2022/08/06 のログ
ジークフリーダ > それからしばらくして、川辺に出る。
更に休息をとるのに適した場所を探し、腰を落ち着けたのはもう少し経ったあと。
すぐ使えるように、剣を傍らに置き、マントを敷いた地面の上に身を横たえる。
小さく欠伸して、浅い眠りへと落ちていく。
何かあればすぐに飛び起き、臨戦態勢をとることになるだろう。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からジークフリーダさんが去りました。
ご案内:「とある遺跡」にルフィナ・エニコフさんが現れました。
ルフィナ・エニコフ > 「情報にあったのはこのあたりだと思うのだけれど。」

ひいきの情報屋から仕入れた話によれば最近このあたりで魔物の活動が活発になっていると聞き。
男は殺され、人型の女性は苗床となることがあるのだと聞けばじっとしていられず。

本当に魔物なのか、それともまだ招待の判明していない賊によるものなのか。
それを調べに人里から場所までフィールドワークに出向き。

今は倒れた石柱に座り込んで地図を眺めつつ。
現在地と情報のあった場所に違いがないか調べていて。

ご案内:「とある遺跡」にロン・ツァイホンさんが現れました。
ロン・ツァイホン > 「おや、冒険者の方ですか?」

そんな低い男の声が上から響く。
軽い風圧と共に、空中から漆黒の翼を広げて降りてくる影。
赤いバンダナで鬣を整え、2メートルを超す巨躯。

「いやぁ、この辺の調査ですかぁ。お疲れ様ですねぇ」

などと、非常に胡散臭いことこの上ない丸サングラス。
何よりも目を引くのは、その見た目が完全に人間ではないことだろう。
鱗で覆われた顔、人型の二足歩行ではあるが、ほぼほぼ見た目は二足歩行のドラゴンという姿。
しかもこうして人語を操る。魔族かどうかすらわからない存在。

「あ、どうもどうも。自分もこの辺の調査に参ったロン・ツァイホンと申します」

そう、にこやかに隣に立って、自身の名前らしきものを口にする。

ルフィナ・エニコフ > 「え……?」

突然頭上から投げかけられる声、それと同時に手元に影が覆いかぶさり。
顔を見上げれば巨大な竜のような存在が目に入り。

「・・・・・・・っあ!ご丁寧にどうも、ルフィナ・エニコフです」

しばしあっけにとられていたが相手から挨拶されれば慌ててこちらからも頭を下げ。
自分の近くに着地してもなお大きく見える相手を見上げ。

「この少し離れた場所で人が襲われる事件がありまして。
 おそらくはオークかゴブリンのたぐいだとは思うのですが…」

相手が言葉の通じる相手と分かれば何か知らないかと尋ねてみて

ロン・ツァイホン > 「おっと、驚かせてしまいましたかねぇ?」

クックッ、と人を食ったような笑いを浮かべて。
ワニのような口、そこから、鋭い牙が外からも見える。

「ルフィナさんですか。どうもどうも」

見上げている相手を見降ろさないように、自身の両膝をまげて………
座ってなおまだ背丈の差があるため、翼を畳んで正座をする。

「いやぁ、実は私も依頼でその事件を探っているのですよ。
私もその線で考えていたのですが……ゴブリンの巣らしきものは発見しましたが。
もぬけの殻となっておりましたね。……荒らされていることから、何かしらの襲撃を受けたようですが」

と、ある程度先に進んだのだろう、そう報告して。
そうしていると、右手の指を擦り合わせる。
………チップを強請る使用人のように。

ルフィナ・エニコフ > 「そうですか……。
 まぁ、事件が落ち着くならそれに越したことはないのですが……」

服を着たドラゴンからの回答につぶやき。
言葉とは裏腹に好奇心を満たせずどこか残念そうで。

「……何でしょうか……。
 報酬であればしかるべき機関に報告すればもらえる思いますが……。
 無理でしょうね、わかりました」

まるでチップを欲するように指をこする相手に告げようとするも。
ドラゴンのような見た目の相手が街に来られては大混乱だろうとため息をこぼし。
腰袋から金貨を二枚取り出して相手に投げ。

