2016/12/03 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート/門外」にノワさんが現れました。
ノワ > ひょっこりと門外の繁みから顔を出して様子を伺う褐色ミレー族の娘。
門の憲兵からほど近く、憲兵による『入荷品の検め』で発生する悲鳴も聞こえる中でそわそわと周囲を見つめる。

「ここまでは来れたけど……んー、やっぱり、街の中は難しいかなぁ……?」

九頭竜山中にある自分の小屋で冒険者や商人、狩人から聞く街の様子に興味をすごく惹かれ、ついにはこんな所までやってきた野良ミレー族の少女。
気配こそ消しているものの、好奇心から消しきれていないため人によっては見つかるかもしれない。

ご案内:「奴隷市場都市バフート/門外」にアッシェさんが現れました。
ノワ > 「あそこから入るのは無理だよねー……」

半眼の目を困らせたように正面の門に向ける。
そこには数人――見えるだけで3人ほど憲兵らしい男が立っており、街の内側に入るための検査のような事をしている。
そもそも以前正直に正面から入ろうとした所、ミレー族として捕まりそうになったので逃げてきたのだ。きっと同じ事になるだろう。

「かといって――」

きょろきょろと周囲を見回すが、侵入できそうな場所はない。
『槍』を使って飛べば入れるかもしれないが、そういうのは夜にやらなきゃ問題だろうし、そもそも夜でも見つからないという保証はない。
1度使ったら2度は使えない手だ、確実性に欠ける場合はやりたくないなぁ、と困った顔をして。

「でも入りたいなぁ……」

むーん、と繁みの中で困った顔をし続ける。

アッシェ > 憲兵詰所からのっそりと出てきたおっさん憲兵。がたいがあり、髭面のあるが脳筋でもなさそうなそんな男が
門で立っている憲兵3人に足される様に4人目になった。他の憲兵とは明らかに違うのは その存在が偉そうに振舞っている点だ。
1人を言葉巧み?に詰め所に戻させると人数は おっさん含めて3人だ。数は変わらない。

憲兵らしい働きをしているのはおっさん憲兵とは違う当初からいた憲兵だけだ。ではおっさん憲兵は?

ただ 持っていた酒を浴びる様に飲んで 木箱らしい椅子に腰かけて 威張り散らすように振舞って居たり、
女の商人に セクハラめいたことを言って 邪な視線を送ったりしているだけだった。

やっていることは禄でもない。

ノワ > 「んんー?一人増えた……」

むー、と門扉を守る人間の増員に顔をしかめるノワ。
ただ――その男は、微妙にやる気のなさがないというか、酒を飲んでは座って怒鳴って、戻らせた1人以外の顔を顰めさせているだけで。

「……えらいけど嫌われてる人、かなぁ……?待ってたら一人になったりしないかな……」

うずうずと、隙が出来そうな気配に銀毛の狼尾を振りながら視線を男に集中させる。
察しがよければその熱のこもった視線は確実に感づかれてしまうだろうが――

アッシェ > 次第には 公然と賄賂や袖の下を通してくれたら優先的に融通を利いてやるぞ 的な言葉を発し始めた。
おっさん憲兵は年齢と経験と立場を傘に下の立場の憲兵に怒鳴り散らすだけで役に立っていない。

仕舞には酒瓶の中身がなくなったので その空瓶をどこか遠くへ投げ飛ばし、
新しい酒を持って来いと有ろう事か仕事をしていた憲兵その一に命じて下がらせてしまう。
これで憲兵の数は残りおっさん含めて2人に。

ごたごたと門の入り口の検査は馬車の数が減ってきているので 其の内憲兵の数は減るだろうが、
酒飲みおっさん憲兵と真面にやっている憲兵のやり取りはもう少しかかる模様。

ノワ > 「むむむ……減ってる減ってるっ」

見れば、さらに憲兵の数が1人少なくなった。
まじめに?仕事をしているのは1人で、あと1人はあとからきたえらそうな酒飲みおじさん。
これなら突破できるかなぁ……?と算段をつけつつ、近くの馬車をきょろきょろと見まわす。

