2017/03/18 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 邸宅に置いておく人材が欲しい。
そんな話が、王都を任せた式神からあがった。
まぁ、大きな邸宅に一人、というのは少々考えものではあるのだから話は受けたのだが…
…今、この奴隷市場都市を2人の少女が歩いている。
横を歩くのは、肩までの髪を左右に分けて結いだ、紫を主体としたドレスを着込んだ少女。
本来の立場はこちらが主、少女が従者ではあるが…今はこちらが送り迎えを任された護衛で、少女が雇い主という形だ。
『主様?そんな不機嫌そうなお顔はしているものではないですわよ~?
ともあれ、それでは働いて貰うのに丁度良い子でも探してきますわ~』
横を歩いていた少女は口元を手で隠し、ころころと笑いながら声を掛けてくる。
言葉の通り、今の自分の表情は不機嫌そうなものだろう。
…この環境で、機嫌良さそうにしてろ、というのは…自分にとっては難しい。
一礼をすると、紫の少女は探し物を求めて人混みに消えていった。
■タマモ > 「シノめ、経費削減なんぞ理由でこんな場所に連れてきよってからに…」
少女の消えていった方へと視線を向けながら、ぼそりと呟く。
確かに普通に働く者を集めるよりは、安上がりで済むかもしれない。
働くといっても、別に大した事は求めないとは言っていたから、奴隷の方が楽で良い…らしい。
正直、その辺りは自分にはよく分からない事だ。
王都で邸宅を構えさせた少女に、そこはすべて任せているから。
はふん、軽く溜息をつき、辺りを改めて見渡す。
話には聞いた事はあったが、この都市に実際に来たのは初めてだ。
…話に聞いていたからこそ、こうした理由がなければ来る事なんてなかった。
さて、どうしたものか…一人置かれたこの状況、本当に悩む。
■タマモ > ここはこういう場所、下手な正義感に駆られて暴れてしまったら、後々に支障をきたす。
来る前に、そう釘を刺されていたりもした。
目に毒と言うものだろうが、どうしても目に入ってしまう。
不機嫌さを露にしたまま、この奴隷市場都市を歩き始めた。
とりあえず、どこか料理の店でも見付けて入ろう…そう思い。
小腹は空いている、満たせば少しはマシになるだろう。
■タマモ > ここは都市、探せば簡単に店は見付かる。
何を出している店かまでは見ず、少女は中へと入って行った。
時間を掛けてのんびりと食べ、少女と落ち合う場所へと向かおう。
少女の発する気配から、まだ探し彷徨っているかどうかは分かるのだ。
それから、どれだけ経っただろう。
何人もの奴隷を連れた少女と合流し、王都へと戻る事になるのかどうか…それは、まだ分からない。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からタマモさんが去りました。