2023/06/17 のログ
■マグゴブリン > ヒトが話す言語を喋る事が出来るのならば、当然ながら、彼女の言葉の意味を理解する事もできる。
懸命に拒絶と救いを求める悲鳴交じりの言葉を、理解しながら小鬼の群れは愉悦に嗤うのみ。
勿論、囚われの身となった獲物に対して容赦の感情を抱く狩人は存在せず、躊躇も其処には感じられず。
少女の膣口を抉じ開け、胎内へと肉棒を捻じり込めば、処女膜を無惨にも突き破る。
これまで何者の侵入も赦さず、或いは、不幸な生い立ちにめげずに、何れは愛する伴侶に捧げる筈であった
少女の純潔はヒトですらない醜い魔物に為す術もなく奪われて。
狭く窮屈な膣洞を掘削して拡げるように小鬼が破瓜したばかりの相手に腰を打ち付け始め。
「ヒャハッ、初物ダナ。他ノ雄ノ胤ガ付イテナイ、孕ミ頃の雌ダ!」
媚毒に侵された少女の膣が迎え入れた肉棒に纏わり付き、締め付ける感触に快楽を貪り、
肉同士がぶつかり合って爆ぜるような音色が響き渡る程に激しい抽挿を繰り返し重ねていく。
溢れんばかりの蜜と淫毒交じりの唾液、そして、破瓜の鮮血すらも潤滑油に纏った抽挿は滑らかに、
先程まで無垢であった膣を穢して、魔物の苗床に相応しいように作り替えていき。
「ググッ、出スゾ。オ前ノ仔袋二、我ラノ仔を孕マセテヤル。孕メ、孕メ孕メ、孕メ!」
まるで呪詛の如く延々と繰り返される懐妊を強いる言葉と共に、
雄々しく腰が衝き込まれて最奥の子宮口を叩けば、矮小な入口の孔を緩め。
胎内の肉棒は大きく膨れ上がると、先程、少女が咥内で味わった射精の寸前の兆候を見せ始め。
一際強く、挿入が為されて、子宮口にぴたりと肉棒の亀頭が食い込むと胎内で破裂するように跳ねて、
少女の真っ新な子宮に、白濁液が注ぎ込まれると、その両翼の翼から零れ落ちる卵に群がり、
受精させ、着床させ、妊娠させようと、小鬼の無数の胤が少女の身へと襲い掛かる。
果たして、その一度の交配で少女が人外の仔を孕んだか否か。
だが、孕まなかったとしても、次の小鬼が彼女の上に圧し掛かり、凌辱が繰り返される事だろう。
次に何者かが、この小屋に気紛れに立ち寄るその日まで、代わる代わる大勢のゴブリンが彼女の胎を求め、
孕み、産み、また、孕み、少女の悲劇は幕を降ろす気配はなく――――。
■アデライード > 両腕は今も、頭上にがっちり縫い止められている。
ろくに力の入らなくなった下半身は、娘を犯す雄の小脇に抱えられるよう、
あられもなく開かされた脚を閉じることも叶わず、無残な破瓜の瞬間を迎えて。
「ぅ、あっ、 いや、 だ、め、いや、おね、が、動か、な、 で、ぇっ……!