――ちょうど、2頭立ての幌馬車が近くに来ていた。
中身は何かわからないが――停車しており、今は御者もいない。
であれば――

「よいしょ……!」

するりと繁みから抜け出し、野生の獣の敏捷性で幌馬車の『下』に潜り込み、木枠のでっぱりにしがみついて体を浮かせる。
筋力次第ではあるが、ノワの魔力からすれば1日程度は持つだろう。
あとは馬車が出発し、うまく見つからずに済めばすむだけ――と尾をふり街の中に期待を乗せた所で、忍び込んだ馬車が動き出す。

アッシェ > えらそうにしているおっさん。傍からして本当に役に立ってない。
近くにいた2頭仕立ての馬車にのっそりと近づく一人の影―それは馬車の御者。
よいしょ、と声を上げて乗り込み ピシャァと鞭を鳴らして馬を、馬車を動かす。
その下に何かが潜んでいるのかも知らずに。そう何かがいるのに、御者は気づかない。
2頭仕立ての馬車がゴロゴロと音を立てて―これが今の時間帯の最終馬車だろう。
これさえ検査をしてしまえば 少しの間は憲兵一人でもやり過ごせる。

うぃーひっくと酔っていると思うおっさん憲兵が多分 何気ない腕の振り方をしたのだろう、
『とある何か』をまともな憲兵に命じると其の憲兵が馬車を止める仕草をする。

おっさん憲兵は酔っている風に見えて本当はどうかは解らないが、ふぁらりと木箱から腰を上げるとふらっと動き出す。

門近くで止めた馬車の御者と喋っている憲兵その二。
ではおっさん憲兵は? 何処に行った??

ノワ > (ふふん、これで街中に入れるよ!街ってどんなのかな、楽しみだな~)

仕事が適当になりつつある、2人の憲兵。
一つ前の馬車がほんの数秒止まっただけで街中に入っていったのを見れば、これもすぐ入るだろうと期待に胸を膨らませる。
そして微妙に酒臭さが空気に漂う場所で馬車がとまり――

(あ、あれ?進まないの?)

想定に反して、馬車はとまりっぱなし。
なんでだろう?と思いつつも、既に周囲に繁みはないため馬車の底面にしがみついて早く門の中に入る事を祈るのだ。

アッシェ > 仕事はおざなり 検査という一種の袖の下か賄賂。真面な精神たる人間が憲兵をしているとは限らない。
馬車が少したって速攻動かないのは その御者 袖の下を出さないからだ。普通に木札を出すばかりで袖の下を出さない。
その木札も何気なく妙な品を積んでいるようだ。まともな憲兵はおっさん憲兵をしり目に…いないのに気づくと
指笛を吹いて 詰め所とかどこからか 憲兵をどんどん呼び寄せてくる。一気に10人位になってしまった。

馬車を囲む憲兵たち。がやがやとするその馬車の周り。次第には門の詰め所にいる魔術師やらも出てきた。
その魔術師は馬車を検める為に、結界を敷くと危険なモノ、非合法なものを積んでいないかの魔法を発動させた。

その範囲は 馬車の…そう 『下』や馬車そのものも含む。魔術師は何かを見つけたようで
雁字搦めに魔力の糸で馬車を縛りにかかる。と同時に のっそりしていたおっさん憲兵が下を覗く様に腰を下げて

野太い声で一言こう発するのだ。

『怪しいやつがいたぞ!! 俺の勘も外れねぇなァ!』

捕まえようと 太い腕 手 指をわきわきと ノワへと伸ばそうと動き

ノワ > (あ、あれあれ?な、なんで?え、人、いっぱい増えてきた、よっっ!?!?)

