2022/11/22 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 折衝石の洞窟」にスピサさんが現れました。
スピサ > 折衝石(せっしょうせき)の洞窟
山が形成される理由と同じく、移動する地中によって形成される石や鉱石が織り交ぜられた混合石の名称
それらが存在する場所は、自然と石が特殊性を帯びるせいか、発見されれば一定の範囲が折衝石が取れる。
一つの力と力が掛かり合った場所なせいか、大方が採取されたら後は用無し
其処は遺構という形で、人工洞窟の成れの果てとなるだろうか。

その洞窟内は、魔物が住み着き、蝙蝠が宿を求めるかもしれない。
しかし、そうでなければ未だに何かを求め、足を運ぶ者だっている。
スピサはそんな変わり者な一人だ。 この幻想の世界だからこそ映るような洞窟の中
一つのややホール型に削り取られた場所で、ランタンと寝袋 革製の背負うリュックサックを置き
その寝床に対して、壁で瞳を傷つけないよう、対人用でもある革のバイザーを身に着けたまま
ジャケットを既に脱いで寝床に畳んでいる姿 護身用の武器だって、腰に下げているが用無しだ。

作業用ベルトの一つから、ノミや槌を片手に、カンッカンッカンッと時折音を出す。
切り取られた石を眺めながら、匂いを嗅ぎ、近くで積まれている石くれの中へとまた
カツーンッと抛りこまれていく姿。


「ん~~…、…っ 弱い石ばっかり。」


この季節でも、集中していたのか汗をにじませて拭う姿
体を伸びで解しながら、肩を回す仕草
音 眼 鼻 色々で探しているものの、お眼鏡にかなうような石はまだ見つけにくい様子だ。
薄く青い肌 赤いバンダナ 革のオーバーオール姿 腰に下げる作業道具は、リングサーガのドワーフにだって負けないだろう。

スピサ > 一か所ばかりを責めれば、洞窟の限界がくる。
種族性の通じるものなのか、師父の学びか
どこの岩を削りすぎたらだめなのか、は知れているように
恐れ知らずに岩を削り取る作業が続いている。

他の通路に比べ、求める石の濃度 人では知れぬ匂いが濃いのがこの場所だった
そのせいかスピサは、この場所で カンッカンッカツンッ と採掘の音を続けている。
宝 魔物 のようなお目当てが高いものではない洞窟のせいか、訪れる者はいないだろうと
孤独を満喫するかのように、熱中している。
しかし、ある程度終われば、やっとインゴットサイズの石を三つほど抱えると、そこで作業を一時中断。


「ん~~…、…はぁっ。」


寝床である寝袋の傍に戻り、腰を下ろす。
伸びをしながら、一人のせいかコミュ障な部分は露出しない。
鍛冶をするときの様に、採掘でも一人の時間は熱中と共に素が実に出やすい。

ランタンの明かりの傍 松明を用いないのは余計に空気を殺したくないせいか。
食事も火を用いることもない、蒸してある黒パンと塩バター
唾液を沸かせやすくした程度の噛み応えのあるベラ状の燻製肉である。

薄切りなベーコンサイズのそれを一枚半分に切り取り、口に咥えたまま
ランタンの明かりで石を眺めると、形成は自宅に戻ってからでも十分だろう。
とりあえずは妥協ではなく、及第点レベル。
リュックに布にくるんで一つずつ、収め終れば水筒の水はほんの少し
唾液に任せて燻製肉を食みながら、この岩窟の中 サイクロプスの寝床には似合いだろうか。
少し、落ち着くのは一人のせいか。
気まぐれに、ランタンの明かりをフッと消す。

―――辺りは暗闇になる。
すると、折衝石の中の混合された成分が反応しているのか、この暗い中
薄く青く光る点が無数に洞窟の削られたホールの中で広がり始めた。
削られたホールだからか、切断面が反応しているように、ボゥっと灯る。
スピサの肌の色が、目を凝らせばわかる程度の、淡く青い発光の点
この窟では時折眺めることのできる光景だろう。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 折衝石の洞窟」からスピサさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 寒くはなってきたけれど、お天道様が昇れば温かい。
特に晴れた日の草原ならば。
日向ぼっこでもすれば心地よかろうが、それをするにはいまは、騒がしすぎた。

大きな人影と、いくつかの、それに比べれば小さな影。
――それでも小さな影は次々と倒れて、

「そら、最後……ッ…!」

最後の影が、大きな人影に切り倒された。
草原に点々と倒れているのは武装した小鬼、いくらか汗と返り血と。
その中で息を吐く大きな影――こちらも武装した、大男だ。
血液の付着した長剣…この男にとってはショートソード並みだが。
振りぬいて血を落とす。

「こんなもンか、……ひいふうみい……ン、数は合ってンな。」

周辺に巣を作った小鬼の討伐なんて初心者向けのクエストだが、出かけるついでくらいにはちょうどいい。
……いやさ、なかなかすごい光景にはなってしまったが。