2016/08/28 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」に紫蘭さんが現れました。
■紫蘭 > ――――此の街で、手に入らないモノは無い、と云う。
金であったり、魔力の類であったり、求められる対価も様々なれど、
探せばありとあらゆるものが公然と、或いは密かに売りに出され、
強者から別の強者へ、日々遣り取りが繰り返されている。
―――時には弱者と判じられた誰ぞが、自らの欲するものを奪い損ね、
其の身其の物を売り飛ばされたりも。
奴隷市場の賑わいを横目に、とある裏路地に佇む己もまた、
求めるものの在り処を探る者のひとり。
崩れ落ちそうで崩れない、絶妙なバランスを保つ古びた家並。
煤けた外壁を背にして立ち、胸の前で両腕を緩く組んで、
やや遠目に、或る老婆を観察している。
一見すると、無害な辻占い師の様でもある。
けれど此処で斯うして店開きをしていられる以上、其れだけ、ではあるまい。
彼女が報酬次第で、あらゆる呪詛の類を請け負っている、と聞いたのは、
ほんの数日前の事だったが。
声をかけあぐね、かけあぐね、―――今日こそは、と日参するものの。
此の儘では己もまた、弱者であると判ぜられてしまいそうだ。
溜め息を吐いて視線を俯かせれば、心なし、足許に宿る影が青く、深い。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にルヴィエラさんが現れました。
■ルヴィエラ > (――欲望に塗れた街、この大地で最も穢れた街、この場所を表す蔑称は様々だが
恐らくどの呼び方も、何も間違っては居ないのだろう、己すらも肯定せざるを得ないのだから
待ちを歩けば人が買われ、人が売られ、悲哀と悲鳴が満ちている
けれど、其れが当然であるかの如くに街行く者は気にも留めず、自らの目的を果たそうとする
まぁ、当然と言えば当然か、この街で他者の心配を出来る余裕が在る者など限られている
一瞬の気の緩みが、自らを破滅に導くと判っているのだろう
其の足元は、決して確かな土の上とは言い難い、綱渡りの様)
―――――………ふむ?
(はて、町の喧騒にそんな思いをはせていれば、程無くして視界の先に見えた一つの光景
道端で呪い屋を開いている老婆の、其の姿を少し離れて見詰めている、人影
其の姿を目に止めては、一寸片眉を跳ね上げて、興味惹かれた様に足先を向けては
――其の背後より、声を掛けながら歩み寄ろうか。)
―――……自分の未来を視て欲しいのか…其れとも、誰かの未来を閉ざして欲しいのか。
……貴女の場合はどちらかな、お嬢さん。
■紫蘭 > もう、随分と永い事、此の身に深く纏わりついてしまっていて、
ひとりで居る際には特段、気にもならなくなった香気。
其れ、を殊更強く感じるのは、誰かが己に近く歩み寄り、
淡い空気の流れを作り出す、其の瞬間である。
見知らぬ男の声音、其れが己に向けられたものであると気づくより先。
ふわ、と鼻腔を擽る甘さに、微か、眉根を寄せ乍ら振り返る。
此方を、と云うよりも此の己を、正しく視界に収めて近づいて来る彼。
其の姿を頭の天辺から足の爪先へ、其れから逆に這い上って漸く貌へ。
黙した儘視線を滑らせてから、紅い口唇を開いた。
「―――未来、なんて不確かなもの、見たいとも、見て欲しいとも思わないわね。
況して、支配を望むなんて…、
貴方こそ、こんな街で一体、何を求めているの?」
―――綺麗な貌、なぞと。
歌う様な声音で囁き添えるのは、明らかな揶揄めかして。
■ルヴィエラ > (ふわりと、漂う香気は、この大地では余り馴染みの無い物
一度覚えて仕舞えば、そう忘れる事は無いとも思える独特な其れは
彼女と言う存在を、其の『個』の印象を際立たせていた
己が姿を頭の天辺から足の先まで、往復する其の視線を気にも留めず
振り返る女の顔を、真っ直ぐに見詰めては、ふ、と微笑を浮かべ)
―――……不確かだからこそ、心の安住を求めて縋ろうとする者も多い、だろう?
