2021/10/07 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にハシュレイドさんが現れました。
ハシュレイド > 待ち合わせ待機中です。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にラファルさんが現れました。
ハシュレイド > 街道脇の広場のなか、野営の準備をする冒険者が一人。
じゅうじゅうと何かを焼く音と良い匂いがあたりに漂う中、野外調理器具の前で作業をしている、

「ふふふ、ようやく食べごろになった…この牛の良い部分に」

展開された野外調理器具の小型コンロの上、フライパンで焼かれている大きなステーキに。
近くに用意されているの小皿には薄切りにされた白トリュフ。

「魔緒の鼻を借りて集めたトリュフ…を掛ける」

出来上がりを想像して、一人呟きながら。
フライパンをコンロのわきによけ、蓋をして蒸しあげながら。
木のコップに注いだ赤い液体、そしてもう一つのコップに淹れてあるのは水。

「それで、飲み物はっと…アイスキューブから…ソーダ、これを混ぜて」

何か呪文を唱えると水に氷がいくつも落ちて、その水から泡が沸き立つ。
赤ワインと泡立つ水を混ぜ合わせ、又横において。

次に取り出したのは蒸したジャガイモ、洗ったキュウリを千切りにした物に、潰したゆで卵、さらに薄く小さく刻んだハムを混ぜ。
そしてあまり見た事の無い黄色いソースと絡めることに集中し始める。

ラファル > 街道脇で、料理をいそしむ少年(?)の脇に、ちょこんと腰を掛けている幼女。
 年のころは、少年よりも少し若い、子供然としている子供で、金色の瞳を持ち、金色の髪の毛は耳の様にツインテールにしている女の子だ。
 特徴と言えば、肌色成分が多いという所か、秋口で、夜で気温が落ちてきているというのに、胸元をベルトで隠すのみ。
 ズボンは短パンであり、滑らかな太ももが露出している女の子だ。
 その少女は、キラキラとしている金色の目を、おいしそうな料理に向けられていた。
 彼が料理をしている間は、先ず居なかった。ちょっと視線を外した瞬間、その一瞬で、幼女は其処に現れたのだ。
 視線は美味しそうに焼けているお肉。
 じゅるり、と口の脇から、涎がたらぁ、と零れて、半開きの唇からは八重歯がのぞいているのだ。
 美味しそうなご飯に目が釘付けになって居た。

「………!」

 幼女は何も、食事を奪いに来たわけではない、ちゃんと手土産はある。
 幼女の後ろには、ついさっき締めたばかりであろう、猪が転がっている。
 どう考えても、幼女の体積の数倍はある猪が転がっているのである。

 ある意味ホラーである、視線を離した一瞬のうちに、幼女と、その脇に死んだ猪が、転がっているのだ。
 しかし、其処に確かにいる幼女は、きらきらキラキラ、輝く視線を食事に向けているのだった。
 じゅう、じゅう、と肉が焼ける音にわくわくしていて、良い匂いに、くんくん、と鼻を引くつかせて匂いを、嗅いでいる。

ハシュレイド > 最後のポテトサラダを混ぜながら、突然現れた気配に驚き、振り向いて。
さらに驚く、先ほどまで近くには誰もいなかった筈で、いきなり現れた少女。
更に、その後ろに猪、そして、少女の恰好。
そのうち一個だけならそれほど気にはしなかったであろうそれらが同時に視界に情報として叩きこまれ。
一瞬の硬直の後。

「えーと…きm…じゃなくて、お前は誰かな?」

普段の高圧的な話し方ではなく、半分くらい素の状態で声を掛ける。
しかし、その間も手は止まらず、ポテトサラダにマヨネーズを混ぜ込み、仕上げて皿に盛りつけ。

「あと、その格好…寒くないのか?」

目の前にコンロがありマントを羽織っている自分と比べてあまりにも薄着なその格好に思わず突っ込みの声が漏れる。

ラファル > 「あい、ボク、ラファル!」

 こちらに気が付いたらしい、少年(?)。
 一瞬の硬直の痕に、本当に、後も真っ当な質問が少女に投げかけられる。
 元気良く右手を上げて、にぱーっと、満面な笑みを浮かべて、幼女は一言、自分の名前を名乗る。
 誰かな?不審者であることは、間違いはないのでしょう、きっと恐らく。

