2022/05/13 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 ダンジョン 「鉄鉱洞窟 乾いた鉱水湖」」にスピサさんが現れました。
スピサ > 自然地帯 ダンジョン洞窟
鉄鉱洞 乾いた鉱水湖

鉄鉱を掘る鉱洞にはいくつか水の流れができると、そこに鉱物が溶け消えて色味を帯びた
実に毒々しい 壁に伝う粘菌のような跡や氷柱状の天井 そして泥のようにぬかるんだ溜まり場などが目立つ。

脚は色に染まりやすく穢れやすい そんな場所が乾ききってしまうと、そこはある意味では厄介さが消えている場所だろうか。
脚の踏み場もためらうような場所が消えたことで、出入りが始まり調査へと赴く。
鉱石の回収率はどうか 探索可能領域や危険生物はいないか

それらを調べるためにギルド側に依頼が入ったことで、ダンジョン経験のある者らが数日間の滞在を目途に
幾人数もの数で調査を進めているだろうか。

中には抽出に秀でた、鉱石類から成分を抽出することを喜びとする錬金術師
他にはスピサも、仕事柄と冒険者側にも活動する場面から常連客に願われてここへと足を運んでいる。

ガスなどの発生がないかも確認している上での、狭い道のりのマッピングを続ける者
広い場所にて拠点を造り、天幕と、焚火で空気が薄まらないよう、蛍光ポーションによる別に光源を用意するなどがある。


その拠点にて、スピサは赤い石 黄色い石 そして黒い石などを見やり
中には錬金術師や、興味ありげに金属に見つめる者がいる。

「ん。」

革製のジャケットやオーバーオール姿
目元にバイザー眼帯を身に着けるスピサは、鉱石の一つを腰に巻く作業用ベルトから取り出す槌
それで中心から一息で手の内にて キンッ と二つに割ると、鉱石の成分量
それを単眼の視力や匂いで識別している。

中には小指の先ほどの塊となっているものが、結晶として岩にびっしりとついているものなどがある中で
スピサはじろじろと眺めては、やはり黄色鉄は使い物にならない 愚者の金 同様の代物かと。

しかし錬金に用いれば、それは硫酸などにも化ける為蔑ろにはしないだろう。

「…、…や、やっぱり、色の目立つものは、あまり使えそうにない…、…ね。」

コミュ障な性格とて、鍛冶と同じように作業している思考だと、舌の動きは普段に比べ
随分滑らかなものだろうか。

スピサ > 黄色い色はよく見かける鉱水色のせいか、周りも特に期待もしていない。
逆に金と偽って金儲けに企む者や、安価な装飾品の塗料に用いる。
真鍮製とはまた違った別口にしからならない、愚者の金

どこかの占い師が口任せに幸運のタリズマンにでも仕立て上げれば、話は別かもしれないが。


早々にスピサや錬金術師は見切りをつけ、赤い石を割る。
赤鉄と呼ばれる、赤い錆色をしたそれは一般的に採取率の高い鉄の色の一つ。
キチンと抽出し、純度の高い鉄を出せば価値のあるものになるだろうか。

岩のまま、木箱に詰め込んで然るべき場所に運ばれることになるだろう岩を見つめると
一人は羊皮紙にインク壺と羽ペンで赤い場所が豊富にある場所 及び有効利用できる有無を書き込んでいく。

最後に黒い石 これを割ると、違う音や匂い。
スピサは薄青い肌の鼻先を近づけ、スンスンと嗅ぐと、それは赤い鉄や黄色い鉄に比べて随分と濃い匂いだと
その隠している単眼も少しだけ表情を変えていただろうに違いなかった。

スピサは、黒い石と言えば溶岩が固まって出来上がる 黒曜やガラス質な者を想い浮かべるものの
これはどちらかと言えば岩と鉄塊の中間に近い。
岩砂の間に含まれる鉄 ではなく 鉄の中に多量の岩砂が均一に混じっているような感覚だった。

「これなら…、…?」

そう言って、ドワーフ上がりの髭を蓄えた小柄な老風体や錬金術師も
それを手に取り、手触りや割れた表面の煌めきなどを見ると、これが含まれている場所を洗い出すなど
それを始めていくだろう。

地下の鉱水の湖痕 ここは場所にもよるものの、利用価値はあるということになった。
あとは、この場所の危険度や、補強をきちんと行わなければいつ崩壊するか
それだろうと、周りも話している。

自身や魔物によっては、適当な穴の道がふさがれてしまうかもしれないせいだ。

鉱物環境にいる蛇や陸蟹 鳥などは見つかっている
スライムなどは森と中も洞窟の中も、環境変化に適応しやすいせいかいても可笑しくはなかった。
頭上から振り、溶かしてしまおうとするそれや、鎧というある意味での牢獄を利用し、内部に入り込んで溶かしてしまおうとするなど。

スライムなどはある意味、鉄を扱う者らからすれば厄介ではあるのだ。