2018/09/28 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にカイルさんが現れました。
カイル > 数人の男女が大男に引かれている。首には首輪を嵌められそこから垂れた鎖を男は引いて市場へと入った。

「お前らはぐれるなよ。ってこれじゃあはぐれようもないか」

男は小さく笑い声を漏らした。

男は傭兵を生業としているが、傭兵として支払われるギャランティー以上に儲かる事がある。
つまりは捕虜を売るのだ。無論、上の方からはきつく禁じられてはいるのだが、敵の数などいちいち数えてなどいないし、
最悪死んだ事にすればいいのだ。

男は市場の中でも比較的小さな店へと入れば(といっても屋根も布を張っているだけだが)奴隷商人へと話しかけた。小さな体躯の髭をたくわえた中年の店主が出てくる。
彼らは仲買だ。

つまり、男から奴隷を買って他に奴隷を売っている店へと卸すのだった。無論、直接大きいところにもっていけばそれだけ高く売れるのだが、大きな奴隷商は身元も解らないどこからか攫ってきたような商品は買いたくないし、何処の人間かも解らない男とは取引しないのだった。だから、男は必然的に奴隷を仲買に売るしかない。

「なんだ。商売繁盛してそうだな。」

男はそういって、背もたれもない椅子へと座る。鎖を店員にわたすと店員は奴隷を奥へと連れて行って。

「約束の人数集めたぜ。なかなか強そうだろ?たまたまだが、今回捕虜の中に女もいたから連れてきたぜ。」

味見はしたのか?と問われると男は首を振った。

「俺はしてねーよ。好みじゃねェ。それより商売の話だろ?」

そういうと片手を大きく広げた

「今日は5だ。」

店主が何かいいかけるとそれにかぶせるように言葉を吐く。

「おっと、今日はまけねェぜ。今日はあんたの注文でわざわざ仕入れたんだからな。」