2021/09/26 のログ
スピサ > 鉄鉱石 銅鉱石 そして様々な性質の岩
それらが織りなす 手順を踏まれず生まれたゴーレムは質の度合い 使用できる部位含め
調べ 回収し 分け前は働き手によって違う

スピサは目元を覆う革眼帯姿のまま、近くになる足音の一つと共に スンスン と鼻を鳴らす
鼻先に感じる匂い 関節の部位で削られるように鳴る音
脚の一つ一つの重さ チームの一人にブルーキャップで気を反らさせるように指示を出すリーダー格
トロッコ運びを手伝う青白き火玉 ブルーキャップ 契約賃金を払うことで働かせられる明かり役は
実体を持たない青白い発光体 故に、ゴーレムの背丈 視線の高さと思える場所まで伸びていけば映るそれ

「岩」

ボソリとスピサが言うと、表面の照りの無さ 素朴な荒さ
純粋な石のストーンマンではなくロックストーンマンであるならば、耐久力はまだそちらの方が低いと判断した
無垢な白二つだけの瞳が、ブルーキャップで視界 首を明後日へ向かせる曲がり角
何事もなく行かせるのではなく、片方を戦槌持ち 片方を片手大斧のスピサ

            『「―――シッッ!!」』

二人で駆けだすや、後ろから二人そろって片足を左右同時振りで砕き斬る大振りと音
戦槌の平打ち 片手大斧の牛面頭 二つの打撃で崩した罅割れの後、スピサがもう一度振るう
それに合わせ、楔となった斧の背に打ちこまれる戦槌 片足が崩れたことで、歩き出そうとして倒れ込み
自重と衝撃で崩れていく姿 一体が倒れる音 混じるロックストーンの砂埃 周りが目を閉じ
口元を覆う中でその場を一旦離れるのなら、ロックストーン種のゴーレムが屠れたこと
これに周囲で無言で腕を打ちあうだろうか。

「ロックストーンだと、さすがに材料は……。」

崩れたそれらを、全員で検分してみるものの、魅力的な残り物はなさそうで。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 ダンジョン 壁男 」からスピサさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 湖畔」にイファさんが現れました。
イファ > 虫の鳴き交わす声が喧しい夜。
森の奥に隠された湖は穏やかで、時折水鳥が飛び立つ音とともに小さくさざ波立つほか、その湖面を騒がすものはいない様だった。

欠けた月から光が降る中薄っすらと霧が漂い始めつつあるその湖畔に、森のほうから現れる影が一つ。
長い黒髪に赤褐色の肌のその人物は、一見夜が切り取られて来た様な黒い服装で、手に握られた白刃が異様にさえ見える。

「―――……」

紫陽花色の瞳を湖に巡らすと、すう、と呼吸。
森の中、周囲の障害を傷つけず目的だけを斬る鍛錬を試みたものの、結果は斬り倒してしまった丸太が積み上がってしまうというもので

「――――何度かは、上手くいくんだが…」

はあー、と吐息を吐きだしたのと同時に零した言葉は、どことなく気落ちしていた。
広範囲に出来るだけ高い威力を振りまくことを良しとし、その技を磨いてきた身には
弱すぎず、自分の思い通りの一撃を狙った所に『だけ』放つというのは、直ぐに身に着けられるものではないらしかった。
手にしていた抜き身の白刃を見下ろし、眼前に翳してから静かに鞘に納めた。

イファ > 暫く漂う霧を見詰め、虫の音を背後に佇む。
どこかで魚が跳ねたのか水音がして、湖面にまたさざ波が立つ。

暫し月光の照らすその景色を眺めた後
女は黒髪を翻して踵を返し、ふたたび、森の中へと…

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 湖畔」からイファさんが去りました。