2020/02/28 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にヴェルソートさんが現れました。
■ヴェルソート > 「あー……これは…ドジったな。」
バフートの奴隷市…捨て値の奴隷が売り出される檻の中……困ったようにぼそりとつぶやく男が目覚めたのはついさっきの事。
どうやら、宿の主人に捨て値で売り払われてしまったらしい。
まあ、治安の悪いところだからと信頼できる相手に粗方の荷物は預けていたのは功を奏したが…まあそれはそれとして、着の身着のまま、檻の中でポツンと…まあ自分を良く知らなければ…隻腕で戦えそうにもない五体不満足な男なぞ捨て値の価値しか無いだろう。
「……まいったな、マダムに説教されるか、これ。」
まさか、奴隷市に自分が出されるなんて「久しぶり」な事があるとは…さて、どうしたものか。
檻はしっかりしているが、見張りがほとんど居ないのは…そりゃまあ、誰も不具の男の見張りなぞしたくないだろうからで。
しかし値札だけ貼り付けて放置というのは、いくらなんでもひどくないだろうか。
■ヴェルソート > 「いやまあ、不幸中の幸いではある、のか?」
どこの誰だかさっぱりわからないが、そもそも触れようとしなかったのかとりあえず衣服はいつもの通りである。まあ、檻の柱に繋がった足枷を覗けば…だが。
はぁ…と溜息を吐く男の身体は、かつて魔族の物好きに「孕み穴」として調教済みであったのがバレなかっただけマシか…知られていたら、もうちょっと扱いが違う買ったかもしれないが。
しかし、一応歌唄いとしては割と知名度があると思っていたのに、さっぱり気付かれなかったのは少しだけ傷付…いてる場合ではないのだけれど、悲観的になるのはあまり得意でないのだ。
「ん~…魅了系の歌垂れ流して誰かに買ってもらうか…?
いやでも、歌ってるとこ見られるのは、まずいか。」
もし自分の売り主に聞かれたら、扱い変えられるかもしれない、それは…まずい。
鍵開けの技術は持っていたが、それは両手が健在だったときの話…流石に片手で鍵開けできるほど器用ではない…そして当然、この足枷を引きちぎれるような脚力もない、さて…わかりやすく、よろしくない。