2023/01/25 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にパンナさんが現れました。
パンナ > 採取依頼……なんでも魔法薬の原材料となる魔草が最近、
メグメール周辺に自生しているという発見があったらしい。

そこそこ高額な魔草らしく、いい報酬だったので受けてみた。
水場でいちど休憩をとり、大斧をすぐ傍に置く。

「あ~、足元注意深く観察しながらノロノロ歩いてると流石に
 くたびれるな」

魔法には疎いので、図書館で借りてきた植物図鑑を片手に
採取した草の数々を眺めるが、色や形ぐらいしか分からない。

歩き疲れたので、水筒の水をぐびぐび飲みながら改めて
依頼書に書かれた草の特徴を確認するが……

「……ちっともわっかんねぇ。クソッ、魔法使う奴連れてきたら
 よかったな」

生粋の戦士である自分は、魔法の絡まない部分ならともかく
魔法絡みとなれば、分からない事が多く過去の体験が頼りだ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にコルボさんが現れました。
コルボ > 茂みが、がさりと動く。

並の人間の感覚であれば気づかない程度の、足音と気配の遮断。
だが貴方であれば容易に誰かが近づいてくる、というより最初は無軌道に動きつつ、
まるで己の気配や姿を認めたかのように一直線に向かって来る気配に気づくだろう。

「お、やっぱパンナか。聞き覚えのある声すると思ったらよ。」

 顔なじみの腐れ縁がひらひらと片手を上げながら貴女の爆乳をチラ見しつつ。

「何やってんだこんなとこで。パンナが仕留められる獲物はこの辺はすくねえだろ。」

 男はそう言いながら森の奥のほうを顎で指しつつ。
 戦斧、ハンマー。貴女の得手とする武器を心得ている男の仕草は、
 森の奥に開けた渓谷に生息する大型種を指し示していて。

パンナ > ぴこん と大きな黒耳が動く。
何者かの気配だ。

呑気に飲みかけだった水筒の水を高速で一気飲みし、恐るべき
身のこなしで大斧のもとへ転がり込めば両手で持ち上げ臨戦態勢。

最近は地上にも魔族が余計な事をしたせいで凶暴なモンスターが
現れている、用心しすぎる事はない……―――

……今回は杞憂に終わったようだ。
見知った顔の男が一人、目の前に現れる。

「あっ、お前はっ!」

大斧の刃を下ろし、なんだお前かよ と気の抜けた表情を浮かべ。

「何って、仕事しかねーだろ?アタシが遊ぶとこと言えば、
 エロい事する店か風呂場か酒場ぐらいだっての」

斧を軽々と振るい、地面に深々と突き刺せば周辺の小鳥が慌てて
羽ばたいて逃げ出していく。

「あっ、そうだ。お前、ちょいこれ見ろよ。分かるか?
 その辺の薬草採取と同じような気持ちで受けたんだけど、
 似たような草多すぎてワケ分かんなくてさ」

こっち来い と、手招きすれば黄ばんだ羊皮紙をひらひらと見せびらかし。

「魔法薬 とやらの原料になる草がこの辺生えてるんだとよ。
 お前、女ハメる時によく使うだろ?知らね?」

冗談交じりに、さも当然のように貴方が姑息でゲスな手段で女を誑かすけだもののように、ニヤニヤと言い放つ。

コルボ > 「知り合いの足音ぐらい覚えとけよ。おめーならできんだろうがよ。」

 身構えている貴女を見て開口一番ため息一つ、肩をすくめる仕草をして。
 ……だがそれでも、この身のこなしと膂力と併せ持つ”暴風”が決して油断しない立ち回りを見据えて。

「いやそりゃ俺も同じだけどよ。つーか最近俺等二人で酒飲んでくだ巻いてねーな。
 今度飲むか?」

 などと、小鳥が飛び去っていく様を見上げながらおー、と声を漏らしながら。

「あん? おめー、ソロできといてそれかよ。
 わかんねーなら持って帰って薬屋に手数料払って鑑定してもらや……」

 手招きされればそちらに向かい、そんな悩むことか、と言いながら羊皮紙を見据えて得心が言ったように。

「あー、買い叩かれるな。」

 依頼の標的は最近需要が増えてきている、というより、植生が発見されたことで自然と供給を望まれるそれ。
 まだ相場も安定しない中、下手に持ち込めば相手が悪ければごっそりと利益を持っていかれるだろう。

「知ってるも何も、俺今副業やってんよ。学院で薬草学。
 昔色々手を出したからな。

 こいつなんか女専用の媚薬になるぜ、マンコドロッドロになるけどチンコに響かねえんだわ。」

 等と言いながら数ある集まった薬草の中から一つをつまみ上げて。

「魔法薬、ってか目標はこれとこれだな。
 て、これお前どこで見つけてきたんだよ。こっちのがよっぽど金になんぞ。
 象牙の杯亭の裏に錬金術師のジジイが店開いてんの知らねえか?
 あのジジイこれ血眼になって探してるから色付けてもらえんぞ。」

 などと言いつつ即座に選別しながら、混入していた掘り出し物についても適切な引き渡し先まで口にして。

「これとこれは毒草。つっても、これなら、煮汁を焼いて乾かして粉末にしたら、
 処方さえ間違えなかったら一時的に筋力増強するやつだけどな。

 こいつは精力剤の原料だな。貴族の間で今流行ってる奴だ。
 とりあえず今の時期なら窓際にカゴにでもいれて干しとけば保存できるから、
 そのうち物好きが調達依頼出してくんだろ。」

