2022/05/23 のログ
■ガウム > 静かな森の中で、飲み水を求めてやってくる動物は多数いる。
現に今も何匹も泉に寄り、給水を行い、落ち着いた様子をしていた。
しかし、一匹二匹と耳を動かせば、同時に同じ方向を見始めた。
「…ココナラ、平気…。」
その動物たちの目線に居るのは大柄なクマの毛皮を羽織っている鬼、ガウムだ。
手にはナイフや武器やらがあり、どれも汚れている。
狩りに出ている時に鮮血やら土やらが付着し、それを洗うためにここに来たのだった。
動物達の居ない、流れていく川に武器を浸しては丁寧に洗って始める。
「・・・ン?」
しばらく作業を進めるとどこか見知った匂いがした。
鼻を動かし周りを見るも動物もいるために見つけにくく、辺りを見始める。
■タマモ > ぴくん、少女の耳が揺れる。
己に気付かぬ内に、零した呟きを、その耳が聞き取ったのだ。
特にそれが、聞き覚えのある声ならば…とも、あるだろう。
「おや、こんな場所に…珍しい来客じゃのぅ」
ここは、この自然地帯にある、己が張った領域から、そう遠くはない。
だからか、そうした存在の珍しさは、それなりに理解しているのだ。
よいせ、と腰を上げ、立ち上がれば。
のらりくらりと、ゆっくりとした足取りで、そちらへと向かう。
そう経たずして、こちらを見ていれば、鉢合わせになるか。
■ガウム > 「ン。オオ、ヤッパリ、カ…。」
ゆっくりとした足取りでこちらに向かう姿を見てはニカっと牙を見せるように笑う。
まるで無邪気な子供の様な顔をして。
「マタ、会ッタナ…。
今日ハ…狩リ…カ?」
再び出会った再会を楽し気にしながら洗う武器や道具を一式清掃する。
終わった道具はどれも綺麗に、新品の様に輝いており、その出来を見れば鼻息を漏らして満足げに仕舞始める。
■タマモ > 「いやいや、そうか、お主も勘付き易かったか。
ならば、気付くのも道理じゃのぅ」
そこへと姿を現せば、すでに、相手の視線はこちらに向いていた。
視線がかち合い、お互いを認識すれば、ふむ、と頷き納得顔。
そして、続く問いに、軽く首を傾げれば。
「いいや?ここは、妾が支配する、領域近くじゃ。
たまに、様子見に来るのは、当然じゃろう?」
ひらひらと、手を振りながら。
元々の目的を、鬼へと伝える。
そう、今日は久し振りに、自然地帯に張った結界の状態を調べに。
大丈夫だと確認し、戻る帰路の途中だったのだ。
■ガウム > 「カッカッカッ…。
俺、鼻、イイ…見ツケヤスイ…。」
自分の鼻を指先で軽く突きながら自慢げに話す。
狩りにおいて、高い集中力と技術力、咥えて判断力も大事であるが、同時に体の機能も向上させなければいけないこともあった。
匂いで獲物の位置を把握し、毒物か否かを見極める。
様々な所で役立つために、鼻の性能もかなり良かった。
「領域…縄張リカ…?」
あまり聞きなれない単語を聞いてこちらも首を傾げる。
恐らく縄張りの事だろうと自分で勝手に解釈するも、意味合いは会っているので深くは考えなかった。
「縄張リ、確認…大事…。
獲物…捕マル事…アル…。」
自分にも洞窟を作る習慣があるため、その付近で罠を作ることもあった。
確認しているとたまに捕まっていることもあり、その日の食料が調達できることもある。
そのため、確認も大事であった。
■タマモ > 「ふふんっ、妾の耳とて、悪いものではないぞ?
