2022/11/03 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森の中の泉」にパンナさんが現れました。
パンナ > 宿代と酒代を何とか手元に確保しなければならない。
そんな中、ギルドから声を掛けられ頼まれたのは冒険者の救出依頼である。

たいていの冒険者は初歩的な依頼で足を踏み入れた事があるであろう、見慣れた森。

自身も新米の頃から何度もやってきている……のだが。

「おいおい、新米の活動範囲探し尽くしたけど人の気配すらねーぞ。どこまで潜りやがったんだ連中」

戦斧を背負いながら、呆れた声調で森を進んでいく。

「賊も討伐されてから復活した様子ねぇし、浅いとこは探しきったもんな。……まさか深部にまで突っ込んでくなんて…レアモンにでも釣られてったのか??」

今自分がいるのは、日光さえも深い森の木々や葉でおおわれて僅かにしか差し込まない。

日中なのでまだ辛うじて明るさはあるが、夜になると流石にアブナイ。

「……お!水場があんじゃねーか!!ラッキー、ここでいったん休憩だな!」

辿りついたのは、キラキラと輝く美しい泉。
深部にこれから立ち入ろうとする者にとって、ここで体を休めろと言わんばかりに存在する癒しスポット。

だが、その先は歴戦の冒険者でも単独行動は常にリスクが付き纏う。

兎耳を上機嫌にぴこぴこさせながら、水筒に水を汲むとグビグビと一気に飲んで乾いた喉を癒す。

パンナ > 水を飲むついでに、タオルに泉の水を染み込ませて汗をかいた身体を拭う。

道中の獣や低級の魔物を蹴散らせたとしても、無駄に入り組んでいる上にデコボコしているから結構な運動になる。

むしろこの森は自然の方が脅威なのだ。

「……一人で潜りたくはねぇな。急に魔物強くなりやがるんだよなあの向こうからは」

何枚かある、ダンジョンの探索記録を漁り、これこれ と汚い落書きのようなものが書かれた羊皮紙を見つめると、少なくとも深部はこれまで探索してきた広さの数倍はある。

知性に優れるのか、狡猾にも得物を辛抱強く待っているのか泉を超えて森の浅層には現れないのが幸いか。

パンナ > 休憩を終えれば、泉の向こうを眺めた後に戦斧を担ぎなおし

「……よし、いったん撤収!!!」

無茶はすべきでない。深部に足を踏み入れようものなら、そこからは立派な大捜索だ。

依頼でさえ訪れる事も珍しくなったほどの、新人時代に冒険者の心得を身体で学んだ森をスピーディに抜け出し、冒険者ギルドへ戻っていく。

想像以上に奥深くまで進んで行ったっぽいから人手を確保でき次第、攻略に訪れることになる深層。自分も救助対象も、無事に帰れるといいな

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 森の中の泉」からパンナさんが去りました。