2022/08/27 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にギニオルさんが現れました。
ギニオル > 今夜青年が頂くのは濃密な夜の空気と昨晩よりもより危険度の高いグメール(喜びヶ原)に満ちる獣達の気配です。

――…そう今夜は昼に行った「見世物」で昂ぶるものを抑えこむ為に昨晩よりも危険な出来事が起こりやすいといわれている、野生の獣や魔物、それ以上のモノと出会いやすいと噂の森を獣道を歩いている。

ただ迷子になった者や冒険者とか狩人なども出歩いていることから、此処の場所を教えてくれた人間は矢鱈暴れるなと、できれば行方不明者や迷子に遭遇したら報酬も出すので連れ帰ってきて欲しいと言って、忘れないようにそれを何度も頭の中で繰り返しながら此処まできたのだった。

「……………。」

ただ……己で言うのも何だが戦闘だけで鍛え上げた褐色の肌に感じるのはそんな優しいモノに有らず、耳に聞える音も鳥のさえずり等でもなく、明らかに危険なものを感じているのだが、果たして迷子にしても行方不明にしても……それ自体が本当にそれであるのか、何て難しいことも考えていれば、極自然に眉間にハッキリと皺がより、先程からぽりぽりと音を立てて齧り噛み砕き咀嚼している銅棒の本数も増えてくる。

――…銅で住めば御の字、と…思わない事もなく。
眉間に皺寄せた青年は地面に落ちた枝葉を踏みしめながら目的もなく森の中を獣道を只歩き続ける。
突然の何かに対応すべく周囲に気配を配り、鼻腔に感じる僅かな匂いも逃さぬように、警戒をしながら。

ギニオル > 冒険者や旅人の脚や馬車の車輪に潰され均されて舗装された街道と違い、獣の足や魔物の足、或いは狩人が獲物を追う際に踏んで出来た獣道は正直歩きづらいし、時々に枝が顔に当たるのも鬱陶しい、が今更帰るといっても………何も得ないで戻るのも何だか不愉快である。

「………………。」

自然地帯の森の奥に行けば行くほどまだ若干残る蒸し暑さと土臭さと緑臭さと――…諸々、に眉間に皺以外に溜息までつき始めたところで、ふと、行き成り木々の開けた場所に辿り着く。

そこは木々にまわるく囲まれた広場と表現しても良いような場所、それも鼻腔に感じる草木の香りから感じるに薬草や近くには水辺などある、たぶん自然とできた休憩所のようなものだろうか

……少し興味がわいて、足を止めると警戒を聊か疎かにしながら、あたりにぐるっと視線を向け、少し休むに良さそうな場所を探し始める――…もう少しだけ歩いて水辺を探してもいいし、切り株や倒木に腰をかけても良さそう、或いは火をおこして一眠りするのも悪くないだろう。