ロン・ツァイホン > 「やるせなさそうですね?
何か他に目的でもあったのですか?」

残念そうな顔に、非常に不思議がって。
面倒ごとが少ないほうがいいだろうに、どうしてそんな顔をしているのだろうと。

「おっと、毎度あり♪」

投げられた金貨を指で挟んで、空の陽に照らして見つめる。
うっとりとその金貨を眺めた後、懐へと入れて。

「ちなみにゴブリンを襲ったと見られる魔物は奥にいましたよ。
両腕がノコギリになってる魔導機械のようでした。元々はここの防衛システムだったんでしょうかね?」

と、さらりと言ってのけて。

ルフィナ・エニコフ >  
「いえ……そういうわけでは。
 ないのですが……」

雌を苗床にする魔物について調査しているためとは初対面に言えず。
言葉を濁した後に軽く喉を鳴らし。

「防衛システムの類であれば、外へ出て危害を加えることもないでしょう。
 後で姿だけ確認して報告はしておきますが…」

ロン・ツァイホン > 「ふむ………。中々人に言えぬことがある様子ですね。
まぁ、人に言えない事ならば詮索はしませんが………」

調査理由など、依頼されたから以上のものがあるとは思えずに。
これ以上は追求することもなく。

「確かに。ですが報告は早めのほうがいいかもしれませんよ。
なんせゴブリンの死体を使って自身と同じ存在を増やしているようですから」

ルフィナ・エニコフ > 「なるほど。
 であれば確かに早急に見ておく必要がありますね。」

相手からの情報に小さくつぶやいて頷き。

「ありがとうございます。
 早速見に行ってみます。」

そういえば地図を鞄に入れ。
頭を下げて相手が教えてくれた方向へと歩き出し。

ロン・ツァイホン > 「今はどうなってるかはわかりませんが、同族を増やす存在は危ないですからね」

彼女が持ち物を持って立ち上がったのを見て、自身も立ち上がって。

「お一人で行くおつもりですか?
感知範囲はわかりませんが、危ないですよ」

そう心配そうな声を掛けて、パンパンと自身の服の土埃を払う。
そうしてある程度落ちた後、ついていくように歩き出す。

ルフィナ・エニコフ > 「大丈夫ですよ。
 これでも戦いは慣れていますし。」

最悪勝てない相手でも逃げるくらいはできるだろうと考えていて。
それでもついてくる相手を無下に追い払うこともできず。

「このあたりでしょうか」

しばらく歩いたところでそっとあたりを警戒しつつ。
曲がり角などは遺跡の瓦礫から警戒するように顔を出す。
大柄な相手がいればあまり意味のないことかもしれないが。

ロン・ツァイホン > 「慣れてると言っても、一人よりは二人のほうがいいでしょう。
大丈夫です。今度はチップは強請りませんから」

それが好意なのか、打算なのか、単純に心配なのか。
胡散臭い外見と言葉遣いからは感じ取ることはできないだろう。

「えぇ、あそこです」

小声で話して、その体躯を隠すのはまず無理であるため
匍匐前進………いや、それこそ四足の爬虫類、トカゲのように地を這って姿勢を隠す。
二足歩行も、四足歩行も慣れているのか、その状態でも苦も無く歩いて、様子をうかがう。

そこにいたのは両腕がノコギリ…現代風に言うならチェーンソーとなっている魔導機械。
背中からは三本指のアームが2つ伸びて、足の部分は車輪となっている。
不気味な赤いライトが1つ頭部らしきものに存在し、蒸気が時折発されている。

周囲にはゴブリンの死体が多数あり、それを切り、内臓をサブアームで抜いていた。
その肉袋となった死体に、何らかの機械を詰め込んでいる。
そうすると、その魔導機械と同じように目を光らせて、油の差していないブリキの人形のようにぎこちなく死体が動き出した。

ルフィナ・エニコフ >  
「確かに……。
 あれは少々骨が折れそうですね」

おそらくドラゴン系と思われる相手は発言からもそれなりの実力を持つのだろう。
それを考慮に入れてあれをここで仕留めておくべきか。
それとも一度帰って報告しておくべきかを少し考える。