なぜか一向に進まぬ馬車。それどころか、応援により増えてくる軽鎧を装備した男の足が増えてきて、馬車を完全に包囲してしまう。
この段になってしまってはさすがに飛び降りて逃げるには遅すぎ……故に、見つからない事を祈って必死に馬車の底にしがみつくのだが。
そこにふわ、っと何かが絡みついてくる。
それは――魔力の糸。
しっかりそれが体に付着してしまうと、おっさん憲兵が馬車の下に顔を向け、その視線が絡み合ってしまう。

「っひゃああああ!!見つかったっっっ!!」

褐色銀髪の、奴隷ではない野良ミレー族。
肌も綺麗な幼い少女はきっと売れば高値になりそうな綺麗な見た目をしており――さらに健康度も高い様子で、一瞬であきらめて地面に着地すると大地を蹴って獣の速度で逃げ出そうと心見る!

アッシェ > 魔力の糸で馬車を縛って 馬車は捕獲された。これから楽しい尋問という名の教育が御者に施されるのだ。
哀れなり 袖の下や賄賂を融通しなかったばかりにこの馬車は捕まったのだ。その糸は 馬車の他にちいさな影も付着したのだ。

むんずとおっさん憲兵はその糸の先端を握って捕獲すると逃げ出そうとする褐色銀髪の野良ミレー族の少女を、
糸がついていることに気づかない少女の糸を無理矢理引っ張る事で 抵抗なんのその
糸を手繰り寄せる感じに ずるずると容赦なく 仕舞には がしっと捕獲する事に。

『ぐへへへっ ミレー族 なんか綺麗だなぁ グフフ 捕まえたぜッ 
 おう、おまえら 馬車は頼んだぞ 俺ぇは この女の尋問するんでなァ!』

なんだかんだ 抵抗されたのでぐるぐるまきにノワを縛りあげて 詰め所ではない方へと―ノワを運んでいくのだ。

といっても 門に隣接している尋問室という名の小屋。簡易ベットと鉄格子と他 それ位のとこへ。

ノワ > 「ふぁぁっっっ!?っや、やめて、やめてよっっ、あ、っもぉぅっ!なんでわたしの、時だけ、っっ!」

魔力の糸により体の自由を奪われており、駆け出した足もすぐに地面についてずるり、と引っ張られてしまう。
そうして男の体に抱きかかえられると不服そうな顔をしてじたばたと暴れるが、男の手から逃げる事はできない。
それどころかさらに糸で両手両足も拘束されてしまえば、尋問室へと連れていかれる。

「ね、ねーっ!わたし、おかねあるから、逃がしてよっ!街に、入ってみたいだけなんだよっ!」

体が動かせないので、男に向かって金はある、と証言しながら慈悲を乞い。

アッシェ > 楽しい楽しい尋問 調教 教育。…訂正 選択肢が殆どろくでもない。
おっさん憲兵に化けている正体が謎な存在は 男としてふるまっているが所詮それは演技そのもの。

『運が 悪かったナぁ! ミレーの女ァ 俺の勘は外さねえのよ!』

尋問室につくと 優しくもなく痛くもなく ベットにその女を転がすと
ぐへへとかぐふふとか汚い嗤い方でもって 防音魔法を尋問室にかけるのだ。これで中の音が漏れる事はない。