如何やら、貴女の場合は違う様だけれどね。
……ふふ、さて、ね。 案外貴女の様な、路傍には似つかわしくない華を探していた…かも。
(遅れて紡がれた揶揄を、素直に賛辞と受け止めたかに、有難うと応えては
其の傍へと、臆するでもなく歩み寄って行こうとする、か
女の纏う香気と、己が纏う甘き香り、異なる物とは言え、けれど交じり合えば
其れが同じ性質である事には、きっと気付けるやも知れない)
■紫蘭 > ―――更に、近く。
彼が此方へ足を踏み出した刹那、ふと、慣れ親しんだ其れとは異なる、
けれど同様の毒を孕む様な、甘い香りに気づいた。
僅かに跳ね上がる眉、眇めた眼差しが彼の、女性と見紛うばかりに整った
華のかんばせを、訝しむやに凝視する。
「――――いっときの心の安寧など、所詮はまやかし。
其の様なモノに、興味は無いわ」
―――嗚呼、でも。
「妾を、華、と称する、貴方。
―――貴方が、華を、如何扱う方なのか…、
…其れには、少し興味を引かれるわね」
愛らしいと愛でるだけで満ち足りる者か、其れとも、荒々しく手折る事こそを
愛、と呼ぶ類の男か。
緩く首を傾がせて微笑う、口許へひと筋、細い黒髪が纏いついた。
■ルヴィエラ > (――気付いた、のだろう。 先刻とは又異なる表情の変化を垣間見る
けれど、訝しむ視線を向けられたとて、彼女が其の場から動く様子はまだ見えぬ
なら、歩みを止める事は無く、適うならば其の目前にまで
一時の安寧をまやかしと断じるのは、彼女の其の心の強さを表しているのか
或いは、単なる強がりなのかまでは判らぬ事だけれど
――興味を惹かれる事には、変わらない)
―――華で在れば、華として出来る事は、須らく、全て。
けれど其れには先ず、果たして目の前に花開いて居る華の事を
良く知らなければ為らないけれど、ね。
(果たして、彼女は凜と咲く一輪の華なのか
或いは、ドレスの如く咲き誇る万華なのか
――或いは、妖しく花開く毒華なのか
考えるのは、其れを知った後でだと、戯言めいて囁けば
そっと舞い上げる指先が、女の口元へ纏い付いた髪糸を掬い
其の背へと流して――其の儘、柔く其の頬へと、添えようとする、か)
■紫蘭 > 可憐に咲き綻ぶ花の其れとは違う、己の香りも、彼の香りも、
恐らくは毒々しく艶を重ね、腐敗する寸前まで爛熟した果実の―――
決して口にしてはならない、触れてはならない類の甘さであろう。
頭の片隅で、逃げなさい、と冷静に命ずる声が在る。
其の対極からは、いっそ溺れてしまえ、と哂う声が聞こえる。
何れを選ぶとも決めぬ儘、互いに手を伸ばせば容易く触れられる距離迄。
囁く声音に軽く肩を竦ませ、口端から頬へ、撫ぜるやに触れる手指の柔さを、
ふるり、頭を振って僅かばかり遠ざけ乍ら。
「―――随分と気安く、触れようとする。
触れなければ解らない、…其の次に来るのは、何?
其のくちびるで、味わってみなければ、……嗚呼、其れとも。」
何もかも暴いて、奥まで抉じ開けてしまわなければ解らない、とでも。
―――密やかな問いかけは未だ、戯れの範疇。
微笑が崩れる事も、己の身が其れ以上の逃げを打つ気配も、無く。
■ルヴィエラ > (引き寄せられれば、惹き寄せられれば、其処に在るのは正しく禁忌
女も、そして又己も、同じ香りを帯びるからこそ理解している
此処から逃れれば、全ては一時の事と為り得るだろう
けれど其れにはもう、少々互いに近付き過ぎている、やも知れぬ
触れれば届く距離、触れた指先を避けられれば、ふ、と微笑は深まり
――再び、今度は頬ではなく、其の首裏を抱く様に
もう片方の腕が女の腰へと滑り込めば、其の身を柔く抱き締めて
其れこそ、絡め取ろうとして、は)
――――……高嶺の花を、或いは毒花を、眺めるだけで手を伸ばさぬ道理は無い。
……言っただろう? 須らく、全て、とね。
暴くなら…、……其の深奥まで、暴いて見せる、さ。
(少なくとも、其の気概が無ければ暴く意味は無い、と
其の耳元へ、流し込む様な囁きを零した、其の刹那
