2023/06/20 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にヴェルニールさんが現れました。
■ヴェルニール > 篠突く雨が簾のように降りしきる、夕刻過ぎの雨期の森。
実入りが不安定な生業でも左程困るほどの生活はしていないものの、偶には気紛れに薬草採取でも…と、
男装にも見える軽装で郊外へと出てみたものの。
予定外に長居してしまい、退き時を見誤ったのか洞窟の入り口で雨籠りしている最中だった。
木々の切れ間から見上げる空は、暗灰色の雲に厚く覆われていて。
矢のように振り注ぐ雨が地面を打つ音と、濡れた土や緑の薫る香り自体は、心地よい物だけれど。
「…今日は魔物バーベキューでも…というのは甘い見通しだったようで…。
ぅん…。如何しましょうかね。」
軽いハイキングの積りで出てきたものだから、荷物はそう多くなく最低限の様子。
先刻までであれば、草地で兎にも見える羽の生えた魔物が跳ねているのを見ていたが。
あの時に狩りもしておくのだったか、と思うも後の祭り。
乗ってきた青毛の馬をちら、と見つつも。
「ま…こういう事もあるでしょう。」
気楽に構えて岩棚に腰を下ろす。
街道も近いから人通りも適度にあるし、この雨なら或いは魔物か人が迷い込んでくる事もあるかも…と、呑気に構えて。
それがどういった類の来訪者であっても、雨が上がるまで籠っている寂しさは紛れるだろう。
■ヴェルニール > ――そうして暫く、夏の森に響く雨音を楽しんで。
明け方頃になって雨上がりの露に濡れつつ、街中へと戻って行ったのだろう。
図らずも洞窟内で大量に採取してしまったヒカリゴケの類を、はてどう捌こうか…などと考えつつ。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からヴェルニールさんが去りました。