2022/09/24 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯『森』」にゲネロムさんが現れました。
ゲネロム > 「此処最近天候が不安定になっているので外出の際は気をつけろ」と兄弟に注意されたばかりであったが、明け方は雲も薄く青い空すらのぞいていたので、雨具を持たずに森に採取に来たところ、急に雨に降られて今は大きな木下で雨宿りをしている。

「……グゥ……………。」

兄弟の警告通りで文字通りのグゥの根も出ない状況。
太い木の根が盛り上がっている其処に普段着ている外套を引っ掛け、手入れも怠っていたために雨水を吸い込んだそれを干しながら、火をおこすべきか、或いは駆けて付近にあった気がする洞くつに駆け込むべきかを思案する。

手入れさえしっかりしていれば、この程度の雨であれば外套に浸み込む事はない筈なのに、……と今更後悔しても遅い。
狼の頭部でありながら、ヒトのように眉間にくっきりと皺を寄せて、手持ち無沙汰に背負ってきた皮袋をあけて中を探る。

普段から持ち歩いている木工細工用のナイフ、非常食の干し肉に乾いたチーズ、あと酒をスキットルに入れて持ってきている筈だと、酒でも飲まなきゃいいアイデアは出ないし、やってられないとばかりに。

ゲネロム > 仕方ない……ともかく外套を乾かそうか。
皮袋に突っ込んだ体躯に見合わぬ少し大きめの手の指で干し肉を挟み、他の指で木工細工用のナイフを引き抜くと、一先ず干し肉を口に突っ込み、しっかりとナイフを握るとすらりと鞘から刃を抜いた。

兄弟から買い取った木工細工用のナイフ。
その刃で近くの木を削り火種用に幾つか削りくずを集め握り締めると、足元の土を足の爪先で蹴り掘って乾いた地面を抉り出す。

「………兄弟ガこんナ時用に新シイ着火用の道具ガ、あるトカ言ってタナ……。」

ったく、とそれを買い取っていなかった自分に悪態吐きながら、燐寸も確か皮袋の中にあったような?と軽く首をかしげながらグチグチと口の中で干し肉を噛み千切り租借をする。

ゲネロム > 干し肉臭いため息を何度も吐き出し、自分の怠惰に読みの浅さに反吐がでるが、かと言って何もしないわけにもいかず、一先ず外套を乾かして――と見上げれば雨が弱まっているようだ。

「……ツイテナイ………。」

焚き火に手間をかけるよりも外套を肩に担いで近場の洞くつに走ることにする。

外套を手繰り肩に引っ掛け、皮袋を片手で握り締めると、一度周囲に視線を向けて、雨の弱まり具合を確認してから、小走りに続きしっかりと地面を踏みしめ駆け出すと、その先にある洞くつに向かうのであった……。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯『森』」からゲネロムさんが去りました。