あぅ、あ、あ、んぁあ、あっ、 や、だ、妊娠、いやあ、あ!」
破瓜の衝撃に泣き叫ぶ娘の胎を、無慈悲な凌辱者は更に食い荒らしてゆく。
無遠慮な掘削で膣内を衝き崩し、纏いつく肉襞を掻き毟り、玩弄し、
大切なものを奪われ、傷ついたばかりの躰を、ただ、一匹の雌として貪るままに。
そうして、遂に、決定的な瞬間が訪れる。
娘の胎を、子宮を、押し潰さんばかりに穿ちこまれた雄杭が、びくん、びくんと大きく跳ね、
煮え滾る灼熱の汚濁が、暴虐じみた勢いで迸り、溢れ、無垢であった娘の胎を穢してゆく。
おぞましい魔物の子種を、たっぷり注がれているというのに、
娘の躰はその子種に捧げるべく、無理矢理成熟させられた卵を、こぽりと生み出していて。
尋常ならざる繁殖力を誇る魔物の精が、その卵を犯し、穢し、結実させるのも、
もう、時間の問題かと―――――
けれど、それもまだ、地獄の終わりではなかった。
娘が孕もうと、孕むまいと、魔物たちは次々に襲いかかって、娘の胎を好き放題に犯し続ける。
ある者は乳房を掴み、噛み、しゃぶりながら、またある者は陰核を玩んで、膣肉の不随意な狭窄と痙攣を楽しみながら。
娘が声を嗄らし、か細く啼くばかりになっても、絶え入りそうな哀願が掠れ、途切れがちになっても。
避難小屋を本来の用途として使うべく、彼らよりも強い誰かが訪れる、その時まで。
娘は犯され、穢され、孕まされて、魔物の子を産まされ、また別の雄の子を孕まされる、
地獄のような饗宴に囚われ、狂わされてゆくものと―――――。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からマグゴブリンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からアデライードさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にサウロさんが現れました。
■サウロ > (清々しい程に良く晴れた空、森林地帯の開けた箇所で簡易休憩の準備をする二人の青年の姿がある。
今日の目的は増えた魔物の討伐。訓練も兼ねて朝から自然地帯に入り、すでに相当数の相手をしている。
冒険者の姿もちらほらと散見するので、彼らの任務の邪魔をしないように、ではあるが。
昼時間になった為、一旦休息もかねて昼食を取ることに。
他のメンバーは周囲の安全確認の為少しばかり離れている。
こういう時に調理担当になるのは、大抵そつなくこなせるサウロだ。
元々騎士団にいたころから雑用にもこなれているので、まずいものを作ることは殆どない。
そのサポートとして、黒髪のミレー族の青年がいる。
とはいえ作るのは、簡単に切った具材を煮込むポトフである。
大鍋に魔法で水を出して貰ったり、火を熾して貰ったり。
街で調達した調味料で下味を整え、野菜やら豚の腸詰肉やらを煮込んでいく。
こういった雰囲気は冒険者と似ているかもしれない。)
■サウロ > 『腹減りすぎて死ぬ……』
「つまみ食いするんじゃないぞ」
『味見! せめて味見!』
(年が近いからか、黒髪の青年──ジャミルの性格故か、サウロも普段より幾分か砕けた対応になる。
彼が魔物肉を一口大の大きさに切り鉄串に野菜と交互にさしながら煮込まれていく鍋の中身に、
涎を垂らしそうな顔を向けていることに苦笑しながらゆっくり掻き混ぜる。
いい匂いを周囲に広げながら、それにつられて魔物が近づいても、
きっと信頼できる仲間たちが倒してくれているだろう。
あとは保存の利く硬い黒パンを用意して、串焼き肉も炙るように焼き始めれば、わりと豪華な昼食になるだろうか。)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にシアンさんが現れました。
■シアン >
虫、獣、魔物の羽音から足音から鳴き声から時折人の怒号に悲鳴に木の葉や枝の風鳴り――
街中の喧騒とは質は違うが騒々しい森の中で濃い緑の匂いに紛れて漂ってくる、炊事の匂い。
うん? と、ちょっかい掛けてきた魔物を一匹殴り潰したあたりで鼻を鳴らし首を巡らし、
そちらへと向かって歩いていけば開けた場所で匂い通りに飯炊き真っ最中の二人の男を発見。
「おおう。こんなとこで飯炊きたぁ中々……」
敵意はありませんよ怪しいものではありませんよ。
