2017/06/29 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート 奴隷市場」にアンネリーゼさんが現れました。
アンネリーゼ > 奴隷というのは、大半が理不尽に屈した者達のなれの果てだ。
その原因こそ異なれども、自ら望んで奴隷になる様な奇特な存在は中々いないだろう。
無論、買い手にとってはそのような事情すらも、奴隷を味わうスパイスにしかならない。
ふよふよと奴隷市場の目抜き通りを進む少女もまた、奴隷を購入する側として、話を聞いてはにこやかに品定めを繰り返していた。

「それにしても、最近は中々良い奴隷が少ないわねぇ。痩せぎすな子は余程の原石じゃないと買いたくないし。
 かと言って、それなりな身なりの没落貴族の令嬢みたいな感じのは、人気だから売れちゃうし。
 オークションなんて言う手もあるけれど、面倒なのよねぇ」

声をかけてきた奴隷商人を軽くあしらいながら、少女は一人で探し物だ。
目に留まるようなかわいらしい娘でもいればいいのだけれど、などと他人の不幸を願いながら。

アンネリーゼ > 結局めぼしい女の子はいなかった。
ならば、こんな場所には用などない。
陰に沈むように、少女はこの場を後にする。

ご案内:「奴隷市場都市バフート 奴隷市場」からアンネリーゼさんが去りました。