『金ぇ?  おめぇ 金で俺のぉ 心が揺れるって思ってんのかぁ!?
 ま、身ぐるみ剥がすんだけどなっ 街に入る前に 俺が お前の体に聞いてやるぜっ』

…興奮しているようで 汚い嗤いと手つきで両手両足の糸は解かずに わきわきとノワの体を弄り始めた。

慈悲は通じていないようだ。

ノワ > 「う、ううううっっ!や、やだよぉ……なんか、この人やだっっ……!」

下卑た顔で手を伸ばしてくるおっさん憲兵に、嫌悪感を見せるノワ。
拘束されているために手足も使えず、ベッドに転がされると汚い笑い顔にさらに嫌そうな顔をして――

「ふええ、な、なんで、街の人はお金で問題解決できるって、言ってたのにっ!おかしい、なぁっ……
っひあ♪っやだ、さわっちゃやっ!」

わきわきと体を弄られ始めると嫌悪感から『能力』を発揮させ、銀の槍を1本空中に浮かびださせる。
そしてその先端をおっさん憲兵に向けてしまい。

アッシェ > 汚いおっさん憲兵。歩くセクハラ 歩くモザイクおっさん それが似合いそうな立ち振る舞い。
卑猥な妄想を脳内に侍らせて 眠らせないぜ的に手を伸ばすのだ。
あんな事やこんな事そんな事まで 如何に出来るかを想像豊かに啼かせるかを―

『そんな嘘っぱち 信じていたのか ぐへへ 俺の息子で 啼かせてやるぜ ナァ!   …んあ?あぁん? 何だ これ。』

色々と弄っているおっさん憲兵。そんな時に銀の槍がどこからか出現した。 その先端が顔に向いている。
おっさん憲兵の手が止まる 何の真似だと怒鳴り散らすのだ。何の積りだ!?と。

ノワ > 「う、っぐ、っぐぅぅ……!」

今まで自分の小屋に泊まってきた商人や狩人の言葉を裏切るような男の言葉に怒りを覚えた様子で顔を赤くし。
自分に対して卑猥な劣情を向けるが――それが『嬉しくない』相手であるだけに、ただ怒りだけが加算されていく。

「わたしの、槍だよっ!っもー、おこったんだからーっ!」

そしてその槍を、男の肩めがけて発射する。
まともに直撃されれば鎖骨くらいなら突き砕かれて男に大けがを与えてしまうだろう。
致命傷にはならないかもしれない、といった程度の手心はくわえているが……

アッシェ > おっさん憲兵 此処に極まれり。卑猥な妄想とこれから行う予定の卑猥な尋問という名の儀式に余念がないというのに
挑発をただ繰り返して 槍がこちらに向こうが手はワキワキしていた位で動きだけが止まっていたのに。

その妙な銀の槍が此方に向けて飛んでくるじゃないか!
実力行使ってやつか!! だが 魔力の糸で彼女の手足は縛っているのに―
おっさんの肩に突き抜かれる様に槍が突き刺さった―おっさんは雄叫びを上げてのたうち回る―そうなると思うのに
槍は壁に突き刺さっておっさんの姿が消えた。いや、突き刺さる瞬間に おっさんの姿がぼやぁ と霞んだのだ。

「ややわぁ そないな モノ うちにやるなんて 堪忍なぁ?」

甘ったるい脳髄痺れさせる様な声がノワの耳元に囁かれる様にかける一つの影。
少女だがどこか卑猥度高い殺し屋風な服装に身を包んだ何かがそこに。
視線が合えば にこぉ と 微笑む何か。

ノワ > 手加減――殺意も――なしの銀槍の一撃。それを受ければ魔物は苦しみ人間だって泣きわめく。
実際にそういう場面を見た事があるため、こういう場面で効果的であろう一撃はしかし――

「え?」

おっさんに突き刺さったと思ったが、壁に突き刺さっており。
目の前にいた下卑たおっさんは消えて妖艶な姿の女性が立っている。

「え、えっ?」

その事実に頭を混乱させて、首を傾げて。

アッシェ > おっさん憲兵の正体 ただ化けていた女の殺し屋さん。演技力はこちらがばらすまで看破されなかった。
銀槍がどういう効力を発揮したか分からないが―避けてしまったし。

(…よしとしましょ。うち まだまだ出来るわあ。)