という意思表示がてら得物の鉄杖を後ろへと回して腰の留め具に引っ掛けておく。
「今日はいろんなとこから魔物の討伐に出向いてる奴らが多いと聞いてるが。
多分そのうちの一組だよな? あ、俺もなんだが。冒険者ギルドからな」
簡単な自己紹介とともに余計な警戒されたくないので距離は詰めないが、
おっすと気さくにゆらりと手を挙げて挨拶。
■サウロ > (調理に使用した道具類を水を張った桶の中にまとめているサウロより先に、
開けた場所へ近づいてくる存在に気づいたのはミレー族の青年の方。
耳も尾も隠しているが気配には敏感なようで、やってきた上背のある体格のいい男を見る。
第三者の声が聞こえてサウロもそちらへと振り向いて、二人の視線は彼に注がれることに。
軽く見合わせ、ミレー族の青年が軽く首を動かし「問題なし」と示唆する。
少なくとも魔族ではない──。
それを見てから、サウロは人当たりのよい微笑を浮かべて返答をする。)
「冒険者の方でしたか。私たちは自由騎士団所属の者です。
私はサウロ、こちらはジャミル。
魔物の討伐という目的でしたら、同じですね」
(気さくな挨拶をする彼に対し、敵愾心や悪意のようなものは感じられない。
雰囲気からして、確かに普通の冒険者、という風体。
対するサウロ達は自由騎士の印章をつけた鎧やローブなどを纏っているので、
その名を知っていても知らなくても、何らかの組織のチームであるとはわかるだろうか。
どうぞ、と手を向けて、会話するのに不便のない距離まで近づいて大丈夫だと指し示す。)
「貴方は……お一人ですか?」
■シアン >
「シアン。シアン・デイエンだ、よろしくなお二人さん。サウロ君にジャミル君か。
にしても自由騎士たぁ、ったく手当たり次第に声掛けてんじゃなかろうな……」
彼等二人がどういう条件で此処へ来ているのかは不明だが、
此方は参加だけではかなり割に合わない条件である。
討伐した魔物の数・質によって報酬が変わるのだが……
参加人数がこうまで多いとこういった報酬事情にもなるな、
とは二人の様相、とくにサウロと名乗った男の衣装に取り付けられた印章を見てぼやく。
「お一人様よ。ちょーどさっき12体目、13だっけか、まぁボコり潰してそろそろ飯でもと思ってなぁ。
にしても飯炊きならもうちょい外でやんなよ。ここらじゃ流石に危ねぇぞ?」
何体目だったっけ? と、腰蓑を漁れば討伐記録の手帳を出して確認しがてら、
彼等にも敵意・害意の類は“ひとまず”見受けられないのを見て軽く謝意に手を立て近付く。
と、いっても、それでもやはり、剣や槍といった近接武器の間合いに迄は入らないのだが。
「あ。気ぃ悪くしねぇでくれな? 初対面でさすがに肩組むわけにゃいかねぇだろ、ハッハッハ」
■サウロ > (シアンと名乗った彼に対し、サウロは礼儀正しく頷き、ジャミルは軽く手を振って気さくな応えをしただろう。
冒険者ギルドでも、ギルドと冒険者たちの間で何かしら依頼のやり取りがあったのだろうか。
ギルドからの協力要請ということで魔物の間引きを請け負っているが、
冒険者たちの取り分まで奪うつもりはない。しかしどうやら、思ったより参加人数がいるようだ。
とは言え、一人で複数の魔物を相手にしてきたらしい彼からは、確かに魔物の血臭がする。)
「そうでしたか…相当な腕前とお見受けします。
我々もまだ森から出るわけにはいかないのと、仲間が見回ってくれていますから。
死角の多いところよりは開けた場所の方が安全でしょう」
『ここら辺の魔物に後れをとる程弱くねえって』
(この開けた場所は休息地とも言える場所だ。視界がよく、魔物の奇襲を受けにくい。
それにまだこの場にいない仲間がいることも伝えれば、危険性は薄いことも伝わる筈。
サウロがそう告げた後に、ジャミルが自信ありげに言う。
一人で魔物を相手どれる彼ほどの実力があれば、その発言が己の力量を知らない者の誇張した見栄ではなく、
戦闘経験を積んでしっかりとした実力等が備わっているからこそと知れよう。
近づいてきた彼だが、間合いには入らない様子には流石。
それに対して当然の警戒心だと、気を悪くする様子もなく首を横に振る。)
「いえ、お気になさらず。
シアン殿もご休憩でしたら、どうぞごゆっくりと」
(この開けたエリアを独占するつもりはない。
