2021/07/29 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 廃れた直立列石の遺跡」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > 夏の夜
判子押しや鍛錬 殺し合い その日も又、いろいろな事柄で身は休息を欲していた
けれどもふと眠れない 何かが足りないような気がすると、微睡みは訪れず、体は起きている。

メイラはいつもの外で着こなす黒の一張羅に白のネクタイ
四肢には黒鉄を身に着けた凝りの無い姿で馬を連れて夜遊びに出掛ける
といっても、それは街中の散策や酒場でグラスを傾けるわけではない

外に赴き、近場のどこかで外の空気と、一定の緊張
それが味わいたくなったのだった 無論 危険だからおやめください などと
メイラを留めようとする兵もいない

黒毛の逞しい 鎧を身に着けることも耐えられそうな身体の馬を一頭
供にするように跨り、王都近くのこの遺跡群にて馬から降りた

小さな聖域の役目を果たすそこは、馬を休ませる場所としては最適ではあるし
今日、逃げ込んだ輩も、屯うことに使用する三下も居なかったせいか
メイラは焚火痕にて火も供さず、横倒れの腰掛に使われていただろう
石塊の一つにて手で掃う程度に腰を下ろし、一息つく

「……帰ったらまた湯を浴びないといけませんわね。」

湯上りの髪も肌も、そして下着も
この夏の夜の少し蒸せる熱さは少しだけ湿りそうだ
それでも、土と夏草の匂い どこからか感じるかもしれない視線
メイラは、腰に身に着けていた愛刀を抜きながら、月明かりで鈍く映る剣身を眺め
どこか落ち着いて、どこか高ぶるような矛盾めいた気持ちに浸かった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 廃れた直立列石の遺跡」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。