2019/07/12 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にサルティさんが現れました。
サルティ > がしゃん、とその建物の奥で何かが割れる音がする。
何も家財道具は残っておらず、ただの廃墟となっていた建物の――隠し扉のその奥。
幸か不幸か発見されていなかったその隠し扉の奥にあった、培養槽が割れる音が密かに響いて。

「――けほ、けほっ」

べちゃ、と培養槽に詰められていた桃色の甘い香りの粘液を体にまとった少女は、喉に入っていた液体を吐き出しながらその培養槽から外に出る。
窓も何もない部屋だが、動くものに反応したのか部屋に明かりが灯り。

「……知らない場所、だな。ふむ……?
 この声といい、何だか俺の知らない事が起きている……よう、だが……」

少しふらつきながら事態を把握するために両手を何やら動かすが、何もおきない。
再度手を動かし、動かし、動かし――

「何だっ!?何で魔導が発動しない!?」

癇癪を起こしたように、高い声で叫びを上げる。
もしかするとその声は、隠し扉のその外へも響くかもしれない。

サルティ > 「……だいたいなんだこの腕、この声。ただの女子供の……」

少しじたんだを踏んでおちついたのか、頭を冷静に働かせつつ自分の手を見る。
そして体を見ると――見慣れない膨らんだ乳房があって。

「……本気か……」

冷静になれば、かつての自分の最後からこの体に入り込み――というか取り込まれ、目覚めたまでの状況が頭に入ってくる。
頭痛を感じるように頭を支えるようにしながら呻くようにしつつ、部屋の中の探索を始める。
この肉体はいったい何なのか、それを調べるために明るい部屋を探りはじめ。
やがて、自分の入っていた培養槽に刻まれていた文字を見つける。

「……これは、なにかの名前か?……まぁいい、これを一時的に名前にさせてもらおう。
 えす、てぃ、えぬ、える、えふ……エスティ?うーむ、そのまますぎるな……
 少しもじり……そうだな、サルティ、とでも名乗るとするか……」

うむ、よし。と少し満足そうにうなずいてみる。
――本人も気づいていないが、この肉体に入ってからかつての口調・性格がなりを潜めている。どうやら肉体にかなりの割合で引きずられているようだが……

サルティ > 「しかしこの部屋……隠し宝物庫か?ううむ、であれば服くらいあってもいいと思うんだが」

きょろきょろと見回すと、培養槽のそばにあったのはこの街にあってオークションに流せば一財産になりそうな金銀財宝が揃っている。
剣や宝冠、装身具といったものはあるものの……衣類に適したものはない。
試しに剣をもって重さに諦め、宝冠や装身具を身に着けて魔導を使ってみようとするが、発動はせずに悔しさのあまりそれらを投げ捨てる。

「こうなっては、外に出るしかないか……」

黄金の盃をとって自分が入っていた培養槽の液体を口に含んでみて。
あまい粘液に『これは飲める』とぐびぐび飲んだのち、裸体のまま部屋に唯一ある出口へ向かう。
その場所に手をふれると、ぎぃ……ときしむ音をたてて壁だった扉が開き、廃屋へとつながる道が生まれて。

「うう、少し寒いな。早くなにか服を手にいれないと……」

ご案内:「奴隷市場都市バフート」にダグラスさんが現れました。
ダグラス > 昔の隠れ家が衛兵の摘発で使えなくなったため、バフートにおける拠点を新設しようと訪れた廃墟。
部下とともに中を散策して傷み具合を確認しつつ隠れ家として使えるかどうか調べていた時。
地下から何かが割れる音が聞こえ。

「誰かいるのか?お前ら、俺が見てくる間上の階を調べておけ」

部下に命じれば一回の通路で一番奥の部屋。
元は書斎か何かだったのであろうその部屋に入り。
当りを見渡していれば木が軋む音とともに空の本棚が動き。
咄嗟に腰の斧に手を伸ばすがそこから現れてきたのは裸の少女であり。

「ほぉ……どうした嬢ちゃん、迷子か?」

相手が明らかに無防備な雌だと見れば下種な笑みを浮かべながら相手に近づく。
それでも歴戦の感が突然現れたこの少女が普通の人間ではないことを感じ取っており。

サルティ > 「……む?」

夜の空気の冷え具合に身震いした所で、かけられた声にそちらに視線を向ける。
そこに居たのは筋肉質の銀髪の男性であり……腰の斧に手を伸ばす様子を見れば、ふむ、と息を吐く。
その間、体を隠す事は一切しない。そもそも感覚としては『男同士』なのだ。別にペニスを見せ合うくらいは風呂場の付き合いで経験している。
だからこそ、Cカップ程度の乳房も毛の生えていない股間も隠さないまま視線を向けていて。

「迷子、と言えば俺は迷子なんだろうな。なんだ?お前、そのいかつい顔で警邏ってわけじゃないだろう?物取りか?
 だったら、この奥にいけば財宝があるぞ」

そう言いながら、指先を震わせたり舌先でなにか小さな音を立ててみたりする。
――ワンアクションの簡易魔法、だがそれすら発動しないので、体格差も考えて自分が出てきた部屋への入口を邪魔しないように横にどく。

ダグラス > 「財宝ねぇ……そいつは興味深い。
 だがそういったのは後で部下に取りに行かせるよしよう」

相手が語る思わぬ収入に顔をほころばせ相手の出てきた入り口に視線を流し。
だがすぐに相手へと視線をもどせばその幼さの残る身体を舐めるように眺め。

「俺にとって金銀財宝より、こっちのほうが興味あるな」

大柄な身体を生かし、相手が逃げにくいように壁へと追い詰めるように歩いて近づき。
腕が届く範囲になればむき出しの相手の乳房を遠慮なく揉み。

サルティ > 「そうだろうそうだろう。その間に俺はとっとと服を探させてもらう……うん?」

財宝という言葉に顔を綻ばせる様子に軽くうなずき、では俺はこれで、と足を踏み出そうとした所で男の言葉の最後に気づき。
みれば、男の視線は自分の肉体に注がれている。
その大柄の体のまま近づいてきたならば、それほど運動性能の高くない体は間をすり抜ける事もできずに壁際に追いやられて。

「な、何だ!?俺の体に何がってそういえば俺今女の体だったな……!」

培養液の甘い香りは娼館の香にも似ており。見ればその体も頭から足先までローションじみた粘液でわずかに湿り気を帯びている。
壁際でそういえば、とうろたえながら男に向けて抵抗のために拳を繰り出すも、ぽこ、っと軽い音をたてることしかできず。
それどころか、乳房を揉まれた事で――

「ひ、ぅっっ♥」

びくん!!と、体が震える。
魔導王時代の童貞ちんぽを自分で扱いていた時にすら感じる事のなかった強い快感刺激に、声をあげてしまい。