2022/12/16 のログ
ドラゴン・ジーン > 「……?????」

認識した相手の能力性は理解出来たが、その存在がかくなる危険地帯の夜更けに足を踏み込んでいるという事実との齟齬に一瞬思考回路がバグを起こして目の色が信号機のように目まぐるしく変色を繰り返す。しかしながら噛み砕いたその『鑑定』結果だけで差し当たっては逃亡しなくても大丈夫だ、という答えにへと行き着く、それが相手に騙されているという事などとは無論において知る由もなく、危険値の低下に従ってホッとしたような空気に和らぐと共に。

「………」

同時に相手を自分よりも『能力的には下等』であるが『優秀な遺伝子を持つ』存在としての認知に及び、その軽やかな口ぶりの呼びかけに応じるかのようにその粘液体の全身から伸びる沼のような液体が地を這い始めた。
分化した流動は相手が立ち止まったその瞬間を見計らい。シュッ、と、風切りの音が余裕しゃくしゃくにしている相手の耳元にも聞こえ及ぶだろう。
もしも本気ならば小指でちょいで蹴散らされる相手とは露とも思わずに無謀にもかりだしたその無数の触腕はその一見無防備にしている露出した褐色の手足にへと絡みついて試すように拘束を試みようと。

エキドナ > 相手の警戒心は和らいだ…ちょっと混乱してしまったようだが、少なくとも逃亡あるいは自死を誘発する事態は避けられたようだ。
目的としては目の前の生き物がどういうことをするのか知ることと、好ましければ持ち帰りたいところであるが。
己が肉体を細切れにされても再生できるが故の余裕は不気味かもしれないが、とりあえずそこらへんはごまかせそうだ。

「あーけっこうやらかい~」

女の頭の中はピンクなので、そういう理解にしか行かないのが珠にキズ。
その不定形そうな身体から伸びる液体と触腕、それが絡みついてくると抵抗はない。
無いのだがまるで受け入れているかのように触腕の具合を確かめだす始末。
拘束されているのに、触腕を撫でたりくすぐったそうにしたりして。
再び相手の元に歩みを進めていくのだ。
調べてみた感じ女は、肉体的にも性能的にも遺伝子的にも母体としてめちゃ優秀という評価にはなるだろう。

ドラゴン・ジーン > 「……グルル!!」

ぐい、と、巻き付く粘液質が絡んだ事を確認すると共に手繰る動きは、こっちに一歩二歩と歩みを進めて来るその足裏が地面を踏もうとする頃合いを見て、足元から刈り取った。凝結した夜露に濡れている滑り易い足場において、相手を転倒せしめようとする動き。
それ即ちは一帯に敷かれている毛皮や水鳥の羽を筆頭とする散乱した巣作りの残滓である寝床の一部にへと仰向けに引き倒そうとする振る舞いに他ならない。
相手の頗る余裕そうな振る舞いの持続に一抹の不気味さを魚の小骨の引っ掛かりのように感じながらも、掬い取って知覚してしまったその生物としての優秀性に最早駆り立てられた本能には歯止めはかからない、仕掛けると同時に既に留まっていた足は地べたを蹴り付けて飛び出している。

「グァロロオゥ!!!」

愚かしい錬金術師の手によって創られた歪なホムンクルスは見せ掛けの竜の唸り声を威嚇に吠えあげながら。その自由自在の獣の五体をもって、すかさずにその真上にへと圧し掛かるように飛び掛かろうとするだろう!

エキドナ > 「きゃ~」

それはあまりにも、正体不明の大きな生き物に襲われる人の女にしては、とてもとても緊張感のない、ひどい棒読みの悲鳴、大根役者の演技。
おまけに表情は仔猫がじゃれてきたときくらいの楽しそうな顔。

とりあえず、ここは相手のホームなのだから相手に合わせてあげなきゃねという心意気。
あんまり意味不明なことをし過ぎるのもよくないし雰囲気のぶち壊しになるので大人しく襲われる。
それなりに大きな体躯に圧し掛かられて、程よい重圧を感じながら、果たしてどうされるのか。
頭からぱくりといかれるかもしれないがそれはそれだし、むしろそういうことの方が多いし。

ただ相手が押し倒し見下ろす女は、着衣が乱れ褐色の肌の露出が増し、髪も乱れ、ちょっと吐息を荒くして頬を染める…なんかまるで男にベッドに押し倒された女みたいな感じになっていた!

ドラゴン・ジーン > 「ハッ、ハッ、ハッ」

…何故だか恐ろしい存在に手玉に取られているかのような心地に一瞬だけ挙動が凍り付く、ほんの一瞬だけ。結局は目の前で匂い立つ極上の遺伝子という餌を前にして結局はどうしようもない。傍目からすれば化け物に美女が襲われているようにしか見えない景観を演出しながらも。
先程まで子供達の保温につとめていた熱量の温もりはウォーターベッド宜しくに生きた掛け布団となって、寒々しい大気に露わにされていた暗褐色の肌にへと間も無くして覆い被さる。
ぽたぽたと体中から滴り落ち続けるコールタール色の粘液体は撫でつけるかのように露出した肌部分を包み込み、先程からずっと続けている相手の能力確認の触診めいた動きから、慰撫のそれにへと転化されつつあった。
『鑑定』の魔眼を用いた理由はそこにもまた在る。出来る限り『良い状態』で繁殖を成す為にあたかもマッサージめいた振る舞いで、柔軟性と弾力性と保湿性に満ちた豊かな質感は恐ろしい程に滑らかな腹部から臍周り、脇腹の周囲、その張り出す胸元回りに及ぶまでにぬたぬたとまさぐり出す。
性的な趣向において相手の『良い部分』を探り出すかのような振る舞いの合間。

「フ…ッ…」

真上から見下ろす触角の炯々たる眼差し。相手の抵抗が差し当たって無いのを良い事にしてその獣の顎を埋め込んだ。その想像通りに丸呑みに頭から…という訳ではなくその首筋にだ。
赤色の髪の毛が張り付いている肌に硬い牙と歯の感触が浅く食い込み、ぬらりとその口腔の内側でうねる舌の腹がうなじから喉笛に至るまでを緩慢と舐めずった。犬猫がじゃれつくのとのは少しばかり違う。まるでキスを求めているかのような性的な意図。

エキドナ > 本能と欲望という欲求の合間でせめぎ合っている竜。
しかしどちらが勝るにせよ選択肢は変わらない。
不定形な、オイルとも思えるその身体から滴る液体は暖かく、押し倒されてもそれはそれで居心地よく。
とろりとした液体は褐色の肌を艶めかしく彩り妖艶さを増していく。
女の豊満な肢体はそれこそすべてが反応よく、悶えるように女の身体は蠢く。
相手が人の体型に欲情するかはわからないが。

「あっ…」

相手の頭が近づいてくると感じる、その生き物の不思議さ。
液体の塊のような身体でありながらしっかりと物質的な部分を持つ。
触腕であったり、あると思わなかった牙などそうだ。
なんとなくだが、竜の失敗作ぽいという直感が働いた。
甘噛みとなめずりを感じては、甘い吐息を漏らす女が感じた、相手の雄の感覚。
淫魔だから、そこらへんはしっかりばっちりキャッチして。
拘束していたはずの両手を伸ばし、相手の頭を掴むようにして撫でながら、自ら相手の舌をはみ、接吻をしていく。

ドラゴン・ジーン > 『移動となります』
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からドラゴン・ジーンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からエキドナさんが去りました。