2022/12/11 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にアシュベールさんが現れました。
アシュベール > 先日、新たなお得意様が出来たことで色々と融通を利かせたり、ついつい「記念に持っていけー。」と大盤振る舞いした結果―――素材が、少なくなった。

流石に店主として、これはまずい。そう思い。向かった先はメグメールの自然地帯。
人通りから少し離れた場所ならば、自分が眷属を召喚しても怪しまれないだろう。そう踏んでの。

「よー……こいしょ。んー、風は冷たいけど、いい天気だーね……。」

―――とたんっ!
のんびり屋の自分の足では此処まで向かうのにも時間がかかる。
ので、飛行ができる魔物を呼び出し、飛行して時短を行い。……その背から飛び降り、風のブーツによる衝撃緩和を共に着地した。
此処まで運んでくれたガルーダを送還し、空を見上げる。とても、いい天気だ。

「このまま昼寝したいけどー……まー。店のことだしねー……夜までには帰らんと、ねー。
……おーし。でーておいでー。 ……どわ。」

此処で展開するのは魔法陣。薄紫色の其れが刻まれたかと思えば、現れるのは20匹程のスライムとマンドラゴラ。
今日の目的は薬草全般。
スライムは雑菌処理。それと体内への荷物の保管。
マンドラゴラは草木の選定。後、終わったら回復ポーションの材料にする。優秀な子たちだ。

―――けど、その召喚の様子は、傍から見れば、大量の魔物に群がれ、捕食されているようにしか見えない。
実際にへそ辺りまで魔物がみっちりと盛り上がって、砂の棒倒しみたいになっている。

「やっべ。」

―――出しすぎた。

アシュベール > 「うーん……まー。モンスターテイマーです。って言えば、あんま疑われないだろうけどー……なー。」

ぽにゅぽにゅ。
わらわら。
10匹前後のスライムとマンドラゴラは本来の任務のために森の中に潜っていったが、
残り10匹前後のスラゴラ(略)は、あいつらが行ったからいいだろ!と言わんばかりに、まだ此処に居て融合したり曲芸したりしている。
なんなら数匹はスライムベッドになるぜ!と言わんばかりに枕形態になってる。
人が来にくい自然地帯なのが幸いし、「きゃー!人が魔物に食べられてるー!」みたいな状況には現状なっていないが、ちょっとした言い訳の一つや二つ、用意しておくのも必要そうです。

「しょーがない……。ちょっと、寝るかー……。」

きっと時間が来ればスライムたちは送還される。
ので、それまでスライム=布団withマンドラゴラを添えてで日向を浴びながら昼寝するとしよう。

身体を倒し、ぽにゅん!と全身を受け止めるスライムたちの中にずぶずぶ沈んでいく様……。傍から見れば捕食シーン。

(―――あー。けど、この状態。もし誰かに見付かったら……スライム倒されるかー。
 まぁ、攻撃されたら自動迎撃モードにしとこう。マンドラゴラも声出せば倒せるし。)

―――さりげなく、誰かが攻撃……もとい、救出しようとしたら大変なことになる設定を施し、昼寝開始―――。

アシュベール > ―――とぷん。どさり。と、響かせる音。
それは、呼び出したスライムたちが元の場所に送還され、差その中で眠っていた自分自身の身体が、草むらのベッドに倒れ込んだ音。

「ふ、ぁぁ…………――おおー。」

改めて、視線を巡らせた。絶妙な睡眠のお陰で目覚めは良く、
眼下に広がるのはスライムによって洗浄され、土埃一つ無い艶やかな薬草たち。
更に、マンドラゴラが仕分けをしてくれたのか、茎の部分をマンドラゴラの根で縛られていて―――。一束が、とてもわかりやすい。
更に更に、マンドラゴラたちはその根を何本か切り落とし、【これ!素材です!」と言わんばかりに並べてくれている。

―――100点の仕事だ。

「また、呼び出した時には……報酬あげないとねー。うへへ。やー、楽チン楽チン……。
 最後に、品質チェックーっと……。」

後は、自分の仕事。分けられたそれが出荷出来るものか。それとも、自分の店で使うものかの選定。
身体を起こし、膝の上に薬草を乗せ、目を滑らせる―――。そこだけは、のんびりとした普段の雰囲気ではなく、店主としての真面目な目をしており。

アシュベール > 「―――よーし。選定、終わりー。 ふぃー……。」
数十分。念入りに時間を掛け、選定を終えた。
品質的に問題ないものはギルドに。高品質のものは、自分で使うものとして店に。それらを木箱に分け、一仕事終えたと言わんばかりに身体を伸ばして。

「さて、とー……今日は肌寒くなってきたしー……そろそろ帰るとするか、なー。
おー……さむさむ………あー。」

此処でさり気なく魔法陣を展開し、魔物―――ファイアスピリットを呼び出してみた。
肌寒くなりそうなところでも暖かい炎の魔物。彼がいれば、帰路も問題ないだろう。
行きのように空を翔ぶのは憚れる。ので、帰りは徒歩で。ゆっくりのんびり……帰路に付くとしよう。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からアシュベールさんが去りました。