2019/06/17 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 奴隷市場の中でも一際目立つ豪奢な建物。
中に入れば、舞踏会のホールの様に装飾された室内に、色とりどりの果物や酒が並べられた無数のテーブル。
小金持ちの商人が開いているパーティの会場、といった有様であるが、部屋の奥に拵えられた舞台には当然の様に奴隷が並んでいる。
とはいえ、大概の奴隷がそれなりに身形が整えられ、小綺麗な姿をした者ばかり。稀に出てくる貧相な服装の奴隷は、魔族だの亜人だの所謂"レア物"ばかり。

「……良い品が揃っている。売値の単価も悪くない。良い競り場を造り上げたものだな」

要するに、上流階級の者達が集う奴隷のオークション会場。
其処に招待され、次々と落札されていく奴隷を眺めながらオーナーである奴隷商と他愛の無い雑談に耽っていた。

暫く話し込んだ後、一礼して立ち去る奴隷商を見送った後、グラスを傾けながら着飾った奴隷が立ち尽くす舞台に視線を向ける。

「……贈答用には良い買い物が出来るやも知れぬな。王族か貴族辺りなら、拍も付くだろう」

個人的には魔族も気にはなっているのだが。
次はどんな奴隷が現れるのかと、舞台を眺めながら注がれた洋酒で喉を潤した。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 舞台から目を離し、来客者達に視線を移す。
多くは己と同じ様に上質な衣服を纏った者だが、中には身形の良くない――というよりも、明らかに冒険者———といった者達も見受けられる。
ある程度の金さえあれば入場を許可している様子だが――

「…まあ、貴族や金持ちばかり相手にしているのも詰まらぬだろうしな」

身分の違う者も金さえあれば参加出来るというシステムは個人的には嫌いでは無い。
尤も、此処にいる大多数の参加者達は眉を顰めるのだろうが。