2020/03/18 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にユーシアさんが現れました。
ユーシア > 日暮れ時、大小様々な檻が雑多に押し込められた天幕の片隅。
薄手の白いワンピース一枚を纏い、黒革の首輪を嵌められた少女が一人、
檻の中で足を崩して座り込み、ぼんやりと埃じみた床を眺めていた。

他の檻の中からは啜り泣く声や怒号、唸り声などが聞こえてきていたが、
少女は表情も無く、眼差しは翳みかかったようで、明らかに尋常ならざる様相を呈しており。

でっぷり太った壮年の店主に尋ねれば、あの娘はちょっと訳ありでして、
薬と魔術の力を借りて、正気を失わせているのです、と答えるだろう。
もしも正気に戻れば泣き叫んで暴れるかも知れませんが、そんな姿がお好みでしたら、
首輪を外して下されば、などと、注釈をつけて。
勿論、首輪をつけたままでも、身体はお楽しみ頂ける筈ですよ、という、
下世話な台詞を付け加えることも忘れないだろうが。

ユーシア > 少女の行きつく先を決めるのは、当然、いずれ現れる買い手であろう。
それが少女を探す城の者であれば、少女の身柄は城へ戻されるだろうが。
もしも、見ず知らずの者であれば――――。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からユーシアさんが去りました。