2022/09/10 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にマグゴブリンさんが現れました。
マグゴブリン > 暖かな日差しに穏やかな風が吹き抜ける秋。
王都北部の森林地帯は豊穣の季節真っ盛りとなる。
樹々は果実を実らせて、滋養に富んだ茸があちらこちらで姿を見せる。
動物達は冬ごもりに備えて、脂肪たっぷりの肉を付けて肥ゆり、
近隣村落の狩人や王都の一般市民も、挙って自然の恵みに与ろうとする。

「――――……、」

だが、その豊穣の実りを得ようとするのは人間の専売特許ではない。
森の奥に住まう小鬼の集団、ゴブリン達にとっても同様である。
唯一、人々と彼らの異なる部分を挙げるとするならば、
その獲物の対象に、自身の仔を孕ませるための雌という存在が含まれるか否かで。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からマグゴブリンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にミメシスさんが現れました。
ミメシス > 青々と生い茂る木々の葉の隙間から射しこむ夜の明かり。
地面に落ちた木の枝や腐り落ちた葉が積み重なり生まれた土に降り注ぎ、不思議な事に雨など降った形跡もないのに、その地面は濡れたように降り注ぐ光をキラキラと反射させる。

その為、今この森を歩くと泥濘の如く滑りやすい箇所が幾つか存在している……もし足場がおかしいと思ったのならば、下を見るより上を見た方がいい――其処に魔物が潜んでいるからだ。

その魔物はミメシスと呼称された擬態を得意とするミミックに属する魔物である。
今は大樹に張り付き本来なら紫色の肉を大樹の皮と同じ色へと変化させる事で木に擬態し、息を潜めて通りかかる者を待っている。

もし上を見ることを危ぶむならば嗅覚に意識を向けよう。
ミメシスが潜む其処には木々や地面の土の香りに混じり腐った果実の甘ったるい香りがするだろう、今もそう辺りにはそんな甘ったるい香りが広がっている……それは魔物が溢れさせる粘液の香り。

だが聴覚には気をつけろ。
粘り気のあるそれがうごめく音或いは誰かが助けを求める声、聞えたらその場から離れると良い。

さもなくば犠牲者の声を真似て人を招く魔物の犠牲となるだろう…

今夜は魔物は鳴いていない。
代わりに虫の声が森のあちらこちらで木霊している。