2019/09/12 のログ
セイン=ディバン > 相手も。自分にしても。様々なことを経験していて。
だからこそ、イヤに大人になってしまった部分だってあって。
そういうのを、一々噛み付いたりしなくなって。
……なのに、それに微かにいらだったりしているのが。また、微妙に心を軋ませたりする。

「……あのなぁ。お前さん、下手したら死んでるぞ、それ。
 ……まったく。何事も無くて良かったぜ」

指摘が事実だったと分かり、男はため息を吐く。
事実、似たような呪文を習得していて。
座標指定をしくじり、壁に埋まって死んだ人間を知っている。
故に。今回この相手が無事に生きていて本当に良かった。

「まぁ、そうさなぁ。
 とはいえ、いつまでもそうしてフラフラしてても。
 親父さん、諦めたりするようにも思えないしな」

相手の言葉に、ふぅむ、と納得したような様子を見せる男だが。
相手の置かれた状況についても、男も考える。
このままイタチごっこを続けていても、状況は改善しないのではないか、などと思う。

「奴隷を買った貴族たちが、味見するための特別室でな。
 ほら。貴族たちが貧相な部屋なんて、ガマンできるはずないだろ?」

部屋に驚く相手に説明しつつ、男は上半身を裸にし、棚から適当に酒を何種類か手にする。
それを、相手に掲げて見せつつ。飲むか? なんて。

「いや、終った後腹減るかなぁ、なんて思ってな?
 ……そうなぁ。たまにはロリを抱くのもイイもんだ。
 ……ってのは、お前さんも知ってるだろ?」

くくっ、と喉を鳴らして笑いつつ。
男は、イスに座り、酒をぐい、と呷る。
そのまま、ズボンのファスナー下ろせば。
既に猛っていたペニスを取り出してみせ。

「……ご奉仕してみるかい? お嬢ちゃん」

なんて。イケナイオトナ、のフリをするのだ。
いや、フリっていうか。駄目な中年親父であるのは事実なんだけれども。

リュシー > (ここはひとつ、目顔で微笑むのみに留めておこう。
かつて「需要」の側であった己には、たぶん、感傷を口にする資格がない。
ただ、先刻彼が助けた子どもたちが檻に逆戻りしなくて済むよう、
ひそかに祈ることだけは許して欲しいところである。

ともあれ、ヘタしたら死んでいた、という言い分には反論の余地もなく、
ひょこん、と首を竦ませるようにして、神妙な表情を見せ)

はい、反省してます。
練習は止めないけど、今度から距離は考える、―――――

(影から影へ渡る手法であるために、安全圏だけで練習、というのがなかなか難しいのだが。
とりあえず、心配してくれる相手への誠意は示しておきたい。

しかして―――父親について、実家についての話題は、
出来れば避けてしまいたいのだが。
あからさまに部屋の調度に興味深げな眼差しを向けていたら、
一周まわって至近距離へ話題が着地してしまった。
またしても自己中心的な、典型的な腐敗貴族の「需要」が原因だと知れば、
刹那、何とも言えない渋い顔になってしまったけれど。)

はは、部屋だろうが庭だろうが、ヤルときゃヤッちゃうケダモノのくせにねぇ。
貴族ってのはホントに、どこ行っても、どうしようもないなぁ……、

(きし、と上質な肌触りのベッドを軽く軋ませて、膝立ちの姿勢に起きあがる。
前のめりに手をついて、にじり寄るようにベッドの端まで。
それから、華奢な靴をその場へ転がして絨毯の上へ足をつき、
身に着けた黒いワンピースをするすると脱ぎ落としながら、
椅子に腰かけた相手のもとへ、焦らすような歩調で近づいて)

…それなら、終わったあとで注文すればいいじゃん。
食べもの使ったプレイとか、好きだっていうならまぁ、考慮するけどさ、
――――― あぁ、でも。

(こ、とん。
彼の足許へ膝をついたとき、己が着けているのは黒い下着の上下のみ。
膝の間へ身を割り入れ、左手を彼の右膝へかけて、右手を彼の屹立へ絡ませながら、
上目に彼の顔、と、手にしているボトルを流し見て)

……せっかくなら、ソレも飲ませてよ。
口のなか、すっごく熱くなって……きっとセインも、気持ち良くなれると思うんだけどなぁ。

(あーん、なんて、口を開いてみせながら。
アルコールをねだる己はやはり、中身はすっかり爛れた大人だ。)

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からセイン=ディバンさんが去りました。
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