これも何かの縁ではあるので、一緒に食事をしながら冒険の話でも聞かせて貰えればと思ったが、
彼が初対面の相手と距離を詰めない警戒心を持つのであれば、無理強いも出来ず。)
■シアン >
元は羽織っていたのだろうが今や腰巻きになっている革ジャン、
筋肉が皮膚を盛り上げているのがありありと解る汗に濡れたシャツ、
他の様相にも返り血らしいものはないが確かに血臭はある。
殊、其れが強いのは腰に括った鉄杖と拳であった、嗅覚が鋭ければ序でに少々の焦げ臭さもわかるだろうか。
「それなりだよ。本当はお二人さん、いやもっとか、兎角大人数でわいわいやりてぇとこだが……
こんなナリだが実は結構寂しがり屋さんなんだぜ? でもまあ。巻き込む危険性がちょっとなぁ」
上背があり、肌着一枚とはいえ明らかに絞り上げたと解る体躯で、目元の隈取りに似た文様のせいもあるが目付きも鋭い。言い方悪ければ、目付きも悪いし強面の部類だが、これでけっこー寂しがり屋、なんて冗談めかしてもいるが飄々と笑って見せる。
朗らかな会話の間も、目線が彼等二人の頭の先から足先までを囚えていて、
己が近付いてくるのを感知していたらしい件といい僅かな挙動にある癖の無さといい……
確かに『ここらじゃたいした問題無し』と言うに足るものはありそうだと一つ頷いた。
「じゃ、隅っこに陣取らせて貰おうか。
いやほんとごめんな、普段はもうちょい気さくなお兄さんなんだぜ俺。
ただまあ、場所が場所で、持ってるものが物騒だ、お互いな。」
何なら食事でも、と誘ってくれるのを無碍にするのは本当に申し訳ない。
只、此処は街の外であり危険区域であり互いに得物を所持している状態である。
眉を潜めては困ったとありあり解る顔しながら両手を合わせて謝意を示しつつも、
「とは、いえ、お話だけなら大歓迎よ。言ったろ、寂しがり屋なのよ。
それに自由騎士とはあんま関わりなくてな。こう、なんだ、あからさまに警戒しといて何だが、今日この場で何にもなかったら次のためにちょいとコネは作っときてぇのさ」
傍にある樹木へと向けて横ばいに移動すると背を預けては脚を軽く組んだ。
■サウロ > (彼の筋骨隆々としているのがありありと分かる男らしい姿は、ある意味男として憧憬を持つ姿だろう。
目つきの鋭さも含めれば女性であれば威圧感を覚え怖がって逃げてしまいそうではあるが、
口を開けばおしゃべり気質のようで、飄々と語る様子にはサウロは自身より、ジャミルの方が性質が近い気がする。
ジャミルは鼻を擦りながら鉄串に刺した魔物肉の串焼きを焼いているが、それでも視界にはサウロと彼をしっかり納めている。
「なんだよオッサン、ワイルドな顔して寂しがりとか、すげーギャップじゃん」と親し気に返すのはジャミル。
基本的に人見知りをせず明るい性格なので、ノれる会話にノっていく、というスタイル。
彼をオッサン呼ばわりするのも悪意や嘲笑という意味はないのである。
とは言え、ある程度の距離感を保ちつつもわざわざ声をかけてきたと言うことは、
彼自身の気さくな性格からで、寂しがりだというのも嘘ではないのだろう。
故に、あまり気にした様子もなく頷いて、昼食の仕上げに取り掛かる。)
「そうですね。この出会いで、良き友になれれば、嬉しく思います」
(彼が望むコネクションがどういう物かは分からないが、会話だけでもこの時間で親しくなれたなら、
安全な場所で再会した時には、友人として交流できる日も来るかもしれない。
器によく煮込まれたポトフをよそい、パンと串焼肉を木皿に乗せて、鍋の近くに腰を下ろす。
木に寄り掛かる彼を視界にとらえられる位置で、顔を上げればお互いに顔を見合わせて会話できる距離でもあるだろう。)
「では、お先に。シアン殿もどうぞ、召し上がってください」
(彼も昼食を取るつもりだったのだろう、気にせず食べて欲しいと伝える。
先にがっつりと食べ始めるジャミルとは反対に、サウロは拳を作り顔の前で、食前の祈りを捧げてからだ。)
■シアン >
「お兄さんだ、お兄さん! まだ30手前ですぅー!」
おっさん呼ばわりに目は丸くなるし眉まで跳ね上がった。
が、すぐに可笑しそうにどちらも弛めて首を小さく振る。
まだまだまだまだよ、なんて『まだ』をやたらと連発しながら笑った。
「街で会えたら一杯飲ろうぜ。“お兄さん”が奢っちゃる。“お兄さん”がな!!
