2023/04/12 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からベルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 剣像丘」にアロゥンさんが現れました。
アロゥン >
 満月の夜
 過ごしやすい風と気温
 昼間に比べれば冷たくても、アロゥンの体には丁度いい

 バチバチと燃える目の前の焚火
 もこもこな毛並みの七尾を体に寄せながら、背もたれに寄りかかるのは陸鰐の一種か
 太ましさや顎の長さ 絶命している力のない瞳は、アロゥンにやや硬いソファーにしかされていない。
 目の前の焚火では、鱗革を剝がされた桃肉色の片足がバチバチと灼けている。

 鰐というものは脂身を尾に集中させており、焼くときは時折水分を含ませなければ簡単に乾いて焦げてしまう。
 油茹でが一番らしい調理法らしいものの、アロゥンからしてみれば関係ない。
 肉として喰えればそれでいいように、種族らしい逞しい犬歯と顎の力でザクッと食みながら喰らう姿。

 周りでは肉の灼ける匂いを嗅いでいる獣が何匹かいるものの
 本能か 肥えた陸鰐の大きさからして、それを超える獣でなければ近づくこともしない。
 この陸鰐は一種の魔避けの役割を果たせている様子。
 周りはきっと去った後の腐肉喰らいにきっと執心しているだろう。


  「―――んー(もぐもぐ)。」


 舌の上に感じるのは脂身のない肉の味 旨味というものは圧倒的に足りないだろう。
 塩が欲しいと少しばかり想うものの、戦った余韻を含めれば、多少味に思い出要素が加わるだろうか。