鼻も、人間と比べては…じゃからのぅ」
うんうんと、鬼の話を聞き頷きながらも。
まるで対抗するように、そう伝え、自慢気に胸を張る。
まぁ、少女の鋭い感覚は、鬼と違い、碌な事に使われない事が多いのだが。
「あー…そうそう、縄張りみたいなものじゃな。
とは言っても、住処とする、皆の好きにさせておるが…」
と、次いでの問いに、軽く思案するも。
どう答えるべきか、と思ったが、そう簡単に答える事にした。
少女自身、人よりも本来は獣に近い。
どちらかと言えば、その場所を、魔物等から守護する立場に近い、と言えるのだが。
■ガウム > 「…ソウイヤ、動物、耳…アル奴多イ…。
人間…村ノ奴ラ…同ジ…?」
ここ最近、動物の耳や尻尾を生やした種族を多く見る事があった。
魔族の国では外見がしっかりと変わってる物や角等が生えている者が居るため、珍しいことはなかったが、人間の居る世界でも同じような存在が居るのだろうかと思ってた。
胸を張るタマモ相手に、その耳を触ろうと手を伸ばす。
「カッカッ、オマエ…俺…同ジ…。」
自分と同じような山での生活に共通点を見つけたためか楽しげに笑う鬼がそこに居た。
「オマエ、コノ後、ドウスル…?
折角ダ…獲物、一匹掴マエテ…飯、食ウカ…?」
早速新品同様となったナイフと武器を使って狩猟を行いたいと思っていた。
帰る途中と言うのなら、折角だし飯でも一緒に食べたいと思い、提案することに。
■タマモ > 「これ、あるからと、気安く触るものでもないぞ?
種族によって、その意味も変わる者も居る。
その点は、ちと注意せねばならんじゃろう」
明らかに、耳を触れようとする鬼の手。
びしり、指差しながら、そう伝えるのだ。
…まぁ、実際にそうしたものもあるし。
そう言いながらも、少女自身、無闇に触れる事もあるのだ、言える立場ではないのだが。
「同じでもあるし、違ってもいる。
妾は、どこでも生き抜けるからな!」
偉そうに腕組みし、ふっ、と得意気な笑み。
実際、色んな場所で生活をしてきたのだ、最低限の事は出来る…はず。
「そうか、そろそろ、そんな頃合か。
ならば、肉を任せ、妾は山菜や木の実でも、取って来るのも良いじゃろう。
飲み水は、そこにあるからのぅ?」
食事の提案で、狩りをしてくると言うならば。
何もしない訳にも、と考え、そう進言するのだった。
色んな味があった方が、楽しみもあると言うものである。
■ガウム > 「ム?ソウカ…。
耳、鼻…動物、大事…俺、気ヲ付ケル…。」
指を指されるとそこで手が止まり、触ろうとするその手を止める事に。
動物によっては敏感であり、破れやすく、壊れやすい物も多々あるために気安く触るべきではなかった。
動物に似ているそれも、一つの体の部位である。
「…クッ、カッカッカッ!!
ソレハ…参ッタ…俺、慣レテナイ…多イ…。」
どこでも生き抜けると言われ、噴き出して笑い出す。
ある程度の環境下で無いと生き抜くことができない鬼の為にどこでも生存できると言われれば、もはや勝ち目はなく、笑うしかないのだった。
「ン、任セタ…。
俺ノ、洞窟…ココ、真ッスグダ…。」
指さす方には足跡がくっきりとあり、森で迷う心配はないだろう。
そう言うと、飲み水を回収するために腰に付けた袋から壺を取り出し組んで仕舞う。
その後は肉の調達だ。
慣れているためにそこまで時間がかからず、イノシシ一頭を仕留めては洞窟へ運び、解体し、タマモの帰りを待つ。
■タマモ > 「うむ、許しを得たら得たで、丁寧にじゃぞ?
