2022/09/08 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にクチナシさんが現れました。
■クチナシ > ここ暫く、少しばかりだらけていた気がする。
このままじゃいけない。と思い、向かった先は自身が良く向かうメグメールの自然地帯だった。
「――さて、と。」
用意したるは、近くに生えていた木々を切り裂いて作り上げた丸太。
それを自然地帯の草むらに立てるようにして、的の作成。
今日行うのは、シンプルな鍛錬だ。用意した的をどれだけうまく――攻撃できるかというもの。
丸太から距離を取り、ざり……ッ! 大地を踏み締める。普通なら丸太の前で、その腰にある刀を振るうかもしれないが、自分の戦い方は、違う。
「――行くか。」
キチ、ッ!
鞘から顔を出す刃。それが月光に照らされ、銀色の光を編み上げた瞬間―― ふぉんっ!! 音を立て、音速の抜刀が行われる。
いわゆる秀才。何年、何百年と積み重ねた技術による一閃は空を切り―― そして、刀に刻まれた呪いが不可視の斬撃となり、飛び。
ばんっ――!! 音が鳴り響いたかと思えば、其処にあった丸太の一つが一気に朽ちていく。
相手の耐性劣化の術式。人間に当てれば、その魔力が乱され、暫く身動きが取れなくなるもの。
「……ふむ、なまってはないか。然し、術の効きが少し遅かったな。
最近、対人で誰かとしておらんからなぁ……。」
■クチナシ > そう。ここ最近、ギルドで承っているのは野盗などではなく、魔物。
闇に紛れ、気づかない対象に不可視の術を叩き込み、身動きができなくなったところを殺す。そんな簡単な作業。
それでは練度は上がらない。自分でも訛った。と感じてしまう。
「かといえ。術の試し打ちに付き合ってとか。刃を交えてほしいと訴えるのもな。
内容が、内容故なぁ……。」
――そう、容赦なく相手に不調を与え、対象によってはそれ以上の効力を発揮する術であるがゆえに、見知った顔に使うのは憚れる。
抜刀を終え、抜身の状態の太刀。その鋒に指を這わせれば――抜刀の時とは違う術式が刀身に刻まれる。
それは、シンプルな硬質化。更に――。ざ、ざ、草むらを踏み締め、既に萎えた丸太へと歩を進め――。刀を構えるは上段。
「――しっっ!!」
一刀両断。既に防御力が0になっていた丸太にその太刀を防ぐ手段はなく、すぱんっ!!と文字通り、中央から二つに割れた。
そして割れた身の内側から――ごうっっ!! 焔が上がる。切断したものを焼き切る、焔の術式。自分が大型の魔物を討伐する際に行う行動だが――。
「……もう少し芸を増やすのもありかもしれんな……。」