2020/02/29 のログ
ヴェルソート > 「……しかし、奴隷とか久しぶりだなぁ。」
ぽそ、とつぶやく声が誰に聞かれるでもなく宙に溶け消え、昔を思い出す。
自分の腹の奥底…男にはないはずの「子袋」が疼くような錯覚に、もぞりと身体を身じろぎさせて。

「あー、だめだめ…思い出したら催す。切り替えねぇと……。」
とりあえずは、ここをでなければいけない。少なくとも労働用として使い潰されるつもりは毛頭ないのだ…まあ、そもそも売り買いされるつもりも今はない、はずだ。

ヴェルソート > (このあと、この男がどうなったのかは…また、別の話に。)
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からヴェルソートさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にヴェルソートさんが現れました。
ヴェルソート > 「う~…さみぃ…。」
宿の亭主に寝てる間に売り払われた間抜けな隻腕の冒険者が一人…本当は高級男娼で歌唄いなのだが、まあ信じるものはそういまい。
元に捨て値を貼られて売り払われようとしている不具の男は、足枷で檻に繋がれた状態で…困ったように冷たい檻の中であぐらをかいて座り込んでいる。
しかし、この時期に鉄の檻は厳しい…寒いし床とも呼べない下は冷たいことこの上ない…このままでは凍死してしまうのが先な気がしてならないのである。