2019/05/26 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にヒュームさんが現れました。
ヒューム > 奴隷市場に続く街道。
がたごと、がたごとと舗装されていない凸凹の道を馬車が進む。

馬車の中の折には幾人かの絶望した表情の奴隷達が載せられ、荷台の揺れにすがままになっている。
少年もその揺らされる奴隷の中の一人。

ヒューム > がたごと、がたごと。
襤褸越しに感じる鉄の床板。
下から突き上げられると、移動に鳴れていないのかお尻も痛くはなるが、泣いたところで改善も終わりも無ければ、少年は周りの奴隷童謡、深い、深いため息を零し、つぶらな瞳に涙がにじむと襤褸の裾で拭い、後ろに流れていく風景を眺める。

ヒューム > どうせなら移動中にでも山賊やらにでも襲われてしまえばいいのにとか考えながら、ぼんやりとした表情で後ろにながれる景色を眺め、再び深いため息をつく。

どうしてこんなことになったのだろうか、少し前まで村でのんびりと平和に過ごしていたというのに。

遂に見えてきた奴隷市場都市バフート。

夜の闇の中浮かびあがる禍々しい街に今更ながらに小さな体は恐怖に震える。

ヒューム > そして少年は檻に載せられたまま年の門をくぐっていった。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からヒュームさんが去りました。