「ふっふ。」

ベットの横に立っているのもなんだしとノワがいるベットの上ではなくその淵にぎしっと軋ませて座るのだ。

「うち 憲兵やないんよ? ほんまに堪忍な。
 巻き込んでもーて ほんまに 堪忍え。 な?」

腰かけて 彼女に向って 頭を下げる仕草を。

事実はおっさん憲兵に化けて 最後まで身バレせずに任務を遂行し、その場を離れられるか。
今回はノワという少女を尋問にかけるという形で難なく門から離れて任務は無事に遂行された。
その任務は秘密だが多分ろくでもない。が、門の憲兵は化けた存在は見破れなかったという弱点が見えた。
それは収穫だったのだが それに巻き込んでしまった ノワが可哀そうな事に…。混乱と先ほどまで相当怯えさせた事に。

ノワ > 「な、なっ、なっっ?」

今だ混乱しているノワ。なんでおっさんが消えて黒髪の女性になったのか、理解ができない。
綺麗な人だなぁ、と思いつつ、再び彼女が近づいてきてベッドにぎし、と音を立てれば再びびくっ!として壁に突き刺さった槍を抜き、再び浮かせて。

「う、え、っと……えっと、おねーさん、何、なんですか?んと?」

頭を下げて謝る様子に毒気を抜かれつつ、しかしまだ糸で拘束されたままなので無抵抗にもなれずに微妙な警戒状態を続けるノワ。
目の前の女性が一体何の目的でこういうことをしたのか、まだ説明も何もないのだ。
――もしかすると、再び憲兵を呼ばれてしまうかもしれないという怯えがすこしある。

アッシェ > 彼女が落ち着くまでは 特に何もしない。
変化スキルを確立するために 本物のおっさん憲兵を物陰に引っ張って意識を失わせ 代わりに変化をして先程まで演技をやらかした。
これによって 本日 おっさん憲兵に化けるという限定が確立された。したはいいが 今のところおっさん憲兵しか化けられぬ。

ベットに腰かけても 宙に浮いている槍で警戒されても 手も出さずにノワへと笑みと言葉のみかけて先ほど指ワキワキとかせず

「うち? うちは 闇のお仕事人や。 今はお休みちゅうやけど。
 …あ、その糸 取ってもええけど この部屋見張られているから 逃げたらあかんえ。
 うちとお話しして 時間潰して そやね さっき街に行きたいっていっとったけど、
 街の方に逃がす時は うちが 憲兵になって適当に逃がすやから それまでの堪忍や。」

先ほど 周りの憲兵に宣言してしまった。 尋問をする と。互いに憲兵というのは相互監視という名で縛られている。
つまりこのおっさん憲兵(本物はどこかにぺいされたが)にも相棒がいる。
そして その相棒はこの小屋の入り口をすべてを監視しているはず。
尋問するというから そのての報告書は作らねばならん。適当にするけど。
まぁ 色々あるから 速攻で逃げるのだけはやめてね、と釘を刺したい。
その上で 魔力の糸を取ってあげたい事を彼女に説明を。

ノワ > ゆっくりと近づき、こちらに警戒させないように笑みを浮かべて口を開く女性。
とりあえず今は、いう事を聞いても平気かな?と思って槍を消し大人しくなる。

「やみの、おしごとにん?……よくわからないけど。
ん、逃げちゃだめ……なんだね。わかった。わかった」

続く説明に、闇のお仕事人というのがさっぱりわからないがそういう職業なんだろうと認識し、続く逃げてはいけないという言葉と理由にうなずいて抵抗を止める。
あとは彼女が糸を外してくれたら、まぁ自由になるだろう。

「街、そう、街に行きたいの。なんだか、面白そうなんだけど……
んと、あ、わたしはノワね。おねーさん、名前は、何?」

特に警戒が必要ないとなれば好奇心が強くなるミレー族の娘。視線をじっと女性に向けつつ、自己紹介をしながら名前を尋ね。

「あ、あとあと、この街ってなんかミレー族はいったら危ないって聞くけど、ほんとかな?ほんとだったら、おねーさん一緒に街の中歩いてくれたり、しない?」

そしてついでに、と大胆なお願いまでしてしまう。

アッシェ > 今はベットの淵に腰かけたっきり 何もしていない。
唯一 笑みを浮かべて会話をしているとしか―あ、槍が消えた。

「殺し屋さんや。闇の仕事人っちゅーのは。せやけど、殆ど雑用ばっかやねぇ。
 今 逃げたら 本物の尋問さんに 尋問されるえ 容赦なく。
 こわーいおっさんに あはーんされるえ。 わかった?ならええんよ」

