2021/10/08 のログ
■ハシュレイド > 「素直で良い事だ、うんうん」
何とか調子が戻ってきた、そんな風に安堵しつつ。
少女と自分が食べ終わった皿などを、袋から取り出した大きめの桶にいれて。
「ウォーター」
呪文を一つ、桶の中に水を張る。
にっこりと笑う笑顔を見ながら、何故か悲しそうにしている顔が似合わない少女だなと思う自分がおり、それを珍しく思う。
「うむ、理解してくれたならばそれで良し」
皮はサイズも良い感じだし、寒さが増す季節になる、なめしにだして防寒具にしてもいいかもしれないな、などと考え。
再び少女の恰好に視線を送る…これ以上脱ぎたかるという事は、寒さは気になってはいないという事。
寒さに強い人種なのか、いや、突然現れた事やあのサイズの猪をこともなげに仕留め、軽々と持っていたことから。
人ではない種族、何かは判らないがと結論付けるが、まぁ、別にいいか、襲われた訳で無し、と切り替え。
「召喚したのは時間がたつと消えるからな、居そうな場所なら教えられるぞ」
ネズミ魔物を気にす少女にそう言いながら。
自分も深皿にいれたイチゴの砂糖漬けを潰し、ミルクをピンクにしながら、食べていく。
「ま、途中予定外のもあったが、今日の夕飯はこんな所だな、猪の対価にはなったか?」
イチゴミルクを飲み切って、少女にそう尋ねる。
■ラファル > 「お水?」
水を桶に入れている、何に使うのかな、と目をぱちくりさせて、首を傾いで見せる。
うーん?と首を傾いで見せて。うむむ?うむむむ?と悩んで。
「よし!だね」
にひー、と良しと言うハシュレイドに対しても、幼女も、にかっと笑って見せた。
特に深く何かを考えて居る様子はなく、唯々、こうして居れば子供の様。
そんな幼女は、彼のしていることに興味があるのか、すすす、と近づいて、覗き込むように、作業を見るのである。
なになに。何してるのー?と。
「ん、後で教えてー!」
後で、いまではない。
今はお腹も満足している、美味しい物がたくさん食べられて良い。
だから、敢えてネズミの魔物は今でなくてもいいや、と。
「猪の?全然、猪じゃ足りないでしょ。」
調理技術、香辛料、材料などを考えれば、猪だけで足りる者ではない。
それだけの食事を出してもらえた、と幼女は思った。
なので、背中のバックパックを下ろして、開く。
「んとね。」
黒コショウ、砂糖、岩塩、ハーブ。唐辛子、山椒、etc……様々な調味料やスパイス小瓶を出して、彼の前に並べる。
「あげる。
何か用があれば、トゥルネソル商会か、冒険者ギルドに良く居るよ?
若しくは、おいしい匂いでどこでも行くから。」
にひ、笑って見せてから、立ち上がって。
またね?と笑って、幼女はそっと歩き出す。
彼が瞬いたときにはもう、幼女の姿は其処にはなかったと、言う―――
■ハシュレイド > 「こうしておけば、洗いやすいんだ、片付けまで入れて料理だからな」
いま飲み切った深皿も其処にいれると。
「ローテ―ト」
そうとなえると桶の中の水がかき回され汚れが浮かんでいく。
「で、クリーン」
もう一度魔法を使うと、水が綺麗になって、皿なども汚れが落ちている。
「こんな感じにだな、あとは乾かしてしまえば終わりだ」
魔物のいる場所については了解したといって。
「そうか、あのサイズ一頭なら十分だと思うが。
とはいえ、そちらがそういうのであれば、それらは受け取ろう、今度これらを使ってまた何か作ってやろy」
差し出される様々な元に対し、微笑を返しながらそういって。
「ギルドなら俺も良くいくからそこで会えるかもな。
良い匂いか、今日貰った猪肉を熟成させて良い感じの頃にまたこうしているかもしれないな。
もしくは、冒険者なら何か遺体でもいくか?、食べれる薬草の採取や食える動物魔物の討伐なんかでも」
そんな提案を冗談ぽくいって、売り向けば。
「って、いないし…なんだ嵐の様な娘だったな、ラファルか、それにトゥルネソル…たしか大店だった気がするんだが。
ま、いいか、腹も膨れたし、寝るか」
そういうとぱちりと指を鳴らす、広がる小型の魔法陣からは一つの群れの数はいるであろうコウモリの魔物。
「警戒を、何かあれば起こせ…あと朝になってみ起こせ」
そういって、マントの下に毛布を敷き、ヨロになるのであった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からラファルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からハシュレイドさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にクレイグさんが現れました。
■クレイグ > 森の中にある泉、その端から少し離れた少し開けた場所で、朽ち木に腰掛け、火をつけたばかりなのか、焚火に枯れ枝をくべて居る中年戦士が一人。
「まったく、雑魚が多すぎて返り血で汚れたのは参ったな」
泉で洗ったのか、近くの枝に男の物らしき服が掛けられており、男自身は鎧を外して、着替えとして持ってきていたのか、街中で着るようなシャツと下は下着で、その体をマントで包んでいる。
服を乾かし、体を温める為か、先ほどから枯木をどんどんとくべて、それに比例し火が大きくなっている。
「依頼の薬草がある場所の近くに、ゴブリンやらがあんなにいるとは予想外だったな」
■クレイグ > 「はぁ、こういう時に簡単な魔術も、魔道具も使えない体質が恨ましい」
呟きながら、背負い袋から取り出した小鍋に腰の水袋からワインを注ぎ温める。
中から温めないとやってられない気分の様子。
さらにジャーキーと、硬そうな保存性の良さそうな黒パンを取り出し、むぐぐと力を入れかみちぎり。
口の中でしばらく咀嚼し、温めたワインで流し込む。
「…ゴブリンとかいなけりゃ、今頃街戻れてたんだがな、そうすりゃマシな飯食えたんだが」
そんな独り言と焚火のはぜる音が、静かな場所に響く。