2019/06/18 のログ
ギュンター・ホーレルヴァッハ > そんな取り留めも無い事を思考していれば、先程見目麗しい異国の民を落札した貴族が此方に近付いてくる。
下卑た笑顔から吐き出される言葉は容易に想像がつくのだが――

「…これはこれは。良い買い物をなさいましたな。羨ましい限りです」

下世話な世間話に付き合うのも仕事の内か、と内心溜息を吐き出しながら、少年の夜は更けていく。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。