 他の薬草類も簡単に用法を説明しながら瞬く間に分類していく。

「こっちのほう、一度覚えたら意外と競争相手少ないからな、あんま言いふらすなよ?」

 このんで採取しに来る者がいないからこそ植生が保たれているし、自分も利益になるのだと言って。
 ちなみに見分け方はまだ教えてくれない。ケチである。

 

パンナ > 「この辺の小鳥がどいつもこいつも機嫌よくチュンチュン歌ってるからな!
 まぁ昔みたいに誤解してスイングしに行かなくなったから進歩はあるだろ?」

下手すれば殺してしまってたかもしれないのに、屈託のない笑顔で。

「おう、朝から日付変わるまで喉に流しこもうぜ。……朝から空いてる店なんてねぇか」

今度飲むか? などと誘われれば拒否する理由はない。
先日、食費を面倒見てくれるというありがたい約束を覚えているからむしろ撤回されても食い下がるだろう。

「あん?」

買い叩かれる… 羊皮紙を見た男の呆れ混じりの声を見れば、
きょとんとした顔は一転、怪訝そうに依頼書を睨む。
また都合よく使われたのか!やられた!!無知は怖い……

「お前学校のセンセーなんて仕事してんのかよ!
 ……小熊(コクマー)なんとかだっけ」

学校にはイマイチ馴染みがない。楽しいのかな ぐらいは思う事もあるが

「フワトロマンコはあんま度が過ぎると挿れてる感じしねぇもんなぁ…うんうん。アタシも分かるぜ…」

チンコに響かない には、現在進行形で男性器を有する身ゆえに物凄く共感した。

「うっは…!?マジか……!?お前すっげー!!!!
 お前誘えば良かったな。
 ……でも肝心な時にいつもお前はいねーんだよ!!」

男の速やかな選別には、目を輝かせながら見入ってべた褒め。
情報絡みとなれば本当に心強い。

「おう、パンナちゃんは酒の穴場と金にはすげぇ口堅いからな。
 ……こうして教えてくれてるの全部じゃねーだろうし、まぁ
 お互いの本分を横取りする程プライド捨てて仕事してねーよ」

コルボ > 「ソダネー。昔みたいに左右の木が吹き飛ばない分進歩シタネー。
 マジであれ忘れてねえからな。」

 ちょっと卑怯な笑顔に対して三白眼で返す。鼻先を全力の戦斧が掠ったのだ、忘れられるわけもなく。

「梯子すりゃいいんじゃねえか? 店で酒買い込んで宿で飲んでからよ。
 つかまだ奢ってねーし。」

 忘れるどころか自ら引き合いに出してくる有様で。

「まー、お前が今持ってる依頼は今は適正価格だよ。取引面倒じゃない分気が楽だぜ。」

 表情がころころ変わる貴女に対して左右の指を二本折り曲げる仕草をしながら。

「そうそう。あそこ。この間学院が非常勤講師をギルドに募集してたからな。
 それで乗っかってんだよ。だからま、最近薬草のことも一回調べなおしたしな。

 ……最近薬草は必要な奴以外使ってないからな、意外とうろ覚えになってたわ。
 今お前の役に立ってんの、学院のおかげでもあるんだぜっと」

 なんだかんだで今得に繋がっているのが学院に勤めてるからだと伝えながら。
 共感されれば頷いてしまう。やはりふわふわすぎるとよくない。
 男を欲してくれるドロドロがいいのだ。

「今いるからいーじゃねーかよ。
 つーか俺一応スカウトだよ? 前衛や後衛じゃなくて支援担当。

 それに俺と組んで依頼受けたら山分けになってパンナが損するじゃねーか。」

 などと。
 いわゆる鑑定と選別の手数料を受け取るつもりはないようで。

「俺のことゲス野郎って言いながら絡んできた利、プライド曲げねえお前のそう言うところ好きだぜ」

 ふと、そんなことを言う。
 自分のチンピラスタイルも裏の顔の偽装のようなもの。
 それに自然と印象も悪くなる。
 ソロになるのも、女癖の悪さもあって、自分に女を取られるような扱いをした男達からの逆恨みもある。

 そんな中で貴女との忌憚も遠慮もない距離感は心地よくもあって。

パンナ > 「アレはアタシもビビった。お前生きてて良かったな~」

他人事みたいにケラケラ。なんだかんだ、不測のアクシデントで
首の皮一枚繋がるこの男のしぶとさは、宿命みたいなところもあるだろう。

「おう、そうだぜ。さっさと奢れよ~、冒険者稼業って
 言う程潤う仕事じゃねーの知ってるだろ?」

例外もある。節制さえすればそこそこ余裕ある生活を送れたかもしれないが、
そんなセーブの仕方ではここまでの実力は身に付かなかったかもしれない。

「ほぉ~ん……そういうのって、王都の仕事みたいに面倒くせぇ資格だの
 そういうのはいらねぇの?
 アタシもその気になりゃ先生とやら務まったりして」

学校のくだりは分からないなりに、ふんふんと生返事をかえしながら首をかしげ。
でも、色々と面倒事や閉鎖的な物事は好かないので長続きはしないだろうなと何となくだが自覚はしていた。

「それもそうだわ。仕事あがりに酒も一思いに飲めねぇのはダメだな。
 9:1ぐらいでアタシに来ないと翌日借金だぜ」

酒を抑える気は毛頭ないようだ。

「不思議と縁があるよなぁアタシら。
 何でかまでは、今更振り返ってももうワケわかんねーけど……。
 こうやって付き合い続いてるならどっちかが死なねぇ限り多分ずっと続いてくもんさ」

軽快な口調で、礼も言わず他人事みたいに空を向いて放つ。
余裕ぶっていながら目線を合わせないのは貴方への照れ隠しか。