2022/11/21 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にユニスさんが現れました。
■ユニス > 「……あれ?こっちだったんだけど……あれ?」
自然地帯の森林の一角、少々面倒な役操作し湯の依頼を終え帰路にと付く途中に近道にと河へと向かったのはよかったが、出た先が記憶にない光景。
確かに河は流れているのだが、出ると思っていた場所よりも上流か下流か、なんにせよ見たことのない光景に思わず足を止めてしまい。
「出来るなら完全に日が暮れる前に帰りたいけど……さすがに案内板はないよね…?」
もう少し暗くなれば月か星で位置がわかるのに空を見上げるも、そこは暗くなりそうな茜色。
日が落ちるまでまだ少しかかりそうな気配に上流下流、どちらに向かえば王都につくかな。
そう考えながら危険な森林側を離れて河にと近寄り、どっちに行こうと悩んでは視線を巡らせて。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にバルゴラさんが現れました。
■バルゴラ > メグメール自然地帯の河の傍。
<<例のアレ>>の完成にどうしても手に入らない素材がある。
冒険者に頼んでも簡単すぎて誰も依頼を受けてくれない、だけども市場にはあまり流れない価値の低い素材があり、嫌々ながらソロでそれを拾いに行った帰りであった。
「……此処はどこなのさ。」
魔族の象徴である捩れ角を隠蔽、つまり魔族としての能力を隠蔽したままで、自然地帯の河傍を歩いていたら、これだ。
判りやすく言えば迷子、難しくいえば軽度の遭難、更に言えば日帰りで帰宅するつもりだったのでサバイバルキットも何もかもがない、着の身着のままの延長戦の服装をしている。
立ち止まっていても仕方ない。
だから仕方なし方向も判らず歩いていたのだが、其処で見かけた人影に思わず天の助けと日頃の行いが良かった所為だと、勝手に結論付けて調度正面から見える人影に思い切り手をぶんぶんと左右に振り、自らの存在をアピールする。
「……誰かいますかーって誰かいるんだけど、違う、違った!ごめんー!王都に帰りたいんだけど、道わかりますー?」
と茜色の空の下で大声で人影に声を掛けながら、小走りで近づいていく……。
あまり評判が良くない自分ではあるが、遭難して干からびるのも嫌だと珍しく素直に助けを求めるのだった。
■ユニス > 下手に進めば迷子になり、運がよくても帰る距離が遠くなるのでうかつに動けず、如何しようと胸の下で腕を組んでは考える。
シンプルに日暮れを待つのが一番だが、それだと戻るのが遅くなるのでできれば選びたくない手。
どうしようかと思って視線を巡らせていると遠くに人影のようなものが見え。もしかしてゴブリンでも出たと警戒をする。
しかし聞こえた声にそうではないと分かり息を吐き。
「人がいるよー。え……王都に?」
駆けてくる人影にどっちが王都かと聞けると思ったが、聞こえた内容に目を丸くする。
まさか自分と同じように王都の方向が分かっていない迷子とは思っていなく。
しかし近づいてくれば自分よりも若く、こういう場所を歩くには少々きついような恰好。
「ごめんね、私もどっちか判ってないんだよ。星か月が出ればわかるんだけど…」
近くまで相手、少年が来ればそう言って困った笑みと共に謝り。
河の上流、下流と順番に指さし、どっちかに行けば街道にでれるけどと告げて。
■バルゴラ > ……マジか、折角助けが……天の助けが。
天より垂れるスパイダーの糸が、切れた思いがした。
けども、よく考えれば直ぐに現状は最悪でもない事に気がつくのだ。
――…何故、それは一人ではなくなったから。
「……学院で素直に地図でももらってくれば良かったな……。」と後ろに流した銀髪をカシカシと掻いて、少しだけ表情を曇らせはするし、後悔もする。
自分が所属する王立コクマー・ラジエル学院であれば、確りと説明すればこの近辺の地図はもらえたかもしれない、と今更しているその後悔、先に立たずで、今更の事で。
「……とーすると、もう少し時間を潰す、のがいいか……。えーっと自分はバルゴラ・ゼディアック、良ければ星とか月が出るまで、そのご一緒して王都まで連れ帰って貰ってもいいかな?」
相手の素性はわからない。
灰銀の瞳で茜色の空の下に立つ相手をパッと見たところ、冒険者にしか見えないので、その点は安心できる。
それにこの辺の魔物くらいなら頼れそうで、ひとつ、自分の勘ではなく感を信じて、距離を詰めて傍に立ちながら背丈の関係で上目使いの眼差しを向けながら、両手をパンと合わせて、拝むようにしつつ尋ねてみる。
もしダメならダメで魔族の力を解放して、途中で隠してと非常に疲れるし面倒な手段をとるしかない、できれば……したくない、バレた時に学園にいられるか危ういところであるし、なので、向けた眼差しは幾分か縋るように、願い請うような視線で……お願いを込めて。
■ユニス > 自分と同じように迷子の少年、ここで任せてと言えればカッコいいのだが自分も迷子の身。
変に強がるよりはと自分も迷子の事を告げて。
その言葉に学年という言葉が聞こえ、生徒なのかなと思いはするが服装では判断できず、しかし尋ねるのも変に思われそうで出来ず。
これなら変に近道をしようとせずにしておけばよかったと思えば尻尾も垂れて。
「そうなるね。その代わりに星か月が出たら王都まで案内できるからね。
バルゴラ君でいいかな?私はユニスって名前だよ。これでも冒険者かな。
頼られたら断れないよね」
少年を見下ろしては名前を名乗り返して冒険者と告げ。
年下の少年にお願いされると断ろうとは思わずに笑顔で了承し。
「もう少しここで話して時間を潰す?それとも…勘でどっちかに行ってみる?」
了承してしまえばあとは日が暮れれば王都まで一緒に戻るだけ。
その時間までどうしようかと、身をかがめて少年と視線を合わせて問いかける。
■バルゴラ > かがんで視線の高さを合わせてくれるなら、普段は絶対に見せない笑顔をニコリと、藁にも縋る思いがあればそんな人懐っこそうな笑みも浮かべられるというもので、視線はユニスと名乗った年上の少女の笑顔を見つめる、その後は少し視線を落として胸元に注いでしまう、役得かもしれない。
「……バルゴラで呼び捨てでもいいよ。自分はユニス……さん?ユニスお姉ちゃんとでもしておく?年上っぽいし。」
やっぱり冒険者だったか、想像通り……な冒険者をイメージしやすい年上っぽい少女の装備に軽く頷きさえしてから、視線をたわわより、また笑顔へと戻すのだった。
「……星と月が見える空を確保しながら、なら勘もありだよね……。なら行ってみようか?多少なら自衛する手段もあるし、何もしないより動いた方が性分にあうしね。」
と、頷くと自分のベストのポケットに手を添えると、中に一応万が一の為の戦闘用の魔法が込められたカードがあるのを厚みと硬さで確認し、準備は大丈夫だと頷く。
それに、移動をすれば少しは楽しくなりそうだと。
折角なら歩くことで何か面白い素材に出会えれば採取すればいいかなと、一人でなくなったので多少楽天的に考えたのだった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からバルゴラさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からユニスさんが去りました。