理解してくれたようだ、闇の仕事人の説明も序にあっさりしておく。
隠す気はない。嘘も言っていないが本当だとはとも言っていない。
糸はぺりぺりっと剥がすように両手両足から傷もなく取ってあげよう。

「街て、奴隷市場都市に? 奴隷の取引とか の都市やよ??
 奴隷がぎょーさんおるだけや。ミレー族やったら 狙われるだけや。
 うち? うちはアッシェや。なんと呼んでもよかけど 変なあだなだけは堪忍。」

よく喋る一応殺し屋。視線はそらさないけど、喋りの妙な訛りは訛ったままだった。

(…んー自覚しているんか この子。 ミレー族って普通に居たら奴隷の対象になるだけやのに。ちと心配)
眉をひそめて どうしたものかと悩む。暫し暇だけど。まぁ 街の中くらいならいいかと考えて。

「ミレー族やったら まずいえ。危ないんや。野良ミレーは即効で奴隷商人につかまってもーて、
 あっという間に奴隷にされて売り飛ばされるえ。そらぁ 困るっしょ?
 うち? しかたなか 街の中だけなら 一緒にあるけばええん?」

お願いされれば 先ほど 此方が無理な事に巻き込んでしまった負い目もあり 了承してしまう。

ノワ > 槍が消えた事で安心した気配を感じ、どうやら敵ではなかったんだなと理解してほ、っと息を吐く。

「ころしや……んん、人とか、殺すお仕事、なんだね
……ううー、じ、尋問とか、やだ、怖い……
あはーん……交尾するの?交尾はいいけど、痛いのはヤだな……」

んぐう、と耳をぺたんと残念そうに閉じつつつぶやく。
性行為に関しては特に拒否感のない、ある意味ミレー族としては異端の考えかもしれないが……
とりあえず糸をとられると、両手両足を伸ばして快適そうに笑みを浮かべる。

「だって、でも、わたしの小屋にきた商人さんが、刺激的で、楽しい街だっていうの。
ミレー族には危ないよ、って言うんだけど……興味あって。
ん、アッシェ、よろしく!」

変わった口調だな。と思いながらも会話の通じる相手、かつ好意を抱ける相手であればすぐに笑顔になれるのも、特徴だ。

「ん、商人さんも、狩人さんも、そう言ってた。けどね、興味があるから見てみたくて。
まぁ、むかーし奴隷になって交尾しまくったことあったけど、逃げれたし、場合によっては逃げたらいいかなーって思ってきたの。
でも、アッシェが一緒なら、安心かな?」

同行を認めてくれた黒髪の女性に、にこにこと笑顔を見せてお礼に頭を下げるのだ。

アッシェ > 槍だけは堪忍…長いだけに難しい。や、滅多にないけど本気を出せば槍では屁でもない。
敵対して長続きしないのだ 闇の仕事人の割には向いていないのかいるのか分かったものでは。

「やるやね、アサシンなんよ。でも大抵 そんな仕事より
 忍び込みとかが多いんよ? 言葉攻めとか快楽攻めとか…交尾。交尾すると思うし 痛いのが多いんや、確か」

性行為 拒否しないのか。や、人それぞれや 特にどうこう言わない。
糸は丸めて屑籠にぽいっと投げ込んで終了。魔力だから時間がたてば消えるだろう。
尋問に関しては 忍び込んだ先で見ているのもありそこは嘘は含まない。
にこぉ、と笑みは受かんべているが 何も含んでいない。素の笑みだった。