――きっと、両腕だけではない。 蜜毒染みた気配が、女へと纏わり付いて行く
そして、同時に、不意撃つ様に寄せる顔が、女の視界に影を落とせば
刹那、其の唇を、口付けにて奪い去ろうとする、か
逃げる道なぞ与えないとでも伝えるかの、力強さと共に)
■紫蘭 > 禁じられるからこそ、手を伸ばしたくなる。
清廉な人々なら眉を顰めるからこそ、触れて、確かめてしまいたくなる。
―――其の欲望の儘に振る舞えば、彼も己も、無傷では居られまい。
けれど―――二度目に己へと、結い上げた黒髪が解れて纏いつく首筋へ、
手繰り寄せる形に触れた掌を。
深く括れた細腰を攫うやに絡みつく長い腕を、
―――避けよ、と命ずる声は、余りにも遅く、己が耳に届いた。
「―――――随分と、強欲な事…、
虫も殺せぬ様な、優しい貌をしている、癖に。
か細く、弱い、咲き初めの花かも知れぬ、ものを、
――――此の様な薄汚い場所で、無残に手折って、穢す、心算…?」
往来の少ない通りではあるが、皆無とはゆかないだろう。
現に先刻からちらほらと、此方を窺う視線を感じても居る。
今の処、積極的な介入を試みる者は居ないけれど、其れでも―――
――――――くら、り。
不意、目の前が淡く白く、次いで緩やかに昏く。
奇妙な生温かさと共に四肢へ絡みつく甘露の気配に、ほんの一瞬、
意識が呆気無く霧散しかけた。
一拍措いて、半ば反射めいて伸ばした両腕が、彼の身体を押し返そうとしたものの―――
刹那の無防備に薄く開いた唇へ、彼の其れが覆い被さる方が、一瞬早く。
低く籠る掠れ声、寄せた眉根の下で弱々しく伏せられる瞼も、小刻みに震えて。
封じ込められた分だけ濃密な、桃の香りを孕む吐息が、其の儘、彼の唇を湿らせる。
■ルヴィエラ > (僅かに、其の身体が逃れようと身じろいだのを感じたのは
すでに己が両腕が、絡み付いてから後の事だったか
一拍更に遅れて、女の両掌が己が胸板を押そうとするけれど
一度詰めて仕舞った距離を、其れ以上引き剥がすには余りにも弱々しかった
重ね行く唇に篭る吐息、其れが桃の香りなのだと漸く感じ取る程度には
己も女も、甘き香りに慣れ過ぎている。
啄ばむ様な其れではない、重ねて、奪って、暴き貪る様な、其れ
薄く開いた唇の隙間から、濡れた舌先を滑り込ませては、女の舌先を絡め取る
抱き締める腕へと力を篭めれば、重なり合う体躯は互いの温度を鮮明に伝え
――一層女の思考を、霞ませかねない)
――――――……欲の権化たるこの地で、値札も張られずに歩ける華は…
少なくとも、か弱くは無い事は…確かだと判る、さ
……けれど、もし貴女が手折られる場を望むのなら
其の望み位は、叶えてあげようか。
(口付けの、合間に囀る、言の葉
其の刹那、女へと絡みつく蜜毒めいた気配が、一層濃密さを増す
魔力の張り巡らされた僅かな気配だけが一瞬、互いを包んだなら
――此方を伺う無粋な輩が、不可思議な反応を見せる
其処に、確かに居た筈の二人の姿は、声も、音も、気配も、何もかもが失せて
はて、何処へ消えたのだろうと、周囲を探しに行くまでは直ぐだろう
今、己と女の二人を、周囲から隔絶したのだと――実感は、薄いかも知れないが)
―――……脚を、開いてご覧。
(そして――求める。
今から其の身を奪い、手折るかも知れぬ、其の全てを
受け入れて仕舞えと――文字通り、誘惑する様に。
腰を抱く掌が、腰裏へと柔らかく押し当てられたなら
其処から女の胎奥へと、次第、注がれ行く明確な熱
純粋なる魔力、或いは淫気と呼べる代物を
女の、或いは雌の証たる子宮へと流し込み始める、か)
■紫蘭 > ―――恐らくは、ひと目其の姿を視界に映した瞬間から。
彼、が見た儘の、若く、美しい男、と云うだけの存在で無い事は、
本能で理解していた筈だった。
詰まり、反応が遅れたのは純粋に己の不手際、或いは油断。
其の一瞬が己の運命を決定づけたか、押し遣ろうと伸ばした腕は
互いの間へ容易く折り畳まれ、被せられる口唇を仰のく角度で受け止めれば、
