2022/09/02 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にクチナシさんが現れました。
クチナシ > 三日月が夜空に浮かぶ刻。ばしゃり、ばしゃり。と何かが水面を叩く音が響き渡る。

それはそう。まるで洗濯物を洗う老婆のように。
耳を凝らせば、そう。何かが何かを洗っている音だとわかるだろう。

「……まさか、ダンジョンに潜っていたらこの時間とはな。
 時間の感覚がわかりにくいのが、一人で潜る際の難点だなぁ……。」

月明かりの下。自然地帯を流れる川辺で独り言ち。
そこにいる小柄な存在は、自身にこびりついた埃、煙、血の残滓。様々なものを拭うように着衣状態で水を浴びている。

――今日は明日が非番なのもあり、ついつい一人でダンジョンに潜ってしまったという経緯。
収穫もそこそこあったが、外に出た頃には宿屋のチェックイン等も終えているような遅い時間。
結果、近場の水場で体を洗い、野宿の準備をするつもりだったのだ。

「夏場でなければ、流石に風邪の一つでも引いてそうなものだなぁ。はは。
 ……まぁ、心地よい。それに誰も居らぬから、いくら水を飛ばしても怒られん。」

――ぶるぶる、と。耳としっぽを震わせ、飛び散らせる水滴。
まるで散弾の如き量がそこらに飛び散るがお構いなし。

そして、未だ服が濡れ、サラシからはうっすらと胸元や陰部のラインが浮かぶ状態で――火を起こす。
術を唱え、乾燥させた木々の中に仕込んだ呪符を点火―― 闇の中で煌々と輝く赤光は、水浴びで冷えた身体を温め始めて。

「んー……然し、今日は静かだな。
 普段なら魔物の唸り声のひとつやふたつ、聞こえそうなものだが。」

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にティネさんが現れました。