2020/02/24 のログ
■リヒト > 「アントーニア……アディか。長いと忘れてしまう、愛称で呼ばせて貰おう。」
(腕を絡め直し、覚えたばかりの名前を呼んでから市場をまた二人で歩む。
静けさを後にした今、ここは酷く騒がしくも思えて、互いの声が霞むのが鬱陶しかった。
喧噪の先で行われる取引や揉め事には視線の端だけ飛ばすも、然程興味は続かない。)
「そうか、それなら名残惜しさにつけ込んで長居させてしまいたい所だな。
どうせ今日は酒引っ掛けるか、さっさとベッドへ戻るかしか用事がない。
それくらいなら……アディ、お前と語らう方が有意義だろう?」
(どこまで本気なのか、飾りっ気のない言葉で彼女口説いて。
そうは言う物の、怪しげな通りに連れ込むでもなく、大通り歩いて普通にエスコートは続く。下心はあるにせよ、今日の立ち振る舞いはそれなりに紳士的。かもしれない。
通りがまた分かれる所まで辿り着き、そこで絡む腕も解くこととなろうか。
彼女が男の誘いに乗るのならば、腕は絡んだまま、爪先も同じ向きなのだろうけど。)
■アディ > (他愛のない話も、まるで内緒話をするように耳に向けて話さなければならない。
そんな喧騒の中を歩きながらもう当分来ることはないであろう
街中に目をくばる。
あの店も、その店も、興味を引くものはなかったけれど
欲望ばかりが集うことは大変好ましく思える。
その先でこうして繋がる縁もあるのだから。)
「そんなこと言われたら、今日の夜が有意義だったと
思われるよう努力しないといけませんね。
お酒はわたくしも好きですからお付き合いしたいところですけど…
せめて、ベッドには2人で戻ったほうがよろしいのではなくて?」
(喧騒を抜け、わずかに静寂が戻る。
たとえ路地裏に連れ込まれてもついていっただろうけど、
男の誘いにすんなりと乗ることにした。
飾り気のない言葉は甘いとは言い難いけれど、耳に心地よい。
絡めた腕は離れることなく、そのままに。)
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からリヒトさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からアディさんが去りました。