男同士の交流の深め方なんてのぁそれが一番だろうよ」
懸念も警戒もなしに交流を深められるのが一番だ。現状では出来ないのが悔やまれるが次にはそうしようと誘いも掛けながら彼等の飯炊きを眺めていたが促されれば頷くと腰蓑から携帯食料を一つ取り出す。
市販のそれではなく自作のようであまり見掛けないものだった。
飯盒よりは細身ではあるが煙草入れよりは太い容器から木の実を砕いて飴で固めたような棒状のもの。
あんぐりと口を開けて噛めば、ざくりと小気味良い音がし咀嚼するとザクザクと快音が立つ。
ざくり、ざくざくざくざく、口の中で咀嚼するたび音を鳴らしながらサウロの姿勢を見て、
「ぅん? 若ぇのに律儀だな。どっかの信者さん?」
あまりここいらの信仰関係には詳しくないが食前の祈りを無神論者は掲げまい。
と、首を傾げて疑問を一つ。
■サウロ > 『あっははは、けど俺は20ですぅー!』
(反応のいい彼の様子に、口調を真似るように若さ自慢をする調子乗り。
まだまだと言いながら、自身をお兄さんと強調して呼ぶ様子にはサウロもおかしそうに笑みを零す。
「おっラッキー!言質だ言質、嘘ついたらハリセンボンだぜ」と嬉しそうにするのは、
奢りで飲む酒は美味いと知っているからだろう。
サウロも「ご馳走になります」と遠慮する気のない笑顔で返していた。奢られる気満々である。
食前の祈りを終えれば、携帯食料を取り出して食べている彼へと視線を向ける。)
「信者……というほどではありませんが、一応は主教を。
と言っても、教会が運営していた孤児院の出なので、自然と習慣付いたものです」
(外見だけでいうなら、金髪碧眼と美丈夫と呼べる整った顔立ちは貴族のような特徴だが、
親のない孤児であることに特に引け目は感じていないようで、食前の祈りは小さい頃からの習慣だと説明する。
熱々のポトフは、程よい柔らかさになるまで煮込まれ、口の中に入れれば野菜も溶けていく。
硬いパンを千切って浸し、ふやかしてから味のしみ込んだそれを咀嚼しつつ、
彼の食べる珍しい携帯食料を見ていたジャミルが「シアンの食ってるそれどこのヤツ?」と問いかける。
こうして昼食を準備出来る時と、そうでない時は当然あるので、そういう時には携帯食料を食べるのは同じだろう。
なので、どこの店のものなのか気になったようだ。)
■シアン > 「今に見ておれ。七、八年も経てば俺と同じ台詞をいう羽目になるであろう……!」
口調がおかしくなってきている。掌を顔全体に当てて目元だけを覗かせて格好もおかしくなっている。
あからさまに笑うジャミルはもとよりこっそりと笑っているサウロにも目敏く目を付け、
ふぅん! なんて鼻息荒くして雰囲気までおかしくなっているが勿論冗談の範疇だ。
最後はまた笑って奢りにも頷いている。
「次おっさんて呼んだら寧ろ奢らせるけど」
……余計な一言が付いているが。
「ああ、なるほどなあ。教会ってのは立派なもんだな」
見目の整い方や装備の質からしててっきり貴族に関わりがあるのかと誤解していた。
孤児ということに関しては『まーそーゆーこともあらーな』程度にさして特別に思うことではもないので言及もせず、主教と言われても詳しくはないので言及は出来なかったが、へぇー。何て街の方へと視線を向け、偶に見かける教会の仕事に感心した声をあげながらまた一口齧り。途中、その齧っているのに一度視線を下ろせば、口に物入れたまま喋ろうとして……発音できずもう一度噛み、嚥下して、改めて。
「あ、これ? 手作りぃ~。見たまんまだよ、木の実砕いて飴ちゃんで固めてんだ。
手軽に食えるし腐らんし甘いし材料費もまあそこそこ安くてお勧め」
よく噛む必要もあるため満腹感もそれなりに得られ甘味で満足感もある、栄養価も悪くない。
容器はスキットルの大きめのサイズを軽く加工して……