「あなたはどう思いますか?
 個人的には魔導機械はあまり好まないのでできればあとは正規の冒険者なりに任せたいところですが・・・」

と。四足歩行でのぞく相手に視線を今度は落として尋ね。

ロン・ツァイホン > 「仕留めるの自体は不可能ではないですが………。
面倒そう、というのもありますし、あなたの意見に任せます。
………という返答は望んでいないでしょうね」

報告するべきか、ここで仕留めておくか。どちらも間違いではないとは思う。
ここで倒すのも不可能ではない。被害を抑えるのも可能だが。
不測の事態はあり得るし、何よりも追加報酬が割に合うかどうか。

「倒したところで、あの機械がどれだけ売れるかにも寄りますね。
倒すのは無理じゃないですが、好みじゃないならここに人を寄らせないようにして放置でいいんじゃないですか?」

四足のまま、顔と首だけ伸ばしてルフィナを見返す。

「おそらく、踏み込まない限りは何もしてこないというあなたの予想は合ってるでしょうし。
であれば、無理に戦わず、やりたい人にやらせるのが得策かと」

ルフィナ・エニコフ >  
「では今回はやめておきましょう。
 不確定要素が多すぎますし、討伐は私の仕事じゃあないもの」

あくまで自分の仕事は生態調査などだ。
それもどちらかといえば生物系の魔物によっている。

魔導機械を調べるにしても討伐するにしても。
それは専門に任せておくべきだろう。

見たところ増やしているゴブリンもそれほど強いとは思えない。
それなりのランクで要求しておけば討伐は可能であろうと考え。

気づかれないうちに首を引っ込めて。

「報告には感謝します。
 あの様子から何も情報がなければ危険だったと思われます。」

ロン・ツァイホン > 「かしこまりました。
まぁ、調査がメインである以上はそれ以上はしなくても依頼主も文句は言わないでしょう」

専門外である以上は彼女の言い分は最もであり、無理にやる必要もない。
であるならば自分もそれ以上は出しゃばらず………というよりは面倒ごとを避けたい。
遺跡になってなおあのような機械が動いているということは、他のシステムが動いていない保証もない。
むしろ、そのような敵性存在があることがわかるだけマシだろう。

巣くっているゴブリンたちも、そのうちあの機械によって殲滅されるであろうと事は
予想に難しくない。現に今、どうなっているか見せつけられているのだから。

彼女と同じように音を立てずに後ろへと下がっていき。

「いえいえ、偶然ですよ。たまたまお互い運が良かっただけに過ぎませんから。
そういえばルフィナさんはこれから報告するそうですが、そのあと予定ありますか?」

ルフィナ・エニコフ >  
「この後ですか。
 う~ん、報告に戻った後だと、次は貴族との会食があるのであまり余裕はないですね」

相手の質問に空を見上げ。
太陽と影の角度から大まかな時間を探り。
申し訳なさそうに答え。

ロン・ツァイホン > 「そうですかぁ。それは残念」

立ち上がりながらそう答えて、彼女と同じように空を見上げる。

「じゃあこの辺でお別れしますか。
お互いの依頼主は別々のようですし。また縁があれば会いましょう」

そう笑って言って、軽く手を振り。
そのまま、互いに別の道へと帰路に就くだろうか。

ルフィナ・エニコフ >  
「ごめんなさい。
 またどこかでお会いしましょう」

相手が手を振って立ち去るのを見送り。
自身も機械に見つかってゴブリンの二の舞にならないうちに立ち去って。

ご案内:「とある遺跡」からロン・ツァイホンさんが去りました。
ご案内:「とある遺跡」からルフィナ・エニコフさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にマールさんが現れました。
マール > 夕暮れ時の自然地帯に流れる川原。
川に面した大きな岩の上に腰を降ろして釣り糸を垂らす。
直ぐ近くにはテントや火のついた焚き火などがあり野営の準備が窺え。

「おっきいの釣れないかな。それ一匹でご飯になるのに」

そんな事を言いながら垂らした釣り糸を揺らして大物を狙う。
水面から覗けばそれなりに魚の影はあるので釣れるはずなのだが今の所当たりはなく。
釣れるなら小魚でも文句はないがそこは夢と贅沢で大物と口にして。

「保存食だけは味気ないからやだな…」

そんな事を呟いては釣りを続けて。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からマールさんが去りました。