2022/12/06 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にウィンさんが現れました。
ウィン > すっかりと日も落ちてしまった自然地帯の森林の一角。
森の中の少しだけ開けた場所にテントを張り、焚火を作っての野営を一人で行う。
ちょっとした採取だけの予定ではあったが採取物が見つからずに森の奥に入りそのまま日が暮れての野営。
念のためともっていた準備が役に立ったわけだが…。

「やっぱり少し寒い…次は暖かくなる魔術でも覚えないと駄目かも」

準備はしていても寒いものは寒く、暖を取るために火を燃やせば目立ってしまうのだが、凍えるよりはマシと火を燃やし。
その日を燃やす焚火では小さな鍋で湯を沸かし、それをカップに売れて口にし、
それで口を湿らせては干し肉を口に運んで。

「持ってくる食事も考えないと……硬い」

もそもそと硬い干し肉を齧っては色々と考えないといけないと。
それも帰ってからになるのだが、今は凍えないためにと焚火に追加で薪を足してはお湯と干し肉を口にする。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にマグゴブリンさんが現れました。
マグゴブリン > 吹き荒ぶ風が肌を刺すような冬の夜。
冬籠りの準備の為に、実り少なき森を徘徊して獲物を狙うのは人間のみに非ず。
森で暮らす動物や魔物の類も、同様に目を光らせている。
尤も、その魔物が狙う獲物は食料のみならず、繁殖の為の相手も含まれていた。

暗い森林の中、焚かれた焚き火は魔物の目を引き付け、
誘蛾灯のような明るい炎を目印に四方から近付いてくるのは小鬼の群れ。
元来、夜目が利く彼等は遠くから徐々に徐々にと距離を詰めて、
獲物となる女冒険者の様子を窺い、絶好の機会を狙う。

「――――……、」

一匹のゴブリンが片手を掲げると、それを皮切りに夜闇の中から幾本の矢が、
丁度、食事中の少女に向けて射掛けられる事だろう。
粗末な弓から放たれる矢は、肌を掠れば怪我をするも、致命傷に至る程の深手を与える威力はない。
代わりに、その先端にゴブリンの毒が塗られており、肌に触れれば一時的に麻痺を与えるだろう。

ウィン > 次は絶対にもう少しまともな食事と野営道具を準備しよう。
そう決めて干し肉を齧っていれば、小さく聞こえていた夜の動物の鳴き声が消えている。
その事に干し肉を口にしたまま手を下ろしてそこに置かれた獲物の柄を掴む。

次の瞬間に聞こえる風切り音に反応するように大鎌を持ち上げ開店をさせ飛来するもの、矢を叩き落とし。

「夜盗…?本当についてない」

叩き落としたものが地面に落ち、それが矢だと見れば夜盗でも来たのかと立ち上がり。
盛大な風斬り音を立て大鎌を振るうと立ち上がり、矢が飛んできた方向を警戒するようにする。

マグゴブリン > 不意打ちで放たれる無数の矢が一振りの鎌の動きで払い除けられる。
その様子にゴブリン達は目を見開き、互いに目配らせをし合う。
目の前の獲物は見た目と異なり、簡単に捕らえられる相手ではないらしい。
少なくとも、群れの内の数匹は犠牲になる事は避けられない。

「…………ギッ、ギギッ」

暫しの沈黙の後、旗手であるゴブリンが悔恨を滲ませる啼き声を漏らす。
その声を皮切りに、彼女の周囲を取り囲んでいた小鬼の気配は、再び、闇の中に姿を消した。
臆病でずる賢い性格の魔物は、強き相手を前にしてすごすごと尻尾を巻き、その場から立ち去って――――。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からマグゴブリンさんが去りました。
ウィン > 「………?」

次は何が来るのかと警戒をすするが何も来ない。
そのまましばらく待ってみるがやはり何も来ない。

「去った……?」

もしかするとそうではないかもしれないが危険な事には変わりはなく。
また次が来る前に移動をした方がいいと考え、急いでテントを畳み、盛大に火を燃やした焚火に土をかけて鎮火すれば荷物を担ぎ。
周囲を警戒してその場を早足に逃げていく。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からウィンさんが去りました。