 そして、マッシュマッシュ、と手際よく作られていくポテトサラダ。
 美味しそうな匂いに、視線は彼の顔から食事へ。
 お腹からは、ぐーきゅるるるぎゃおん、と、門の凄いお腹の虫の音がしている。
 まごうことなく、食べ物につられている幼女だった。

「うん、精一杯我慢して、着てる。ホントは脱ぎたいけど、皆怒るから。」

 寒くはないらしい、と言うか、怒られるから妥協しているという幼女。
 脱いでも良いの?と、天真爛漫な表情のまま、コトンと、首を傾げて見せる。
 一寸いろいろ、常識という物をぶっ飛ばした会話でもあるだろう。

「あい、これ、あげる。
 だから、一緒に食べさせて、おいしそう。」

 そして、さっきから後ろに転がっている猪さん、左手でむんず、とつかんで軽々と、彼の前に差し出した。
 きらきらしている眼は、御馳走になる未来を見ている、様に見えるかもしれない。

ハシュレイド > 「ラファルか、あぁうん…ぼk、俺はハシュレイドだ、うん」

その勢いに押されて、自分も名乗りながら、首をひねり。
とりあえず、名前は判ったが本当に何ものなのか。

その視線が料理に向いていることに気づき。
そして響くお腹の音、いやホントに虫とかいないよな、この大音量。
とか馬鹿な事を考えながら。

「いや、怒りはしないが、知らない男の前で脱いじゃまずいだろう、普通は」

いつもならそんな事を言わず、むしろ脱がしたいのだが、あけすけに言われ混乱している状況だからか、普通の答えを述べる。
誰か、この子の保護者連れてきてくれとか思いながら。

差し出される猪に続く言葉に。

「あぁ、飯が食いたいのか…ま、まぁこれでも料理は得意な方だからな。
 そこまで言うなら、食わせてやろう」

少し偉そうな雰囲気を頑張って出しつつ、嬉しそうな顔で、そう言って。
仕上げに先ほど火を通すために蓋をしたステーキの蓋を外して、中身を取り出し、皿にのせ、その上に白トリュフを乗せる。
フライパンに残った肉汁にワインビネガーや他の調味料を混ぜてソースを作り上げ、それも小皿にいれて簡易食卓にした大きな石の上に並べる。

「トリュフ乗せステーキと、ポテトサラダ、後はパンと飲み物はワインのソーダ割だ」

そういいながら、ラファルの前にそれをだす、一人で食べるにしては多い量にみえたが、二人分にしたからか少し少なく見える。

「とりあえず、足らなければ、作り足すから言うと良い」

そんな事をいいながら、バックからナイフとフォークも二組だして、ラファルの前に置いてくる。

ラファル > 「ん、よろしくね!……どったの?」

 首をひねるハシュレイド、何か気になる事があるのだろうか?金色の目をぱちくりしながら、問いかけてみる。
 気になる事に関しては、直球ストレートに問いかけるので、返答を待ち構える形となる。

 そして、欲望は隠さない。ご飯に視線は釘付けだし、口の端から、涎はたらーり。
 お腹の中に、虫は飼ってないません、〇ッシーとか、〇-ビィと同列なだけです。

「えー。ハシュレイドも、そっち側なのかぁ……。むー。
 じゃ、我慢するー。
 だって、知ってる人でも、知らない人でも、自分より強い相手だったら、結局脱がされて犯されるじゃん、この国。」

 服を着る系の人なのか、と残念無念とばかりに言い切る幼女。
 普通に知らない人の下りに関しては、この国の特殊性を鑑みれば、ある意味着ていても着てなくても同じじゃないだろうか、と。
 そんな風に発言するのだった。
 保護者は、今ダイラスでイチャイチャしてます。姉は職場でお仕事してます。
 直ぐに駆け付けられるような保護者は居ません、いたら逃げます。