まぁ、妾ならば、別に問題ないんじゃがな?」
己で止めておきながら、その理解を確かめ頷き。
結局は大丈夫なのかよ、とのツッコミが入りそうな、そんな言葉を掛けるのだ。
「その場にならねば、慣れるも何もない。
色んな経験をし、学んでいけば、案外何とかなるものじゃ」
慣れてないのは、経験が浅いからだろう。
そう思えば、笑う鬼に、気軽にぽんぽんと、その腕を叩く。
…本当は、肩を叩きたかったのだが、そこの方が高さがちょうど良かったのだ。
「そこを、真っ直ぐ………あー…あぁ、うん、大丈夫じゃろう」
指差す先を見てみれば、確かに、それっぽいものが見える。
それだけでは、迷う可能性もあったのだが…足元を見れば、残っている足跡。
これは、さすがに見逃す事もないだろうと、ぽむ、と手を打ち納得する。
食べられるもの、食べられないもの。
実際に、己の体で色々と体験をしている。
そうした事もあり、適当に見えて、ちゃんと食べられるものを選び、持って行くだろう。
…大丈夫、今回は、悪戯なしでちゃんと選んでいる。
■ガウム > 「ン、平気、ナノカ…。」
突っ込み待ちだったろうが、鬼にとっては素直な回答を返すのみになってしまう。
あっさりと受け入れては一先ず気にすることにしようとする。
「経験…マダ、経験…足リナイ…
俺…モット、回ル…人間、関係、広ゲル…。」
経験こそが物を言う。
ならば、それに慣れるように多くの出来事に触れることを目的とした。
腕を叩かれれば、クツクツと喉で満足そうに笑う。
「迷ッタラ…呼ベ…。
迎エ、行ク…。」
足跡があるため辿れば迷うことは無いと思うが、万が一そうなった時には迎えに行けるように準備をすることにした。
やってくる間に肉料理は完成に近づいていた。
と言っても解体し、切って分けただけの物だ。
いうなれば、刺身と言うだろう。
取れたての肉の刺身は中々味わえない珍味であり、酒も進むこと間違いないだろう。
そう思いながらも、先日手に入れた酒を持ち出し、帰りを待ち続ける。
■タマモ > 「触れるならば、まずは聞く事。
あれじゃ、鬼とて、角に気安く触れられるのは…
………あー…どうなんじゃろうなぁ?」
あ、これツッコミ来ない、そう勘付けば。
問う鬼の言葉に、そうそう、肯定の答え。
案外、その場に放り出されれば、この鬼とて何とかするだろう。
そう思いながらも、素直な答えに、偉そうに、また頷いた。
「うむ、まぁ、大丈夫じゃろう」
ひらひらと手を振り、その場を後にし。
まぁ、あの鬼が作るのは、肉の刺身が多い、そう今までの事を考え。
刺身に合う山菜、名前までは知らないが、食べてきた経験から、そうしたものを選び抜き。
それを手に、教えて貰った洞窟内に。
「ほれ、これじゃ。
名前は知らん、軽く茹でれば、それや酒に合うと思うぞ?
茹でずとも、生でも悪くはないがのぅ」
そう伝えながら、鬼の居る元へ。
手にした山菜を、ほい、と手渡す。
茹でる術があれば、そうして貰うし。
無ければ無いで、それで良し、と。
■ガウム > 「角?
ンン…俺、気ニシナイ…。
角、痛クナイ…。」
恐らくだが、これは過去の遺伝かもしれない。
彼らは元々、繁殖能力がとてつもなく高い種族であったため、複数の種族と交配を行った末に、その過程で角が生えた可能性がある。
故に、そこには痛覚も神経も無く、威厳としてあるだけだろう。
「コレハ…。
…イイ匂イダ…。
鍋…今度、作ル…。」
茹でる手段は無く、刺身か干し肉の調理法ぐらいしかなかった故に生で食べることになったが、悪くはなかった。
帰って来たタマモと共に刺身を堪能し、酒は壺のままラッパ飲みで飲み合い、山菜で後味をスッキリさせた。
「…ソウイヤ、刺身、食ッテ、思イ出シタ…。
前、同ジ鬼、出会ッタ…。村ノ話、シタ…。」
偶然出会った同種族とのこと。
その時も酒を飲み、刺身肉を食べながら互いの話をしていたことを思い出し、タマモにも話した。
「俺、村ノ奴ラ…交尾、シタ事、無イ…。
罪人、犯ス…ソノ時、シタ…。
何モナイ、交尾…ドンナノダ?」
彼の村のルールでは自分たちに危害を加える存在を「罪人」とし、男ならそのまま食料にするが、女なら一度子供を孕むか確かめるために犯し、出産後、妊娠できなくなったものも食す習慣があった。
そして、村の中での交配は人口爆破に繋がるため、人口が少なくなった時、選ばれた者だけで行うことが決まりとなった。
そのため、この鬼は童貞であり、非童貞だった。
■タマモ > 「…おや、そうじゃったか。
前に、触れられたがらぬ鬼も、居ったからのぅ。
てっきり、お主もそうかと…違うならば、良い」
なるほど、鬼も鬼で、そんな感じか。
その言葉を聞けば、そう納得するのだった。
「鬼か…他の鬼…はて、妾の住まう地には、居ったが。
この地では、そうお目に掛からんなぁ」
思い出すように、首を捻る。
一応、記憶にはあるが、顔も思い出せるし、声も…だが、名前は相も変わらず出てこない。
と言う訳で、そう答える事にしておいた。
と、交尾の話が出れば、むしろ、不思議そうな顔。
いや、犯すって、交尾じゃなかったっけか?
