2016/10/16 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にコヨミさんが現れました。
コヨミ > パフートには様々な娼館が存在する。
ミレー族だけを集めた、少年達を集めた、魔物だけを集めた……様々な娼館が存在する。
このドールハウスもそういった娼館のうちの一つである、それぞれ精巧に再現された少女の部屋にいる者たちは幼い少女の娼婦であり
その部屋にやってきた客を、身内としてもてなし、その欲望をその身に受けることとなる。
一説によれば、誘拐された上流階級達の娘達を薬等で精神操作し、その初物を客に売るための場所という噂が有力であり、
使用済みになった少女たちはまた別の娼館に売り払われるとも言われている。

「んーそろそろお休みの時間も近いですね」

勉強机に向かい、本を読んでいる少女はふと時計を見上げる
魔導機械式の時計はマグメールの上流階級で流行っており、正確な時を告げている。

その針がもう夜は遅くなっている事をしめしており、このまま客が来なければ、隣の部屋に備え付けられた浴室で身を清め
そのまま就寝の時間となるだろう

コヨミ > コヨミはマグメールに到着後、様々な場所に紛れ込み諸国漫遊を楽しんでいた。

ある時は街の浮浪児として、またある時は豪商の娘、貴族の娘
またある時は街のパン屋の看板娘として、様々な顔を使い分けて
様々な階級人種、それぞれの生活に入り込み楽しんでいた。

そして彼女はこの国で一番欲望に溢れた街パフートへと流れ着いたのはつい先日のこと。

そして今ではこの街で、人気の娼館の『主』として収まっていた。

彼女はこの娼館の『商品』であり『オーナー』である、その事を知るものはほんの少しの限られたものだけ、渉外担当は骨抜きにした強面の男が取り仕切ってくれている。

コヨミはこの街で快適なニート生活を楽しんでいた。

いや、娼婦として働いているので正確にはニートではないが。

コヨミ > 「さて、暇つぶしでもしておこうかのう」

コヨミはそっとアヤカシ手帳に触れ、友人である『屏風のぞき』の力を借りる。
その範囲はこの娼館に向けられており、他の部屋の様子を覗き見ている。

「ほうほう、今宵もなかなか欲望が詰まっておるのう」

様々な少女が客に汚される姿を覗き見し、その光景を閉じた瞼の裏に映し出す。
その様子にコヨミ自身軽い興奮を覚え、腰のあたりがむず痒くなるような感覚に襲われていた。

はたから見れば机に向かい、軽く居眠りをしている少女そのものである。

コヨミ > 「少々昂ってきたのう」

今宵は自分のもとに客は来そうにない、コヨミは静かにまぶたを開くとふらりとした足取りで浴室に向かう
そこで己を慰めて、今宵は寝てしまおうという算段だ

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からコヨミさんが去りました。