2021/11/11 のログ
ジギィ > 夜風が吹く。少し冷たいそれは、すこし汗ばんでいた身体にすこし心地よいが、冷気は身体に纏わりつくように残って冬の訪れを感じさせる。

果実を半分ほど齧り終わるとその齧った場所を暫しながめて、おもむろに片手お手玉。数度投げて、また手に取って、3度目くらいにぽーんと遠くへ投げる。
転々と転がって行くそれは、途中で誰かに攫われていく音。
それにくすっと女エルフは笑みを零すと、バックパックを取り上げて立ち上げる。

「さあてー… 寝床はどこに しようかな… ♪」

最後にいちどだけ、遠目に王都を眇め
くるりと踵をかえすと、鼻歌交じりに丘を下って、森の中へ

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 丘」からジギィさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 王都の北部に広がる喜びヶ原との異名を持つ広大な平野。
樹々が折り重なる森林地帯にて野営を行なう冒険者一行が存在した。
ギルドで同じ依頼を受けた彼らは全員がパーティに属している訳でもなく、
共通目的の為に一時的な協力関係にある、レイドと呼ばれる即席チームを組んでいた。

そのため、火熾しを終えて歩哨の順番を決めた後は各自気儘に思い思いの時間を過ごしている。
同じパーティの者達は装備や荷物を融通し合い、道中で気が合った若い男女は木陰にしけ込み、
そうでない者達は自身の天幕で食事を摂ったり、装備の点検をしたり、早めに休んでいる事だろう。
冒険者は個人事業主で、得てして個人主義だ。個人が何をしようが無関係な他人が口を挟む事はない。
そんな仲間と呼べるかも怪しい同業者達を横目に中年冒険者が焚き火の前で革袋の酒を呷っていた。

「オークの討伐、か……。
 キング級やジェネラル級の変異種が発生していないと良いんだが」

彼らが受けた依頼は近隣の村々を襲い、略奪や時には娘の誘拐に至るオークの討伐。
経験者が多いチームではあるが、連携も取れない状況では全員が無事に帰れる保証は何処にもなく、
何事も起こらなければ良い、と熟練冒険者にあるまじき臆病とも取れる思考を抱きつつ酒に口を付けた。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にコルボさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からコルボさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にピッチさんが現れました。
ピッチ > まれびとの街道の側面に生い茂る森。
分け入ってすぐ、と言っていい場所にその泉はあった。
都のすぐ近くということもあり、危険度は低いと言い切ってしまえる。
しかし、それでも魔物が出ることもあり、ここを休憩スポットとして利用するのは一部の者に限られていた。
冒険者を筆頭に、市壁の外での活動に慣れた者たち。
ポーターである少年もそのうちの一人である。
真夏には、ある程度の自衛手段を持つ者たちの、水遊びなどのレジャーにも用いられている泉は、清らか。
たまに先客と出くわすこともある泉も、今日は静かで、少年は虚空を見上げて休息中。
青白い光を放つ、蛍めいた光虫が辺りを飛び交い、天然のライトとなっており。