2016/10/05 のログ
ジョセフィーヌ > ――――――夜明けは、まだ、だいぶ先のようだった。

ひと晩、といわれたけれど、ひと晩で解放される保証すら、
与えられていないのだ、ということに、己が気づくのはきっと、
もうしばらく先のこと。

あるいはこのまま、売り飛ばされてしまってもおかしくないのだ、ということに、
思いが至るのも、きっと、ずっと先。
東の空が白みはじめても、この見世物がおひらきにならなければ、
さすがに、己の境遇の危うさにも気づくのだろうけれど―――。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からジョセフィーヌさんが去りました。