2021/10/10 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にハシュレイドさんが現れました。
■ハシュレイド > 待ち合わせ待機中です。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にラファルさんが現れました。
■ハシュレイド > 先日期せずして、森の中で出会い、一緒に夕食を食べたラファルという少女と再会し。
あの時のお代は貰いすぎだなんだと話していて、結局話が食事方面に推移していき。
ならば美味い物の為に依頼を受けようと意気投合、色々な依頼から探し出した依頼が、とある薬草の採取だった。
依頼自体はメグメール自然地帯の少し奥に行った場所にある森に群生しているという薬草の採取。
比較的有名な薬草だが、森の奥の方にあるので中々採取に出向く冒険者は少ない。
何より依頼一回あたりの報酬額が少し抑え気味なのも、依頼を受けて貰えない事に拍車をかけていた。
ただ、多めにとってきた薬草は、依頼主の方で個別買取か、自分たちで自由にしてもいいという、条件の依頼。
依頼主も、奥に行ったついでに取ってきてくれればというスタンスらしく、ほぼ常時依頼のようになっているのが実情だった。
そんな依頼をなぜ引き受けたのかといえば、その薬草は食べても普通に美味しいのだ、また乾燥させると旨辛い味の調味料にもなる。
薬草としては比較的知っている人は多いが、食材としてみる人は少ないそんな薬草だった。
「と、いう訳なんだが…ラファルはその薬草の事しっているか?」
先日突然のラファルの登場に驚いていた時と違って、少し偉そうに話す少年。
彼自身は、料理人の知り合いから聞いて知り、取りに行ってみようと考えていた様子。
■ラファル > ラファルは、冒険者である。ただし、見習いだった。ラファルは、一人で依頼を受けてはいけない。
必ず、保護者か監督者か、高ランクの付き添いが必要とされている。
理由としては、その年齢である、一般的な大人の年齢ですらない10才。
冒険者登録するべきでない年齢の幼女がなぜかと言うのかは、ギルドの構成員はほとんど知らない。
ギルドマスターの一存であり、その理由を誰も伝えられていない、ラファル本人と、ラファルの師匠と、姉であるリスしか知らない。
そんなラファルでも、この度はハシュレイドが一緒に行く、と言う事で、依頼を受けることが出来た。
場所は自然地帯で、森の奥深く。
幼女は斥候系クラスのストライダー、こう言う場所の行動は得意中の得意。
足場の悪く木の根が多い、森林地帯の自然の迷宮を、無人の野を行くが如く自由に滑る様にとはしていく。
「うん、知ってるー。辛みは、強いけれど、ちゃんと処理をすれば、いいスパイスになるんだ。
処理の方法を変えれば、スパイス分はなくなるけれど、良い出汁にもなるの。」
うんうん、幼女は一つ手にしている薬草、立った今取ったもの。
彼の言っている薬草とは別の、普通のハーブである、此方は、依頼の品であり、納品する方の薬草だ。
彼がおいしい物を取っている間、幼女は普通の納品用のハーブを摘むという、手分けをしていた。
そして、彼の料理の腕、それと、彼の自信満々な様子に、じゅるり、と今から食事が待ち遠しい。
きらきらと、輝く金の目を輝かせつつ、ようじょは、にまぁ、と笑って見せるのだった。
■ハシュレイド > 依頼を受けたときに告げられたラファルがまだ幼く付き添いが必要という事実に。
え、この子外見通りの年齢なのかと、少し驚いたが。
まぁ、あれだけの猪を仕留めて音もなく近づける技量や能力があるんだから、大丈夫かと納得。
というか、森の中での動きはラファルの方がいいくらいで。
ハシュレイド自身も、来る途中で採取できるハーブや木の実は取っていたのだが。
「中々物知りだな、うんうん…ちなみに乾燥はきちんと時間かけたほうが美味いのができるぞ。
直ぐ使いたいときは俺ができるからな」
依頼の薬草を採取し、小箱を区切った入れ物にそれを一本ずつ締まっていく。
そして、ひと箱がいっぱいになり、それを小さな袋にしまい込む、マジックバックの様で小箱が小さい袋に吸い込まれるように消える。