「わーい!ありがと☆」

 満面の笑み、再度にぱっ、と向日葵の様に顔中で喜びを表現し、お礼を一言。
 お礼に、と身がしっかり詰まっている猪を、はい、と、彼の隣のスペースに置くのである。
 ちゃんと血抜きはされてるので、臭みとかはないはずだ、後は処置次第でもあるけれど。

「じゃあ、頂きます。」

 ナイフとフォークを出されれば、それをそっと手にする。
 驚くべきことに、ナイフとフォークを使う事が出来るのである、しかも、ちゃんとしたマナーの通りに。
 上品に、華麗に、そして、高速で、ひょいぱくー、と一切れ肉を齧ってもぐもぐもぐごっくん。

「ん、凄くおいしい、ステーキの焼き加減もちょうどいい塩梅だし、ソースも良い感じだし。
 トリュフも、ちゃんと引き立てられてる!」

 はふぅ、幼女、メシの顔。ほわぁ、と頬を赤く染めて、おいしー、と魂を飛ばす。

ハシュレイド > 「うんいや、普通に驚いてただけだ、あんまり気にしないで良い」

ようやく落ち着いてきたのか、言葉使いも大体戻って。
素直さは時に怖いんだなと思いながら。

あぁ、たまにいる腹ペコタイプなのか、これも餌付けと言えるんだろうか。
ふとそんなことを考えながら。

「ぶふっ、いやまぁ、確かにそうだし、事実なんだが…せめて食事時は隠しててくれ、終わったら脱いでも良いから」

あけすけに言われれば、それも事実だし、自分も色々されたり、してるので言えた義理ではない。
しかし、食事の時に関しては別だ、そこにはこだわりがある。
ちゃんとした料理を作って出している今は、せめて全裸はやめて欲しい。
料理は文化で、文化を感じるとき全裸は自分の感性が許せない。

「しかし、良い猪だなサイズと言い締め方と良い」

自分も食事しながら、指を鳴らせば小型の魔法陣がいくつも現れて、そこからネズミの様な魔物が大量に出てくる。
その手の先はナイフの様に鋭く、置かれた猪を、器用に分解していく。

「心臓と舌はこっちに、腸や胃はそのまま食べていい、他の肉はそっち、骨はそっちだ」

食べている途中にそういうと、ネズミ型の魔物が、言われたとおりに肉と骨を分ける。
そして、持ってこられた心臓と舌に対し。

「クリーン、カッティング」

二種類の魔法をかけると、心臓と舌が綺麗に切り分けられていき…其処に塩胡椒を振りかけて、野外調理道具から小型の鉄板を取り出して目の前で焼きだす。

「ふふ、美味かろう…そして、丁度いいこれがお代わり分だ、血抜きも良かったし新鮮だからこそシンプルに塩胡椒でな」

美味しいと言われれば偉そうに、嬉しそうに言いながら目の前で追加の料理を作っていく。

ラファル > 「?へんなの。」

 気にしないでと言うならば、じゃあ、気にしない、と幼女は頷いた。
 今は、そんな小さな疑問よりも、腹ペコ状態の解消の方が大事なのです、お腹が減る=死なのは、生き物全般の共通認識。
 なので、思う存分目の前のごちそうを、もしゃりする所存。

「これ以上……。着る、の………?」

 ショックが顔中に広がる。
 せめて食事時は隠してくれ、ともっと着てくれ、と言われているように感じた。
 常識的に言うなら、普通なら、下着にトップス、アウターなど、色々着るだろう、少なくとも冒険者ならクロースアーマー程度は着るのだろう。
 全裸になる積りは先ずないのだけど、もっと着ろと言うのか、と。
 両手に持つ、ナイフとフォークを止めて、金色のめは、じっと、ハシュレイドの顔を、まじまじ、と見やる。
 今までの明るさが、全てどっか行った、真顔で、見つめ続けた。

「えへん、狩りは得意だよ!
 ……何それ生き物?」

 ちょろちょろと出て来た見たことの無い生物だろうか、ネズミ大の大きさでしかし、爪はネズミのそれよりも長く、鋭そうだ。
 猪を切り分けている様子を眺めながら、興味津々で見やる。
 手元に近づけば、一匹掴んでいた屋もしれない、ナイフとフォークを持って居なければ、御馳走が無ければ。

