2016/11/30 のログ
■リムル > (この市場は眠らない――むしろ、夜になってからこそが本番である。太陽が沈んでからこそ、怪しげなアイテムや特殊な性癖相手の奴隷、などを店頭に出す商人もいる。
長耳を携えたこのエルフもそれ目当てで訪れた冒険者の一人だ。この時間になると、普段であれば少々値が張っていた商品も、そろそろ売り切って店を閉めたいから・・・という理由で安売りをしてくれる商人もいる。それが、狙い目である。その狙い通り、目的の品を扱う商人に近づき)
・・・その、あかいやつ。頂戴。
(そう指を指し商人と交渉を始める。名前を濁して告げた理由は簡単で・・・その商品の正体は媚薬、であるからである。しかも、結構に強力なタイプの。もちろん、自分に使う訳ではない。水で薄めて、お香として焚いて魔物を討伐する依頼を受けた際に、魔物寄せとして使うものだ。ただ・・・そんな事情を知らない店主や他の客から見ると欲求不満のエルフが、相手をその気にさせる為に媚薬を買っている、なんて風に見えるかもしれない。にやにや、と下卑た笑みを浮かべながら商品を渡してくる商人から商品を受取、金を払えばそこから逃げるように立ち去って)
・・・まったく、もう。
(ぽつり、と少しだけ顔を赤くしながら、少し離れた所で息をつく。魔物寄せの媚薬に、奴隷を捕らえる際に使われる痺れ薬、相手を捕らえる際に使用する魔法の縄。 ・・・魔物の捕獲の依頼を受けた為、それらのアイテムを安価に揃える為に来たのだが・・・どうにも場所が場所だけに変な視線を受けやすい、気がする。)
安いし、種類も豊富なのはいいんだけど・・・なぁ
(もう少し、買いやすくはならないものか、と考えながら夜、更なる闇をさらけ出したバフ―トの市場を一人、歩いて。)
■リムル > (――そうして、特に目ぼしいものがなければ、そのまま姿を消して)
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からリムルさんが去りました。