やる事は同じだが、意味合いが違うのか?
そんな感じに、己なりの考え方を浮かべているが。
「基本的に、犯すも交尾も、やる事は同じじゃぞ?
ただ、使う孔が決まっておるか、決まっておらんか、の違いじゃろうか?
表現の違いを、なぜと問うならば…
ふぅむ…お主等の場合、犯すは罪人、交尾は違うんじゃろう?
その者と子を成したくて行うか、ただ孕ませる為に行うか、の違いではないか?」
正直、そんな事を、深く考えた事はなかった。
気持ち良ければ良いじゃないか、気持ち良く出来れば、相手が可愛くなるから良いじゃないか。
その程度の、単純な考え方だったからだ。
生活環境も、まぁ、問題あるのだろうが。
ともあれ、そう答え、どうだ?と、反応を確かめる。
■ガウム > 「鬼、匂イ…シナイ…。
多分、少ナイ、カ…居ナイ…。」
前に出会った鬼も初めて人間の世界で出会った鬼でありその他の魔族や鬼と出会ったことがなかった。
だからこそ、ここで出会うのは珍しい存在だと思っていたのだ。
「ン~…。」
離されると腕を組んで首を傾げ、鼻先を掻く。
確かに言い方の違いかもしれないが、彼の中では難しく考えてしまう点があるようだ。
「罪人、犯ス…罰、与エル…。
子供、生マセテ…ソレ。食ウ…。
ケド…交尾、生キルタメ…。」
犯す事は罪人への罰とし、その償いとして子供を実らせ、それを自分達の食料とする伝統があった。
そのため、交尾と言う人口を増やすための行動についてはしたことがないため、そこで疑問が生まれたのだろう。
「前、助ケタ人間…言ッテタ…。
気持チイイ…ダカラ、交尾、スル…。
ケド、子供、作ラナイ…意味、アルノカ…?」
恐らく、ここが引っかかる点なのだろう。
生存目的でも、執行するための罰でもなく、ただ気持ちがいいと言う理由だけで行うことに意味がないと思い、彼の中で理解できない気持ちがあったと言えるだろう。
■タマモ > 鬼の有無もあるが、その後の疑問に頭を悩ませる。
…と言うか、ちょっと待て、一つ引っ掛かった。
産ませて、食べる?
食料として考えるのか、罰…と言ったから、そうした考え方でやるのだろうか?
「あー…ちょっと待て、待つのじゃ。
その罰だか何だか、食べる為に産ませるのか?
それは食料としての考え方なのか、それとは違うのか、で大きく変わりそうじゃのぅ。
後の、交尾の方は、種を増やす為の術と理解出来るんじゃが…」
どうやら、考え方は合ってたようだが。
と、難しそうな顔をしながら、鬼を見上げる。
この時点では、確信に到っていない。
その為に、そんな問いを向けるのだが…まぁ、答えを聞けば、そこは納得出来るのだろう。
「あぁ、それは楽しむ為のもの、じゃろうな。
お主、前に遊びはせん、と言うておったじゃろう?