熱い口腔の奥深く、怯える舌先を絡め取られて、瞬く間に深く、濡れ肉が蕩け合う。
「――――…ぁ、…ふ……っ……、
……んぅ、…ぅ、…んっ………―――」
混じり合い、泡立ち、喉奥へ滴り落ちてゆく、其の甘露を啜れば、
強い酒精を呷ったかの如き酩酊感に、更に視界が昏く狭まってくる。
押し退ける為に彼の胸元へ宛がった掌が拳に握られ、シャツへ皺を寄せて、
―――どくん、と跳ねた鼓動に、張り詰めた乳房が艶めかしく弾む様。
辛うじて薄く開いた瞼の奥、危うく揺らぐ双眸はとうに、
周囲の反応を視覚から察知する事なぞ叶わなくなっていたけれども。
―――ざわ、と着衣の奥に隠れた、全身の肌が粟立つ感覚。
周囲から隔絶された、即ち、より深く彼の領域へ抱き込まれた。
退路を断たれ、逃げ道を塞がれ、密やかな誘惑の声と共に―――――
「――――……ぁ、 …ぁ、…あ……ッ……、」
ぞろり、と身体の奥深い処を、熱く濡れた舌肉で舐めぞられる様な。
一度、二度、本来ならば直接、触れられる筈など無い女の聖域が、
繰り返し、繰り返し、上下に、左右に、―――否、滅茶苦茶に。
撫でられ、舐られ、嬲り物にされて、強引に覚醒を促される、暴虐。
「…… ぃ、…厭、…駄目、止め…て………
其処、――――起こさ、な…で、……蕩けちゃう、厭ぁ、っ………!」
揺らされ、火照らされ、蕩けさせられて。
切なく震え戦慄く子宮が、温かい蜜を滴らせ乍ら、うねる肉鞘の蠕動を誘う。
厭、と呟く口唇は何方の物ともつかない唾液に濡れ、頭を振れば黒髪が解れ落ち、
眦から頬へ、音も無く滑り落ちた透明な雫さえ、きっと官能の香りを放つだろう。
言葉での拒絶など、抗う僅かな身動ぎなど、もはや、何の意味も為さない。
咲き綻んだ雌の秘花は、手折られ、貪り尽くされる為だけに、男の腕の中に在り。
■ルヴィエラ > (蜜毒の泉に、ゆっくりと溺れ沈んで行くかの如く
女の身体が熱を帯び、発情して行く様を感じ取れる
隔絶された其の空間の中にのみ充満するだろう甘き気配が
ありとあらゆる箇所から其の身を染め上げ、侵食して行く
例えば、口付けだってきっとそうだろう、舌を絡ませ絡まる蜜が
其の咽頭へと落ちれば其れだけ、粘膜を、身体の奥を、目覚めさせる
ぞわり、ぞわりと雪崩れ込む魔力の流れが子宮を絡め取り
――――捕らえて、仕舞えば)
――――………蕩けて仕舞えば良い。
如何しようも無く、忘れられなくなる位に…其処が目覚める感覚を、刻んで上げようか。
(注ぎ込む魔力が強まる、形を為さぬ儘だった其れが、次第明確な意思を帯びる
決して為しえる筈の無い暴虐染みた愛撫によって、発情し行く其の器官
目覚めた細胞が眠っていなければ為らなかった筈の快楽神経を繋ぎ
性感帯としてだけではない、本来其の場所に与えられた本能を、機能すらを、引きずり出そう
熱は両翼にまで及び、命の欠片が眠る揺り籠を蜜毒は侵し
――そうして次第に、女の下胎へと浮き上がり始めるは、黒き紋様
円状に絡み合う蛇の紋様と共に、女の胎奥で、魔力が確かな形を帯びて
――子宮を、戒めて。)
―――――……目覚めて仕舞えば良い…女で在る事に。
そうして、最も無防備に雄を受け入れて…、……堕ちて、ご覧よ。
(そして、きっと。
今、余りにも無防備である事には、既に気付いていた。
膝を割り込ませ女の脚を開けば、押し付ける己が腰
瞬間、纏う衣服は影の様に消え去り、晒される裸身の其の下で
女の、何も身に着けていない蕩け落ちた秘裂へと
押し当てられる、長大なる熱は――きっと、一瞬で
例え其の身が、永遠の純潔たる呪われし身で在ったとて
容赦無く奪い、貫き、奥底までを屈服させて――子宮を、堕落へと
狂わせて、仕舞え)。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」から紫蘭さんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からルヴィエラさんが去りました。