2021/08/15 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にアルシェさんが現れました。
■アルシェ > 街を出たときには眩しいくらいの夏空だった。
それが昼を過ぎたころに、もくもくと大きな入道雲が立ち上がり。
あっという間に辺りが暗くなったかと思うと、バケツをぶちまけたような大雨が降ってきたのが、つい先ほど。
薬草採取に来ただけだから、碌に野営の準備もしていない。
とにかく近くの洞穴に逃げ込んだ頃には、すっかり濡れ鼠になっていた。
ぎゅっと服の裾を絞るだけで水が滴るほど。
肌に張り付いた服を引っ張りながら、どうしたのものかと稲光の走る暗い空を見上げ。
「くしゅんっ、うー……この調子だと、今夜は帰れないかなぁ……」
くしゃみが漏れるけれど、薪はおろか着替えさえもない。
寒そうに自身の肩を抱きしめて、少しでも風の当たらない奥の方へと。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にアルシェさんが現れました。