「さて、採取はだいたいできたし、多めにとったからな…お楽しみの時間だ」
ラファルの様子を見て微笑みながら、バックパックおから野外調理器具をとりだし、先ほどの小袋から布袋にはいったジャーキー。
一塊の生ハム、バゲットなどを取り出す。
■ラファル > この国は、見た目通りではない人が多い。冒険者の様な超越者が集まる場所だと、それが顕著なのかもしれない。
人間以外の存在が集まるからこそ、幼女の様に見た目年齢と中身の同じ冒険者と言うのは珍しいのかもしれない。
幼女の技術は、彼女の師匠が優秀だと言うのもある、この年齢で、並の盗賊系のクラスを超えているのだから。
そもそも、幼女の動きは、何処でも変わらない。ウロチョロウロチョロ、体力の続く限り動いている、止まって居る方が珍しく。
その動きが止まるときの殆どは食事時とか徹底している。
視線を離した隙に気の上で、リンゴを齧って居たりとか、わなを仕掛けて、鹿を捕まえて居たり、とか。
無限の体力と言わんばかりに、うろちょろうろちょろ。
「へ―……?時間をかける、どんな位を目安にすればいいの?」
直ぐに使いたい時と言うのは、基本彼が居なければだめだと理解したのか、普通に使う時の目安を問いかけた。
美味しい物を食べるための情熱は果てしない模様で。
彼が、小さな箱に色々と入れていく様子を眺める、小分けにしたのを袋に入れている。
あの袋に何かあるのだろうか、と矯めつ眇めつ彼の袋を眺めた。
「ごはん?」
お楽しみ、と言われて最初に出てくるのは、そっちだった。
わくわくわくわく、嬉しそうに幼女はパタパタっと走って。
すちゃぁ、と言う音が響きそうな感じで、正座した。
ごはん、ちょーだい。
子犬のだとすれば、尻尾が勢い良く振られている筈だ。
■ハシュレイド > 此処に来るまでもそうだが、視界に収めていても気づいたら違う場所になどがちょくちょく見受けられた。
動きが速いのもあるのだろうが、動きだしに先触れがないのも原因なのだろう。
気づけばすっと視界から消えるのだ。
「あー、そうだな…最低でも1日は乾燥がいるな、特殊な乾燥室とかなら数時間でもイケるが。
外で乾燥させるなら乾いた日陰で、2、3日がベストだな」
効かれればそのように応えて、今取った薬草を数本手に取り。
「ドライ」
一言唱えると薬草が乾き、それを木のボウルの上でくしゃくしゃと潰していき、そこに乾燥したキノコ、切ってもってきていたのか、油紙に包まれていたタマネギを入れ、かきまぜ、それを小鍋へといれ、更に呪文を唱え水を注ぎ、コンロにセット。
「これはこの間の猪のジャーキーだ、ラファルが好きな時に喰え。
こっちの生ハムはあの猪のじゃないけど、猪の生ハムだ、1年くらい前に仕込んで食べごろのな」
ジャーキーの入った袋をラファルに渡して。
「バゲットをきって生ハムをのせ…さっき取った薬草で巻けば、お手軽な一品バゲットと生ハムの薬草巻きだ」
言った通り手際よく、バゲットを切り分け、生ハムを薄く切り出し、「クリーン」と唱え、綺麗にした薬草で巻きつけ。
それを小皿にのせて差し出す。
「あ、スープとデザートあるから、くいすぎるなよ」
■ラファル > 幼女は幼女でウロチョロしまくっていて、しかし、ある一定以上は彼からは離れない。
視線をそらして、見失っても、彼が歩く先についていくのだ、そして、彼が心配になりそうになったら、背中なり前から成り。
彼に飛びついてくっ付いていくのである。
因みに、全力で彼が移動をしても、追いすがってくる、ホーミング性能を持っていた。
「ふうん?最低一日、日陰で2~3日、ね。覚えたよ!」
彼の手元にある薬草、自分も少し持って帰ろう、と生えているそれを根っこに近い所から、然し根っこは残したままで刈り取る。
自分のバックパックに一束入れて、良し、と満足そうに頷いた。
それから、また、彼の近くに戻っていくのだった。
「およ?でも、今から、作るんでしょ?」
渡されたジャーキー、問いかけつつも、がぶっ、ガジガジガジガジ、と噛みつく幼女。
ゆっくり噛んで噛んでしていれば、肉の味が口の中に広がり、柔らかくなった肉がほろりと転がり込んで、楽しくなる。
もぐもぐ、むぐむぐ、あぐあぐ。
そして、一度口を止める。
「え?一年間熟成して、生?」