だからこそ、理解するのは難しいんじゃろうて。
遊ぶ事を知らねば、それが分からんのは道理じゃ」
その引っ掛かりの部分は、何と無く理解出来たか、ぽむ、と手を打って。
前に、この鬼との話に出ていた、その点を伝える。
これを理解させるのは…多分、なかなかに難しい。
■ガウム > 「ン…俺達、生物、孕ム…。
俺達、以外…子供、短イ、正シク…ナイ…。
ダカラ、食ウ…。」
彼ら鬼の種族は基本的にどんな相手でも交配することによって子供を作り上げることができる。
しかし、別の種族と交配をすることにより、正常な子供が出来上がらず、短命と言う存在ができてしまう。
そのため、大昔の彼らの先祖は罰として女には子供を作らせ、その罪人の産物を生きる糧にする習慣が出来たのだろう。
「遊ブ?楽シム…?
ムゥ…。」
より一層わからないと言った様子で眉間にシワがより、腕を組んで考える。
交尾を行うことが楽しいことで遊ぶためのすると言うのはなんだか納得がいかないようであり、ボリボリと指先で頭を掻く。
「ジャア…オマエ、ト、俺…交尾、楽シム…デキル、ノカ?」
お互いを指さして聞く。
そこまで言うのであるならば手本を見せて欲しいと言うような物言いである。
理解できないのであるならば、理解しているであろうタマモに教授願うと言わんばかりの様子であり、先ほどの無邪気な顔をしていたそこには真面目な表情があった。
■タマモ > 「うん?…鬼に限らず、時に、違えた種同士でも、子を成す時はあるぞ?
とは言え、他の者達からすれば、そうして出来た子は、忌み嫌われておるようじゃがな?
それを喰らう、と言うのは、ある意味…まぁ、罰となるのかどうか…
その行為自体が、罰と考えるならば、あれなのかのぅ」
鬼の言葉を聞き、己の方も、微妙に難く思うところもあるようで。
考えれば考える程、こう…何だか、段々と面倒になってくるのが、この少女なのだが。
「普通に考えるならば、楽しむどころの話では、ないんじゃろうがな?
ほれ、どう見ても、さいず?が違うじゃろう?
普通に考えるならば、なんじゃがのぅ…
ってか、そもそも、お主と妾は………」
己と鬼で、楽しめるか?それを問われ。
そこは、とりあえず、まずは普通の考えを述べる。
体格の違いは、時に、相手を壊してしまうからだ。
しかし、そこは普通での考え方。
実際に、己であれば、受け入れる事は可能なのだが…
ふと、言葉を続けようとするも、それが止まる。
この鬼と己は、一度遊んでいるはずだ。
ただ、あの時は…己の悪戯もあって、色々と、微妙な点があるのを思い出した。
説明しようとし、振られる指も止まっていたが。
「仕方無い、まずは知識面から詰め込む事となるが。
それでも良いならば、付き合うてやろう」
はふん、軽く溜息。
それを教え、変な方向で覚え、将来、誰かを壊すなんてあったら、目も当てられない。
正直な相手である手前、下手な事は教えられんと。
誰かに物事を教えるのは、己の性質ではない、そう思いながらも。
鬼が素直にそれを受けるならば、少々時間を掛けてでも、相手によっては無理とか、加減が必要とか、教えてゆくのだろう。
■ガウム > 「知ッテイル…。
俺、デカイ…ダカラ、女…腹、破イチマウ…。」
自分の体が大きすぎる上に、物も同時にデカイのは理解していた。
そのため、並みの女相手に行えば、いとも簡単に腹部を引き裂くのは簡単であった。
「ッ!知識、大事…。
俺、学ブ…。」
軽いため息を漏らされるもまずは知識からと言うため、それを聞けばハッと言った顔でタマモを見た。
知識を取り入れる事は彼自身も大好きであったために、そんな話を聞けるのであるならば是非ともと言った気分だ。
そして、そんな話を聞き、更に二人がどうしたかは洞窟の奥底での話である…。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からタマモさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からガウムさんが去りました。