「刺激…まぁ 刺激は多いわ。ここ。
 楽しいかどうかはわからへんけど、ミレー族には鬼門やわ。
 奴隷の殆どがミレー族やし…。…よろしゅう。」

訛り喋りは生粋の喋り口調だ 縁起でも何でもない。
薄い笑みが多いけど 笑顔は少しぎこちない。

「ほどほどの観光を楽しみや?
 危ないとこはあかんえ。…そないな事に成ったら うちが逃がすさかいな、
 きちんと逃げるんやで。奴隷はあまりいい気はせぇへんな。」

奴隷には嫌悪感しかない。ろくでもない記憶しかないのかその時だけ かなりいやそうな顔をするのだ。
あ、忘れてもーた 報告書を適当に作るのを。 適当に置かれている紙の束を手繰り寄せると かきかきと
おっさんが書きそうな汚そうな字を紙に書き始めた。 尋問内容を嘘並べて項目を埋めてゆく。

「これ 書いたら 時間もたったやろし、適当にだすさかいな。」 

ノワ > 安心した気配ではあるものの、魔物とか動物みたいな、安心レベルじゃない相手に、『たぶんこの人、槍相手でも平気だったんだろうな』と動物的本能で直感を得て。
あんまり、この人には勝てそうにないな、と思いつつ尻尾をぱたり、と振る。

「んんぅ……そうなの?んー、ま、あ、お仕事なら、仕方ないよね。
わたしも、狩人で動物狩るし、しかたないよ。
……交尾、だけならいいんだけど、なぁ」

わりと好色そうな反応のつぶやきをしてしまいつつ。アッシェが処理を済ませてしまうのを見てほー、と感心の声をあえる。
そして、にっこりとした笑み浮かべてくれたら、挨拶にもニッコリ笑顔を返して。

「ん、刺激、楽しみなの!
きもん……?ってなにかな、よくわかんないけど、よろしくっ!」

笑顔のままに右手を差し出し、握手の要求。
本当に、無自覚無意識の好意を素直に曝け出し。

「わかった、無理はしないよ。
アッシェと一緒に、街中みるね!」

なんだか、奴隷はダメ、と考えていそうな女性に合わせて頷きつつ、書類を書き上げたのを見て。
といってもこっちは文字に対する教養がない。何を書かれているのかまったくわからないものの、アッシェが書いたなら問題ないだろうと頷き。

「ん、おねがいしまーす!」

アッシェ > 彼女が此方をどう判断しているかは読めないし分らない。
読唇術とかいうものでは心は読めないのだ …尻尾でどう思って振っているかは知らなかった。
や、尻尾とか耳とか生えていないし 動物飼った事ないからその尻尾の振りで何を示しているか 理解度もなかった。

「そうや。ころしのお仕事は その分 金も多いんや。
 口止め料もあるとちゃうかな。まあ 仕方ないんけど
 鬼門ってやっちゃーな、そのモノに対しての弱点?トラウマ?…ちゃうか。触れられたくないとこやろか。」

差し出される右手 最初 意味が解らなかった。数秒だけかかったが
こちらも右手を差し出して握手をしておこう。好意とは気づかない鈍ちんなアッシェだった。

報告書は出来た。…んーとこの部屋を出て 報告書を憲兵に出さねばならん。その後 適当にして
離脱してから 彼女と街の中を観光せねばならん。彼女には申し訳ないが、もう一度 おっさん憲兵にならなければ。

「これでええか。ノワ 堪忍けど この部屋出るときはおっさんにならんきゃならへんから 一寸 うちがええ、て言うまで
 項垂れた 顔してくれへん? ええってなったら自由にみてまわろか。」
 
彼女が了承してくれれば また先ほどの汚いおっさん憲兵になり、小屋を出て彼女を連れ出し 報告書を提出した後、
変化を解いて 正体を元にすると 暫し この都市の中を散策した事だろう。

ご案内:「奴隷市場都市バフート/門外」からノワさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート/門外」からアッシェさんが去りました。