生ハムという物、気にして食べたことなかった、食べた事自体は有るのだけども。
なので、彼の言う、熟成して生ハムと言う語感だけで言えば、矛盾しているような気がして、どして?と首を傾ぐ。
それでも、彼が作っていく香草巻きという物らしい食べ物、パンと肉との食べ物をじーっと眺めていて。
「うん、3ガロンならいけるよー。」
食べすぎるなよ、と言う釘差しに。
にっこり笑っての返答は、桁が、何かおかしい返答だった。
■ハシュレイド > 色々と不思議な少女だが、一緒にいて楽しいという事は確信できる。
落ち着きがないのも好奇心旺盛なのも、年相応だろう。
相応じゃないのは身体能力と技量だが、頼もしくはあっても怖くはない、といった感じだ。
「日にちなんかは、好みで変えてもいいと思うぞ、乾燥させればさせるだけ、旨味も辛みも強くなるんだ。
5日目のを食べた事があるんだが、そのしばらく唇が晴れるほど辛かった」
そんな知識を披露しつつ。
「ドライの呪文は、大体2日目の乾燥に近いくらいの状態になるよう調整してる、俺の好みなんでな」
ジャーキーをおいしそうに食べるのを満足げに見つめながら。
「生ハムっていうのは、まぁ腹を壊す原因を出来る限り減らして熟成させてるだ、外側は食べれないんだがな、内側は一応生だ、だから生ハム」
まぁ、そこはある程度聞きかじり、作り方はきちんと学んだがこういう感じとしか説明されなかった。
そして、コンロに掛けていた小鍋が沸いてきた所で、別のボウルに生卵をすう個割入れかき混ぜる。
バックからとりだした、平たい木箱、それを開けると黄金色の甘い匂いのするお菓子らしきものを取り出し。
その上に生卵を刷毛でぬり、残った卵を小鍋にまわす様に注ぎ、塩胡椒で味を調える
。
小鍋から木のコップに注がれ差し出さるのは。
「卵とタマネギのスープ、味付けは薬草メインだな」
刷毛で卵液を塗った黄色い菓子にたいし、「ファイア」と唱えて、その表面をうっすらと焦がす様に焼き上げる、
「で、デザートは、栗とサツマイモを混ぜたスイートポテトと、ほれ、ミルク」
小皿に数個乗って差し出される黄金色のスイートポテトと、コップに入ったミルクが置かれる。
■ラファル > 彼の生温かな視線を一身に、幼女はあちらこちらへと走り回る。
そして、気が付くだろうか?ここに来るまで、魔獣にも、盗賊にも、襲われていないという事実。
野性の獣も近寄ってきていないという事も併せて、安全すぎる旅、と言う形だった。
「うーん……成程なー。でも、ボク、辛いのは良いかなぁ……?美味しいのは大好きだけど。
辛いのも良いけど、辛すぎるのは。
5日はダメだね!」
唇が腫れる、それはやばいなぁ、と幼女は思うのだけど、色っぽいたらこ唇となると、少しぐらい辛い物を食べた方が良いかニャーとか、施行。
どうなのだろう、今聞いたのを試したら、屹度、唯々、色っぽいではないものになりそうだな、とも。
実験は誰かほかの人にしよーっと、なんて、にししし、と悪い笑顔。
「そう言えば、便利な魔法つかってるね?売ってるやつ?」
彼の使っている魔法は、攻撃魔法と言う雰囲気でもないし、生活魔法と言うか、一般魔法と言うか、そう言った安全な魔法なのだろうか。
幼女は、そう言った魔法の知識は薄いので、買って使えるなら、それは其れでありかなぁ、と考えて。
がじがじがじがじがじ、ジャーキーを噛み千切る幼女、ぶちぃ、と音が響いて。
「おなか、こわすかー。……体験、したことないなぁ。」
彼の言葉に、そういえば、と幼女は考える。
ドラゴンストマックは頑丈で、山を一つパクリと食べたこともある、土も木も、丸ごと、だ。
なので、彼の言いたいことが、ピンとこなかったようで、首を傾ぐ。
「あい、ありがと!」
にぱーっと、マグカップを受け取って、スープを、腰に手を当てて。一気、一気、ぐび、ぐび、と飲み干してから。
ぷはぁー、と大きく息を吐き出して口元を拭って。
「お・か・わ・り!」
ぐいっ、とスープのマグカップを突き出すのだった。
それと入れ替えで出てくるデザート。
「わぁ☆」
美味しそうなスイートポテト、また、ちょこんと腰を下ろして。
金色のスイートポテトを一口パクリ、其れから、ミルクをんくく、と。
美味しーと、全身で、ぶるぶる震えて、感激を表す