2019/12/18 のログ
■ルヴィエラ > (奇襲、或いは罠
そう言った物は、大抵は獲物に気づかれていない事が前提だ
一瞬、視線を向けた事で、狙っていた側も多少なりと策を練り直すやも知れぬが
――袖口より、見せられた「自衛手段」に、なるほど、と肩を竦め。)
「これは失礼、御節介だった様だね。
だが、「もしも」が無いとも限らないのがこの世の定め…違うかな?」
(相手の、威圧も兼ねた行動に僅かも臆する事無く
勇ましい事だと、賞賛しながらも、道化の如くに言葉を連ねる。
其の上で――ふと、片掌を相手の肩の辺りへと伸ばせば
ぽむ、と、乗せようとするだろう。
傍からは、呼び止める様にしか見えぬだろう其の、何気ない所作
相手に振り払われれば、きっと容易に叩き落されて仕舞うだろうが。)
「―――……だが、何か困っているのでは?
……若しかしたら、助けになれるやも知れぬよ。」
(告げる言葉と共に、袖口から、小さく覗く影が
触れた瞬間、相手のローブへと、するりと取り付くのに
果たして、相手は気付けるだろうか)。
■セレーネ > 「…好意だけ頂いていこう。」
気安く肩に置かれた相手の手をやんわりと外す。
この街にいる以上、用心はし過ぎるということはない。知らない人は全員悪意を持って話しかけてきていると考えるべきだし甘い誘いには必ず裏があるだろう。
そして人の多い通りで不用意に会話を交わして人目を惹くといのもまた悪手だ。
「……わざわざ私に話しかけるよりもっといい出会いでも探したらどうかしら?」
男にだけ聞こえる様な小ささで本来の女性らしい声でそう囁くとフードを目深に被り直し、一気に足を早める。
そのまま男とそして先程自らを見ていた者達を一度撒いてしまおうという判断。
だが肩に触れられた時点で既に自らが罠に足を踏みれているということを女はまだ気付いていない。
■ルヴィエラ > 「―――そう、それなら無理は言わぬよ。
こんな街では、警戒するのも当然だからね。」
(手を外されれば、被ったフード越しに、小さく微笑む気配が在るだろう
其の儘、確かに女の声を響かせた相手が、歩みを速めるなら
距離は、一度、僅かに離れる事と為るだろう。
だが――先刻の男達が待ち構える場所より、僅か手前
女が纏うローブの足元から、黒き影が、するりと脚を伝って這入り込む。
そして、其の影が、腰元から下胎へと辿り着いた瞬間
とぷん…っ、と、"胎の中へと"溶け込む様に潜り込んで。)
「―――――………だが、私にとって何が良い出会いかは
何よりも、私自身が決める事にしていてね?」
(――其の瞬間、魔力が女の内で沸き上がる。
眼に見える形での魔力や魔法、或いは警戒によって準備を整えた上で在れば
女にも、確かに対処の手段は在るのだろう、が。
――では、其の発動が、眼に見えぬ場所。
そして何よりも、自らの胎内であった場合は、如何だろうか。
刹那、女の胎奥に酷い熱が灯り始めるだろう。
どくん、どくん、と心臓めいて脈動し始める、子宮の存在
そして――其の器官を、絡め取るようにしながら巻きつき
媚毒を注ぎ込む、二匹の黒蛇の存在が。 ――女の歩みを、引き止める。
もし、対処できずに囚われてしまうなら。
背後よりまた、歩み寄ってきた己へと、追いつかれてしまうのは、直ぐだろう)。
■セレーネ > 2歩、3歩と踏み出す毎に歩幅は広くなり半ば駆け足のような速度で男との距離は離れていく―――はずだった。
「んっ………!?くぅぅぅ――――」
10mも距離を開けないうちに足が踏ん張る力を失いレンガ作りの通りへ腰から崩れ落ちた。
身体が熱い、息が荒い、視界が歪む。胎内から全身の魔力をかき混ぜられるような感覚は四肢の力を奪い、再び立ち上がろうとも猛烈な疼きがそれを許さずにただ口から呻きとも喘ぎとも付かない声が漏れ出るだけで。
「な、なにが……?」
状況を考えれば先程の男に何かをされたのは想像が付く。しかし何をされたのかが分からない。
既に周囲は自らの異変に気付き興味と悪意の籠もった視線を向け始めている。振り返れば先程の男が不敵な笑みを浮かべながら悠然と視線を割ってこちらへ向かってくる姿があるだろう。
しかし、そこまで想像は出来ても女の身体は蛇に睨まれた蛙の如く逃れる事も抵抗することも出来ずにいた。
■ルヴィエラ > (ゆっくりと、女の背後より歩み寄る。
周囲が女の姿に気付き、視線を送る事で
逆に、先刻の男達にとっては、完全な計画破綻だろうか。
こうなればと、強引に攫うかを仲間内で相談し始めた間に
先んじて、其の背中に片掌を触れさせ、さも、助け起こすかに其の肩を支えれば。)
「……さぁ、私の連れでね。
どうやら、少々体調が悪い様だ。 ……道を空けて貰えるかな?」
(態とらしく人だかりへと、響かせる声。
女の身体を、ゆっくりと立ち上がらせれば
其の身を姫抱きに抱き上げ、其の顔を、己が肩口で隠してやり
そうして、今まで来た道とは、先刻の男達が居る方とは真逆へと歩みだすだろう。
多くの人が行き交う場所、其の姿は、きっと、容易に人混みへと紛れてしまう筈。)
「――――御招待しよう、我が館へ。」
(響かせた言葉を聴くのは、女だけ。
そして、其の瞬間に再び、腕の中で、女の胎奥に鮮烈な熱が巻き起こる。
腕に抱かれているだけで、強烈に胎の奥から快楽が溢れ出す、其の感覚が
―――発情で在ると、果たして女は、何時、自覚するだろうか)。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からセレーネさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からルヴィエラさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にプリムさんが現れました。
■プリム > この都市の事はこの国に住んでいれば知らない筈がない。
なので家を飛び出してからは近づかなくしていたのだが…。
受けた荷運び依頼の行先を確認せずにここだと知ったときは盛大に慌ててしまい。
直ぐにキャンセルしたくはあったが違約金を支払う余裕もなく泣く泣く足を運び…。
「受け取りありがとうございました」
奴隷商が並ぶ一角の比較的まともと言える商店に荷物を届けて受け取りの割符を受け取る。
後はこれを王都のギルドにもっていけば報酬がもらえる。
しかし問題は……。
「もう馬車がないんですか?」
王都行きの馬車は既に終わってしまっている事。
歩いて帰るには遠すぎ…仕方がないと昔の記憶を頼りに安全な宿を探して歩く。
■プリム > そうして宿を探して奴隷商店のない地区に向かってふらふらと歩いて行って…。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からプリムさんが去りました。