2021/08/14 のログ
ノイシェ > 「……早く森を出ましょうか……此処に居た魔物がいつまたやって来るかも分かりませんし……。」

余計な考えを振り払うように小さく頭を振れば金の髪がふわりと宙を舞って。
瓶を仕舞い込んだトランクケースを携えると、辺りを付き従うように浮かんでいた魔法の明かりを引き連れて足早にその場を後にする。やがてその後ろ姿は遠ざかり――時折吹く風に揺れる葉擦れの音だけが響き渡る夜の森に残された大樹だけが静かに佇んでいた。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からノイシェさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 数日前、王都周辺を襲った大地震。
幸い、建物などへの被害は小規模に抑えられたものの、各地では地形変動や生態系への影響が報告された。
中でもとりわけ問題視されたのは、迷宮や洞窟から現われたとされる魔物の変異種の存在である。
従来、出没していた魔物と桁違いに強大なそれらは遭遇した冒険者や近隣村落に多大な被害を齎して、
急遽、冒険者ギルドは通常のパーティの枠を超えた複数名によるレイドを組織して調査隊を派遣した。

日が傾き始めた時間帯、喜びヶ原の森林地帯にて件のレイド一行は早めの野営準備を行なっていた。
数刻前、オーガ変異種発生の報告を受けた現地へと赴き、その場で発見した無惨にも肉塊と化した屍を埋葬して、
事の重大さを改めて認識した彼らは夜間の探索を危険と判断を下して早々に本日の調査を切り上げた。
新人からベテランまで混合の即席レイドながらも、自身の安全管理には目端が利く者達ばかり。
勇猛果敢に異を唱える輩は一人も居らず、篝火を焚き、鳴子の罠を仕掛け、天幕を建てると、各々が夜に備える。

「さて、何事もなけりゃ、良いんだがな……。そういう訳にもいかねぇか」

野営地中央の焚き火の前にて腰を降ろしながら、革袋の酒を呷るのはレイドの一員である中年冒険者。
同行者の中でも長い経歴を持つ彼だが、過去の経験が当て嵌まらない事象に、一抹の不安を抱きつつ、
強い酒精を口の中へと流し込めば、咽喉を焼き切る熱さに、湧き起こる感情を呑み込もうとして。

トーラス > 其の侭、森の中でも警戒態勢は続き――――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にネフライトさんが現れました。
ネフライト > もう少し経てば日も暮れそうな夕暮れ時。
自然地帯の中でも森林の広がる場所、そこに小さな泉がポツンとあった。
周囲で生活を送る動物達の憩いの場ともいえそうな場所か。
そこに居るのは一人の少女。
肩よりちょっと長めのふわふわした薄紫の髪を風に靡かせ、ちょっと垂れ気味な薄紫の瞳が泉を見詰める。
真っ白なワンピースにサンダルと、こんな場所に居るには軽装過ぎるといえる格好か。
そんな少女だが、動物達に混じって泉の水の恩恵に肖りに来ていた。
両手で湧き出る水を掬いあげ、唇を付けて喉を潤す。

「ぷはーっ、やっぱり暑い時は冷たいお水に限るのです。
もうすぐ日も暮れちゃうし、汗を流すの悪くないかもです?」

ぐいっと手の甲で唇を拭い、濡らす水をぱっぱっと手を振って払う。
額に手を翳し眺めるように沈み掛けている日を見上げ。
腕組み首を捻って考え込む。
周囲で同じように水を飲んだり、水に浸かったりしている動物達は、慣れているのだろう。
特に少女に注意を向けたり、警戒したりしていない。

ネフライト > 小型から大型まで色んな動物が姿を見せる泉。
まるで何か取り決めがされているように、不思議とここでは争いは起こらない。
少女もそれを理解しているからか、一切の警戒を取っ払っていた。
何かあればどちらにしても周囲の動物達が反応するのだ、そうそう何かあるものでもないだろうと、それもあるか。

身に付けたワンピースの腰元に手を添えれば、もぞもぞと締めるのに結んだ紐を緩める。
そのまま躊躇無くぐいっと捲くり上げ一気に脱げば、シンプルなデザインの下着姿に。
下着は簡単に脱げるので、地面に放ったワンピースの上に。
一糸纏わぬ姿となって、泉へとまずは足の爪先から浸す。

「んぅ~…♪ 冷たくて気持ちいいです。
皆さんも入ると……あ、入った後でしたっけ?」

そのまま進み腰まで浸かれば、その場に残っている動物達へと声を掛けるも。
思い出したように首をまた傾げる。
まるで人と普通に話しているように言葉を掛ける少女だが。
動物達の反応を見ると、その言葉を理解しているように見えるのかもしれないか。

ネフライト > ここはどこかへ向かう途中の道中にある訳でもない。
広い森林に囲まれている上に、泉としては小さい部類に入る。
そうした事があって、滅多に人が寄る事はないのだ。
だからこその、この動物達の無警戒さがあるのだろう。
それは当然少女にも該当し、少し深い場所まで進めば小さく屈んで肩まで浸からせる。
最深部でも少女が浸かり切らない程度の深さの泉なのだ。

適当に涼しんでから上がろう。
折角入ったのだからと冷えた水の感触を楽しみながら、泳ぐ訳でもなく少しだけ泉の中を歩き回る。
もう少しの間は日が沈む事はないし、ゆっくりと寛ぐ時間はあるだろう。

ただ、そうしている間に集まっていた動物達も戻って行ってしまったりもしていて。
先に居た動物達の気配もほとんど消えていた。

ネフライト > そうして十分な水遊びを済ませれば、泉の中から戻って来る。
ぐるっと周囲を見渡しても留まっている動物は居ないみだいで。

「もう、皆さん戻っちゃったですか。
うーん、でも日も沈みそうですし、仕方無いです?」

水に濡れたまま泉から出れば、放置したままの衣類の側に。
まだ濡れているからか、その衣類には手を伸ばさず縁の茂みの上に腰を下ろす。
濡れた体を乾かす術はないからか、ある程度までのんびりと寛いで乾くまで待つ姿勢だ。

ネフライト > 日も沈む頃、それだけ経てば体も乾いて。
それを確かめれば下着を、衣服を身に着け。
その場を後にするのだった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からネフライトさんが去りました。