2019/02/03 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にナインさんが現れました。
■ナイン > (常日頃から余裕が有る訳ではない。だから、必要だ――資金云々ではなく。
純粋に、人的資産。人手。マンパワー。
無論、数合わせだけならば、どうとでもなるだろう。だが、必要なのは、数よりも質。
本来奴隷達に求めるべき、生産階級としての経験や、特種身分に於ける技能等――自分達貴族が持ち得ない物だ。)
そう、早い目に当たりを付けて欲しい。どうにも忙しいからな――
先ずは、金勘定に長けた者だ。右から左へ流すにしても、合間合間でチェックを入れる手が必要だから。
(バフートにて、取り分け名を知られた奴隷の取扱店にて。
ネームバリューが有り、品揃えとその品質と…同時に、比例する値段とで知られる店だ。
無論、高品質高価格、そういう経営方針だからこそ着く客は存在する。
少女――というより、その賊する嘗ての家も。此処を贔屓にしていたという。
自ら買いに来る事は初めてだが…家名を知る者だ、信用はおける、そう思いたい。
――だからこそ、店の者に問う。)
■ナイン > (見繕いましょう、と。直ぐ様返ってくる返答が心強い。
無論、事前に伝えてある、とある一点が。取捨選択の幅を拡げている事は有るだろう。
…種族、民族、嘗ての身分、等。それ等を問う事はしない、と。
自らの立ち位置は、決して譲る事をしない分。
周囲には融通を利かせても良いだろうと。近頃思い知った、理解した故に。
――此処で、一度。声を潜めた。少しだけ、他の客達に聴かれる事を憚って。)
それから、戦える者。…今後の万一を考えると、最低限、護衛となってくれる存在は欲しい。
……いや、防衛だけじゃないな。討って出る事も出来る者――だ。
(自覚が有る。現状、主流派から外れていると。他派は未だ追う立場でしかないと。
…潰される危険性は、常に考えておかねばならないと。
どれだけ策を弄し、金をばらまき、人との繋がりを増やしていくとしても。
直接の凶刃に対しての為す術など、仔娘が持ち合わせている筈もない。
だから、必要なのだ――正しく。己自身が持ち得ない物を。任せられる存在が。)
■ナイン > (無論。店によっては、取り扱わない事も多々有るだろう…
商人を、主人を、害せる力。容易く造反に繋がる可能性。それ等を持ち合わせる商品など。
取り分け、十把一絡げな、質の低い店にもなれば。
奴隷即ち性奴隷、或いは後腐れを考えずに済む異種異民族の使い捨て、等と見なす輩も多い。
実際それでも、薄利多売なりの売り上げが。約束されているに違いない。
だが、そんな店を選ぶ存在についても。見繕いましょう、と二つ返事。
これが、老舗の心強さという物だ――伝手が広く、懐が深く、何より本質を理解している。
奴隷商。褒められるか否かは、個々の価値観にも寄るのだろうが。
少なくとも、この国にとって必要不可欠である事は確か。
早速奥へ――これも新参の店とは違う。見世物じみて店頭に放置したりなぞせずに。
個々の奴隷にしっかりと環境を整え、健康管理に生活習慣に気を払い。
客が買い取った瞬間から、即戦力として仕える状態が維持されている――
そんな、店の奥へと在庫確認に向かう店主の背を見送って。)
――――………っ、ふ……ぅ…
(少しだけ。疲弊の吐息。彼の者が戻る迄は。この店先で、時間を潰しているしかないだろう。)
■ナイン > (尤も、見て回れる物は多くない。
応対の場にはゆったりとしたソファが設えられ、逐次珈琲等も出されるのだが。
それでも、一見さんお断り、と言わんばかりの事務的な環境である事は否めない。
故に。比較的速やかに戻って来る店主の姿に。此亦吐息は安堵めかせ。)
あぁ。それでは早速見せて貰おうか。
(宜しければ此方へ、と。実際のお披露目も顔合わせも、店奥で行われるのだろう。
ソファから立ち上がり、案内に任せて奥へと向かう。
――その後。希望通りの奴隷、或いは侍従、部下、等。
手に入れる事が出来たのかは…)
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からナインさんが去りました。