なんて簡単な料理スキルと工作スキルをお披露目。
■サウロ > (ノリの良い反応とホラー演出のような口調や相手の様子にまた笑いが零れる。
その頃には彼は何歳になっているのだろうかというツッコミはさすがにしなかったが、
最後についてきたセリフには、ジャミルが「太っ腹のオッ……ニィ、サン」とカタコトめいた修正をしていた。
これで彼をオッサンと呼ぶことはないだろう。奢りたくはないらしい。
それでまた笑いながら、教会は立派だという言葉にサウロも頷いて同意を示す。)
「この国は先王の頃より他国との戦争が長引いて続いていますから、戦災孤児が多いようです。
僕もそうだったのかもしれませんが、そういう孤児院運営の活動を支援してくださる方もいますね」
(国を運営する王族や、有力な貴族たちがそうした教会に寄付金を施して、
そのおかげで親を喪った子供たちが露頭に迷う心配はなくなっている。とは言え、それも万全とは言い難い。
貧民地区があるくらいにはこの国の貧富の格差は激しいし、
何より明日食べるもののために他者から奪うものや、陥れて奴隷や娼館に売り飛ばす者も。
流石にその話を持ち出すことはなく、口に匙を運んでスープと一緒に飲み込み。)
『へぇー、いいじゃん。食いやすそう』
「木の実の他にドライフルーツとか入れても美味しそうですね」
(彼の手作りらしい携帯食料について教われば、色々と味の調整も出来そうだという感想。
「そんなごつい手ェしてるのに器用だなー」とジャミルが彼の掌の大きさを示唆しながら、
それも冒険者としての活動で培ったスキルなのだろうかと軽く首を傾げて。)
■シアン >
「……。良かろう」
おっさんと言い掛けそうになったところをお兄さんへのぎりぎりの訂正。
奢らせるの件は先の流れで冗談かと思いきや本気なのではと疑われるかも知れないほど、
只でさえ強面であるのに余計に鋭く目元は細めて金の瞳がじいっとまじまじ見遣ったが。
合格判定。
「良い話だな。悪い話のが多いご時世だ、たまにゃこういうのもねぇと」
彼の飲み込んだ話をどことなく察しては深く掘り下げやしないものの、そんなことをぽつり。
信仰の話に貴族の話と縁遠い話ではあるが治安はどうのは身近な話である。
「ドライフルーツもいいんだがありゃ高ぇのよ。
つっても、長期遠征とかにはいいかもな、ずっとこれだと流石に飽きる」
安くしようとすると色々手ぇ出すもんでな。とは、手の示唆に手を絡めて軽く右手を挙げて見せながら。
一個はそれほど大きくないので話している間にあっさりと完食し今度は普通に飲み物を入れたスキットルを出しては煽る。あとは、彼等の食事を邪魔しない程度にまたぽつり声をかけたり掛けられたり誂われては大袈裟に反応したりとして、暫く。懸念は懸念で終わり、それじゃあまたな、と別れるまで和やかな歓談は続いただろう――――――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からシアンさんが去りました。
■サウロ > (他の仲間の分までおかわりしようとするジャミルの手を軽く叩きつつ、
ぽつぽつと会話を続かせながら、聞いたり聞かれたり、そんな他愛のない応酬を続け。
此方も程なくして食事を終わらせる頃には周囲を警戒していた仲間たちも戻ってくる筈。
手早く片付けた後、食事と休憩を終えた彼と軽く手を振って「この後もご無事で」と声をかけ。
いずれ街で再会した時には、美味しい酒を奢って貰って、より深い交流も出来るだろう。
戻ってきた仲間たちと交代して、周囲の警戒に当たり。
その後も日が暮れるまで、任務を忠実にこなしていただろう──。)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からサウロさんが去りました。