2022/03/12 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にマグゴブリンさんが現れました。
■マグゴブリン > 長き昏い冬を抜けて、暖かな春の訪れ。
降り積もる雪の下、地面の中にて沈黙していた草木は一斉に芽吹き。
狭い洞穴の中にて冬眠に耽っていた動植物も目を覚まして森に繰り出す。
冬の間は集落の門を閉ざしていた周辺の人々も、豊かな自然の恵みを目指して、
狩猟に、採取に、喜びヶ原へと舞い戻ってくる。
そして、それは何も人間に限った話ではない。
ダンジョンと呼ばれる古代遺跡や洞窟にて身を潜め、縮こまり、
厳冬を越えた亜人種も同様に、森に繰り出して獲物を狙う。
彼等の目的は冬の間に食い減らした食糧の確保のみならず、
繁殖のための異種族の雌の捕縛も含まれる。
何も知らずに自然地帯に足を踏み入れた娘や冒険者の女を狙い、
徒党を組んだ小鬼の群れは、獲物の存在に目を凝らしており。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からマグゴブリンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にノルンさんが現れました。
■ノルン > 日が経つにつれて気温は上昇し、遂に夜風も心地良い季節になってきた。
命が芽吹き、極寒を凌ぐ為木陰でひっそりと息を潜めてきた生物達が、耳を澄ませると草木を踏んで駆ける音が静寂の中で響く。
そして、道中には……凍結したまま砕かれ、原型を失ったゴブリンが点々と転がっていた。
「しつこい…、ホントしつこかった…!えぇ、追って来てない?」
忍び足で木陰を点々として、警戒する様に周辺を確認する少女。
この季節に入って活動的になったゴブリン達と鉢合わせし、逃走劇を繰り広げていた様だ。
相手は嗅覚が利くのか、幾ら走っても隠れても群れで追い回し、賢い事に分散して待ち伏せや挟撃まで織り交ぜ執拗に追跡を続けていた様子。そこに漬け込まれ、各個撃破されてしまった様だが…。
群れを失った上に、死体を目撃してしまい、負けを悟ったのか、そこで数分息を殺して身構えても何も起こる様子はない。
そこで初めて胸を撫で下ろせば、木にもたれながら腰を下ろして。
■ノルン > 十分な安全確認を行い、息を整えた所で漸くすっと立ち上がって、上部の太い枝との距離を測って跳躍すれば、鳥の様に軽やかに着地して、視野を広げる。
月に反射して瞳を光らせるが、それに興味を示して近寄る物も居なければ、先程のゴブリンの仲間一体も来る様子が無い。
「収穫は…、無さそうだね」
警戒が次第に解けてきたのか、首の動きも大胆に、自身の姿を目立たせるもやはり効果は無く、この一帯に生物は居ないと判断すれば、スカートを靡かせてストンと着地。
そのまま王都へ引き返して行った。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からノルンさんが去りました。