2020/01/19 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にジョージアさんが現れました。
ジョージア > 大小さまざまな檻を並べ、人種も年齢も性別も雑多な、
どんな性的嗜好にも対応します、などと嘯く店主が切り盛りする、
そんな店の裏手から、裏路地へ転がり出てきた小柄な人影ひとつ。
マントのフードを目深に被り、重い両手剣を懐に抱え込んで、
――――逃げなければ、とにかく、少しでも遠くへ。

慣れぬ街で、どんどん袋小路へ迷い込んでいるような危惧はあったけれど。
足を止めたら、もう二度と動けないのでは、と思うほど消耗し、恐怖していたから。
何処へ向かっているのか、判然としないままに――――ただ、走る。
『検品前の商品が逃げた』と喚く男の声が、何処かで聞こえたような気もしたが――――。

ジョージア > 背後から、幾つもの靴音が迫ってきている気がした。
振り返る勇気も無く、目についた物陰に飛び込んで蹲り、
兄の形見である剣をぎゅっと抱えて目を伏せる。

祈る相手は決まっている、祈ることも決まっている。
見つかりませんように、どうかお守りください、と、ひたすらに――――。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からジョージアさんが去りました。