2022/09/04 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯『穏やかなる清流』」にアルマさんが現れました。
■アルマ > 「……頭が………悪い……痛い的な意味で。」
師匠である魔女特性の薬草を乾かして刻み紙で包んだ煙草に良く似た薬を口に咥え、頭にズキと痛みが走るたびに薬を吸いながら、特に空気の良く精霊や妖精などが穏やかそうなメグメール自然地帯にある川の傍を歩く。
この集中力を削る酷く厄介な痛みの原因は極単純。
『魔力の枯渇』もっと細かく言うならば、魔力が減少した事で精霊や妖精の影響を酷く受けやすくなり、その影響を身体が抵抗する為に枯渇ぎみの魔力を抵抗にまわした結果、頭痛という形で身体に影響が出ている。
2~3年前まではそんな事はなかったのだが、どうも身体が成長した所為で精霊や妖精との相性が悪くなり、得意の魔法の魔力消費が増えたのが理由だと言う事なのだが、自分としてはそんな事を言われても成長は止めれるものでもない。
それで口に咥えている師匠特性の煙草に似た薬は精霊や妖精を遠ざけ、必要以上の干渉を防ぐ結界をはるものらしく、不思議な青い煙を少量漂わせ、少し果物のような甘い香りを匂わせて自分を守ってくれているらしい、吸うと喉がすーっとするのでお気に入りでもある。
とにもかくにも、今日は頭痛が酷い為に川辺に散歩――…という距離でもないんだが、散歩、散策、ともかく頭痛の種が多い街から離れて耳に心地良い川のせせらぎを聞きながら、一歩一歩普段以上にゆっくりと歩いているのだった。
水気を含んだ涼しげな風を受け個性的なる真っ白い髪を風に揺らし、穏やかな表情とは言い難い苦味のある笑みを口元に浮かべて……。
■アルマ > 王都の石畳とも街道の踏み均された道とも違った細かな砂利を踏みしめる感触と踏みしめた砂利同士が擦れてなるシャリシャリとした音がまた心地良い……。
川から風に運ばれてくる水の香りと森の木々の香りの混ざった柔らかな香りは王都じゃ感じられない心地良いもの、それに咥えている薬が徐々に効いてきたらしく、気がつけば頭痛が治まり薬の効果は喉がすーっとするそれだけ。
「……魚釣りでもする?水浴び……は男が一人水浴びしてもなー……。」
歩く先は川べりにある座るに丁度良さそうな大きな岩。
其処に歩みよってはひょいと大きな岩に腰をかけ、此処まできて乾いてかえるのも何なので、座ったまま足を川の流れに浸して、少し涼を得ていこう。
ちゃぷん、と水面をサンダルで蹴る音1つ。
革のサンダルの隙間から川の心地良い冷たさが流れ込み、ふるっと思わず身震いを。
そんな事をしていれば頭痛がなくなった所為もあってか、口元は柔らかに弛んでしまうのだった。
■アルマ > 頭痛が完全に抜ければ新たな頭痛の種を思い出す。
頭痛は物理的に実態を帯びていたが、新しく生まれた頭痛は精神的なもの――そう仕事である。
今夜はまるまる掛かりそうな仕事を思い出し、腰をかけていた岩から腰を浮かせて下りると、水気を吸い込んだサンダルで少し歩き難そうにしながらも王都に向けて歩き出すのだった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯『穏やかなる清流』」からアルマさんが去りました。