2017/08/12 のログ
ヤヅチ > 奴隷都市の市場へと脚を運んだのは大柄な体躯の鬼女が一人。
賑わう其処は 何処も 彼処も ヤっている連中でひしめき、甘い匂いと独特な異臭が混じり合っている。

「久しぶりに足を運んだけど、相変わらずだねこっちは。」

2mの体躯 大熊の羽織にサラシ、袴スカートという也は嫌でも鬼を目立たせた。

危険な匂いを嗅ぎ分ける者は関わらず、知る者は気軽に声をかけていく。
何も知らぬ腕達者は、やれ獲物になるかと踏むのだろうか。
だがどこぞで攫おうとするも、肉の成れ果てとなる。

鬼は混沌と混ざり合った彼の場所を好んでいた。
女も酒も争いも入り混じるこの場所を。

「どっこらしょ。」

適当な段差に腰を下ろせば、綺麗な彫り物のされた硝子のボトル。
中には透明なルビー色の酒が満たされており、コルクを歯で空ければ傾ける。

「ぷぅー……!」

旨い酒を喰らったその顔は、獰猛な笑みだった。
鬼もまた、楽しむ為にここにいるのだから。

ヤヅチ > 水のように喰らうはずの酒を、今回ばかりは猪口やショットグラスで嗜むかのような量を含んでいく。

見た目は、やれ高そうな酒。その赤を飲みながら奴隷漁りをしないのは、体に熱を入れんとしているのか。

―――そこに声をかけてきたのは、顔見知りの相手だった。

『ヤヅチ姐さんじゃないですか。お相手お探しなら≪味見≫でもどうです?』

時折市場で奴隷商いを営んでいる所の一員だ。
市場ってやつは頭が廻る。
気品たっぷりな上物は一点買いのみだろう。
だが、二流三流の安物は味見をさせもする。
ようは風俗の真似事ってやつだ。
安く抱かせて気に入るなら買わせる。
気ままな鬼に声をかけた顔馴染みは、あいさつ代わりの文句を垂れた。

「金はあるんだけどねぇ。」

そういって高級酒を再び煽る鬼を、顔馴染みはジッとみる。
既に懐は温かいと踏んでいるのだろう。
その酒がそれを示していた。

だが鬼は、そんな示しているつもりもなかった。
稼ぎの半分を突っ込んだ良い酒で体をその気にさせているだけ。

「気が向いたらいくよ。他に女がいなけりゃな。」

鬼はまだ酒に意識を向けていると踏み、市場のいつもの場所だと告げては去っていくだろう顔馴染み。

「―――アァ、良い酒だよ。まったく。」

鬼もまた、酒に今は目を向けて体を熱く火照らせた。

ヤヅチ > 飲み干した酒瓶を両手が握る。
グッと丸め込むようにしたそれが砂のようになってしまえば、手を払いつつ立ち上がるだろうか。
良い酒に程よく体が出来上がれば、市場をグルリと見回しにいくだろうか。

鬼が攫いたくなってしまうような女がいれば買うかもしれない。
味見程度で済ませるかもしれない。
どちらにしろ、ヤらなきゃ収まらない鬼は大きな体で、道が開けていくところを進んでいった。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からヤヅチさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にヴァルファルニフルさんが現れました。
ヴァルファルニフル >  薄暗い部屋にぼんやりとした間接照明のようなさくら色の明かりが数個ついている。

 目の前は薄暗くても目が慣れれば見えてくる。まわりにはあたしを責めるためのものがいろいろと置いてある。鞭やキャンドルは傍に置かれてあるし、水槽のようになっている部屋の端を見るとすぐに目を背けた。

 あたしは荒縄で手首と足首、体中を拘束されるように縛られて、つるされている。恥ずかしい恰好というのはいつまでたってもなれないものでM字に股を広げたまま誰に見られているわけでもないのに恥ずかしさがまだあたしにはある。このようなことになるなんて。すこしの心の動揺で、体が大きく縄に吊るされたまま揺れていく。

 そとで声がしている。奴隷屋の主人だ。ここは特殊な娼館であたしは娼婦ではない。売り物の奴隷でもない。おとこたちの日ごろの憂さ晴らしをあたしの体でするわけだ。

 「なんでもありの女だよ。それに美人だ。一回見ていきなよ。輝くようなブロンドが腰まであってちょっときつい目つきだけど、ちゃんと縛っているから言うこと聞くように調教してあるよ。奴隷にも人権があって、下手をすると、逃げられてしまう。だけど、プレイするだけなら大丈夫。鞭で打ってもいいし、お尻を叩きたければ真っ赤に腫れあがってもたたき続ければいい。水につけて苦しむ顔が見たければ水槽に吊るしたまま入れることもできる。どうだい、旦那、中にはいってみていかないか。マンコ見るだけならただだよ。いやだったらそのまま帰ってもらってもいいさ」

 あたしは目を閉じて、覚悟を決めている。じっとして客なんかこなければいいのにと、あんなうそつきの主人のいうことなんか真に受けるなと念じているしかない。

ヴァルファルニフル > 時間がたっていく、主人の胡散臭い呼び込みにかかる男はいなかったみたいだ。あたしは少しだけ安心した。だけど、どうせ、店の男たちに夜は寄ってたかった弄ばれるのだから同じといえば同じなのかもしれない。大きく左右に縄が揺れだした。今までのことを思い出すだけで乳房がなんだかはち切れそうになって乳首も硬くなる。息が苦しい。死んでしまったほうがいい気がする
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からヴァルファルニフルさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にカルニーツォさんが現れました。