2023/04/19 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にシルスフィーネさんが現れました。
シルスフィーネ > 王都から徒歩で丸1日ほど歩いたところにある森の中
街道からも外れたそこは、あまり人の手も入っておらず、希少な薬草なども手付かずだった。
もちろん、その分だけ魔物も多く生息してはいるのだけれど。

「獣はまだ良いんですけど、蟲の類はちょっと遠慮して欲しいですね……」

ギチギチと金属音じみた歯軋りを響かせながら襲ってくるのは、ヒトの子供ほどもありそうな甲虫
それを水の魔法で両断すれば、あたりに緑色の体液が飛び散る。
真っ二つになってもまだ動いているそれに、さらにトドメの魔法を撃ちこんで、溜息を吐き。

シルスフィーネ > やがて少女の姿は、森の奥へと消えていき――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からシルスフィーネさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にファルスィークさんが現れました。
ファルスィーク > 濃密な木々の香りは、やはり街とは違う。
生命力に溢れていると言ってもいいが、夜の闇の中ではその分危険も伴う事になるようだ。
が、そんな事は気にも留めていないような足取りで進む人影が一つ。
木々の間より時折差し込む月明りが唯一の光源ではあるが、闇に眼が慣れてしまえば真の闇という訳でもなく、さして苦労も感じないような……。

「確かこの辺りだったはずだが………」

呟く独り言は静かな森の闇に溶けて消えた。
周囲を見回しながら探るのは、時折見かける魔力の溜まり場。
そう言った場所には、魔力を含んだ泉が湧いたり特殊な薬草や鉱石が生成される事がある。
ふと、感じ取ったその気配に口元に笑みを浮かべ、見つけたと呟いて歩み始める足は明確に。

ファルスィーク > あまり人が立ち入らない森であるようだが、そう言えば先程僅かに人の気配がした事を思い出す。
が、この辺りまでは言って来れるのであれば、実力もあるという事だろう。
行く先にその気配が無いのは、己が向かう先とは違うという事でもある。

歩みを進めていくと森の中に少し開けた場所へたどり着いた。
其処には青白く輝く小さな花が一か所に群生しており降り注ぐ月光が神秘的な光景を生み出していた。

「…程よく月光も浴びて採取するには良い頃合いでもあるかな」

近付いて確認しながら、その花を丁寧に摘み始めた。
全て取る訳ではなく、採取するのは必要な分だけ。
満足げな様子で一度空を仰いで月を見上げ―辿ってきた森の中へ姿は消えていった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からファルスィークさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にハウルウルフさんが現れました。
ハウルウルフ > 喜びヶ原の自然地帯を1匹のオオカミが駆ける。
群れから逸れたか或いは生まれながらにしての孤高か。
引き絞られた弦から放たれる矢の如く、前へ前へ。

昼も夕暮れの間も駆けて、月が昇り夜の帳が下りた頃になって始めてオオカミは足を止めて辺りを気にするように鼻孔を動かし匂いを嗅ぐ。

此処は喜びヶ原の自然地帯にある小川の傍。
夜空を照らす月明りに川の水面が煌めいて、訪れる者を魅了するそんな場所。

そんなロマンチックな場所に何故オオカミは足を止めたのかというと、ただ単純に喉が渇いたのと空腹になったのだ。
昼間からウサギや鳥を捕まえようとしてはしくじり、水分を取ろうと彷徨っては何も見つからず、漸く水の匂いを探り当て、此処までたどり着いたのだ。

空腹はどうにもならないとしても、渇きは何とか。
軽快とは言いがたい重たい足取りで川辺に近づき、鼻先を川面に寄せて、まず飲める水か確認するためにハスハスと水の匂いを嗅ぐ――…うん、さっぱりわからない。

ハウルウルフ > 鼻先が少し濡れたときには嫌な顔をしたが、渇きと飢えには勝てず、少し悩んだ末に川の水を飲み始める――…空腹は何とか紛れそうだ。

オオカミはひとまず渇きから逃れる事が出来た。
だが次は空腹、何とか食料を得ないとこのままでは干物だ。

オオカミは再び歩き出す。
途中で魚をとろうと頑張ったが結果はイマイチ。
それでも生きる為に手を尽くす、それが群れに属さないオオカミが出来る生存戦略であった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からハウルウルフさんが去りました。