 そして、そして。
 更にそのナイフとフォークを手放す機会が失われる。
 猪のハツとタンが綺麗に焼かれて、塩コショウをまぶされて美味しそう。
 それを差し出されれば。

「わーい☆」

 星が飛びそうなぐらいに嬉しそうに、ナイフで器用にぱくもぐしゃーと、食べるのだった。
 もぐもぐ、おいしそうに頬を膨らませて、幼女はご飯を平らげる。

ハシュレイド > 「そんなときもあるってだけだ、ホント今は食事に集中して良いぞ」

腰につけたバックから、何本かのワインボトルを取り出して、ワインのソーダ割をさらに作っていきながら。

「あぁいや、言い方が悪かったな、その格好のままで食事の間はいてくれ、終わったら好きにしていいぞ」

ショックを受けるそのコロコロ変わる表情に、微苦笑を返しながら言いなおす。

出している料理が骨付き肉丸かじりとかだったら、全裸でも気にしなかったのだが。
今日のはきっちり計算し熟成させたステーキと苦労して見つけた白トリュフを使った、高級な食堂で出してもおかしくない食事だったのだ。
まぁ、野外ではあるし、最低限隠してくくれれば構わないと思い。

「あぁ、これは結構遠くにいる魔物だな、集団で襲いかかってそのナイフの様な手で攻撃してくるんだが、契約して召喚しているから、襲ってはこない、ナイフさばきが器用だし、大型の得物の解体に使いやすくてな」

そして、肉を解体し、内臓を食い尽くしたネズミ型魔物の下に再び魔法陣が現れ消えていく。
残されたのは解体された肉と骨、綺麗に剥がされた猪の皮。

「折角だ、食後様に少しおまけをつけよう」

小さな袋から皿に取り出すのは、赤いイチゴを砂糖で包んだと思われるデザート。

「中のイチゴは少し酸っぱいが、砂糖と合わせると丁度いい、そして…ミルクにいれて潰しても美味いぞ」

さらに取り出した深皿に注がれるミルク、簡易ながらお勧めの一品らしい。

ラファル > 「あいっ!」

 気にすることはないという言葉に、其れなら、と素直に少女は気にしないことにする。
 美味しいご飯を全身全霊で、食べる事に気を向けて居たのである。
 差し出されるワインのソーダ割、しゅわしゅわとして、シャンパンの様な飲み心地、割ることに依り。飲みやすく酒精を減らしているのだろう。
 それを、くい、と一つ嚥下し、はふぅ、と柔らかな吐息を零して見せる。

「―――あぁ、よかったぁ。判ったよ!」

 これ以上着なくても良い、そんな彼の言葉に全身で安堵して、にっこりと微笑んだ。
 服は、拘束具と聞かれたら答える系の幼女故にだ。
 時と場合とそう言うのは、最低限は空気は読むが、こう言う場所では、読みたくない。
 と言うか、外は野生の時間なのだ。

「ふぅん、契約、か……どんな味か試したかったなぁ……。今度見かけたら、捕まえてみよっと。」

 うん、とちょろちょろしているネズミのような奴を眺めて、そんな決意を持った。
 この程度なら、問題ないね、と。
 猪の皮などをどうするか、は、彼に任せる、あげた物だし、未練は全くなかった。

「おまけ……!」

 なんと、おまけがあるのか、追加が、まだあるのか。
 きらきら輝く目は、ぴかーんと、光を放つほどに、光り輝く。物理的にではないけれど。
 紅い宝石が―――苺が、皿に出てくる。
 砂糖に塗された、そんなお菓子のようなもので。
 ミルクが其処に注がれて、砂糖が融けて、ミルクが甘くなり、ミルクでひたひたになったいちごが煌めいている。

「わぁ………っ!」

 綺麗なそれを見つめ、頬を赤らめて、一つパく。と摘まんで

「~~~~~~っ!」

 プルプルと震える、声を出すのを忘れる位に、おいしい。